六日目
六日目
⚠️注意⚠️
・オリキャラが出てくるよ!
・口調崩壊、キャラ崩壊あるかも!
・捏造設定あるかも?
いい人はどうぞ!
【あだ名】
「アンタ、私のことあだ名で呼ばないわよね」
資料の整理を手伝っていると突然メグが言った。
「なんだ、呼んでほしいのか?」
「別に、気になっただけよ」
メグはくるっと顔の向きを変えて整理に勤しむ。ヴァゼルの脳内は?でいっぱいだった。しばらく黙って集中しているとまたメグが言う。
「それに…あだ名のないわよね。アンタ」
何を企んでいるのか少し警戒しながらヴァゼルは答える。
「そういうことに疎かったからな。付ける機会もなかったし」
それを聞いたメグは山のように積み上がっている本の上に座った。
「アンタのボスに付けてもらえばいいじゃない。ねだらないの?」
「………やり方が分からないのではどうしょうもないだろう」
それを聞いて呆れるメグ。スッと立ち上がり、歩いてヴァゼルの隣に立つ。
「こんな感じでやるだけ。簡単でしょ?」
ヴァゼルの顎をスルッと撫でる。その手をバッと振り払うとメグはからかいが上手くいったかのような顔をした。そうするとすぐにメグは部屋を出る。バタンと扉が閉まる音が部屋に響いた。ヴァゼルは頭をポリポリと掻くと、資料の整理を再開した。
【挑戦と成果】
仕事部屋で書類を書き終えたハデスは、ぼーっと天井を眺めていた。何もない天井を眺めながら全宇宙の支配者になった自分を想像していた。現実は苦くても脳内は自由だ。どんなことでも考えてすることができる。ゼウスとの戦争で勝ったところまで想像したところである者の呼びかけに気がつく。ヴァゼルだった。
「ボス、報告に参りました」
「ん?…あぁ、りょーかい」
ハデスは崩していた姿勢を軽く直す。それから長めの報告が始まって終わった。すると少し間をおいてからヴァゼルが言った。
「ボス、私に…あだ名を付けてくれませんか?」
「え?」
急な要求に顔をバッとあげるハデス。手をギュッと握りしめながら振り絞るようにヴァゼルは続けた。
「その、最近仕事で良い成果も出したのでご褒美として欲しいです。図々しいのは重々承知の上でですが…」
恥ずかしそうに言うヴァゼルにハデスはニヤッと笑ってヴァゼルを見ながら答える。
「んじゃ、早速付けてあげよっか。ん〜、「ヴァジー」とか「ヴァル」とかどう?」
ヴァゼルはパアッと顔を明るくする。
「どっ、どちらでも嬉しいです!」
そう言ったヴァゼル。
「そう?じゃあ、ヴァジーで」
嬉しそうに拳を握りしめるヴァゼルを見てハデスはいい事を思いつく。席を立ってヴァゼルの目の前に行く。そしてハデスはヴァゼルの耳にかかった髪を指で避ける。
「ご褒美だ。可愛い可愛い俺のヴァジー?」
ヴァゼルの耳元に囁くようにして言うとヴァゼルは顔を真っ赤にして口を手で覆う。その様子に腹を抱えて笑うハデス。
「ハッハッハ!そんなによかったか?」
笑い過ぎで出た涙を拭いながら聞くとヴァゼルは固まりながらコクコクと頷く。それを見て満足気にハデスは部屋を出ようとする。去り際にヴァゼルの頭をポンポンと撫でた。扉が閉まるとへたへたと床に座り込むヴァゼル。驚きで腰が抜けてしまったのだ。手で顔を覆いながらあの「ご褒美」の余韻に浸った。