LNCrawler

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瑠璃色の誘惑 — fujossy.jp · All chapters

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「龍嗣だけしかいらない」 そう思っていた璃音を甘噛みした者達がいた…。 それは、璃音にとって衝撃だった。 何より、龍嗣によって与えられる快感とは違う、別の本能から引きずり出される感覚。 弓削との口づけは、璃音にとって恐ろしくもあった。 弓削以外にも数人、自分を噛んだ者がいて――龍嗣との愛人契約が解除されれば、全力で璃音を蕩けさせてみせると言っていた…。 怖い…。 自分が噛んだ事はあっても、噛まれていたとは、全く予想の範囲外。 ましてや、母を畏れて、誰も噛んでいないと思い込んでいたのだから…。「璃音様?」「はっ、はいっ!!」 弓削の声に、びくりとする。「とりあえず、水上の者達の事は横に置いて宜しいかと思います。 余計な事を考えて、旦那様との事が拗(こじ)れるのは、私も本意ではありませんので。ただ…」「ただ?」「旦那様が貴方を手酷く裏切るなら、契約期間内であっても貴方を奪い取ります。 一番大事な貴方を傷付けられて、黙っていられる程、私達も我慢強くはありませんから…」 弓削は璃音を引き起こし、璃音の首筋を甘く噛み、そろりと舐めた。 細い首筋を舌がなぞり、もう一度噛まれる。 体を這い上がる、既視感と快楽に体が震えた。 噛まれた覚えが無い筈なのに、弓削の唇も歯も舌も、璃音を蕩けさせる。 それは、紛れも無く、弓削が璃音を噛んだ事があるのだと、暗に物語っている。「いや……ぁっ…」 首を竦めた璃音の唇に、再びキスを落とす。 逆らえないまま、重ねられた唇に啄まれて、腰が揺れた。 チュク…チュクチュク… 唇と舌を貪られ、璃音自身もつられるように弓削の唇を貪る。 少しずつ、璃音の理性が蕩けて意味をなさなくなる。「私達からは、決して璃音様に無理強いは致しません。 今は、ね…。 旦那様との契約期間内は、私は璃音様の味方で在り続けます。 なので、愛人契約についても、可能な限り璃音様に有利にいたします。 ご安心下さいね?」 名残惜しそうに深く口づけ、弓削が璃音の舌を吸い上げた。「可愛い貴方を、いつか淫らに啼かせたい。 甘い唇を、もっと存分に味わいたいです。 叶わないかもしれないですがね…」 少し寂しそうに笑い、弓削は体を離した。