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002 ゲートスタート

Reality barrage Gamers — solispia.com · All chapters

002 ゲートスタート

今日も何も無いまま私は一日を過ごす。部屋に窓はなく、最新式の少し可愛いよりの家具とお洋服用の収納スペースだけ。別に服もそこまでないしファッションとかもつついて来なかったから知識もない。

現代においてファッションや音楽、その他動画やゲームなんかは大切な娯楽の一つだ。もちろん、スポーツなんかも。

でも…、私にはそんな娯楽と言えるものはそこまでない。唯一の娯楽はいつもそばにいる親友とよく 喋 ( しゃべ ) るAIくらいだろうか?

世は 西暦 ( せいれき ) 3070年。様々なことが起き、技術進歩が進み。世界は平和であるこの時代。人類は星を飛び出し、空を自在に飛ぶことだってできる。 幾度 ( いくど ) も 塗 ( ぬ ) り替えられてきた技術進歩の歴史はついに人をテレポートまでさせるほど。

AIが発展しほとんどの仕事は全て自動で管理されている。私たちは仕事をする必要が無いのだ。

そして資源も無から有。とまでは言わないが 溢 ( あふ ) れるほど存在するため資源的なものの価値がほとんど無い。つまり普通に生活する上ではお金も必要ない。

娯楽の話に戻ろうかな。

仕事がない人々は娯楽に 飢 ( う ) えている。もちろんありえない数のコンテンツが世の中の欲求を満たし私たちは何不自由のない生活をおくれる。…のだろう。

私は外へ出ることはほとんどない。あまり無理に出なくてもいいかな?と思ってる。

なぜ?

…あまり人と上手く接することが出来ないと思う。特に男の人には少し抵抗がある。だから私はこの家からも。外に出て何か遊びを見つけることなんて出来ずにいた。

ところがある日。そんな私に親友が差し出した腕輪。それが最近のファッションなのかな?とか思っていたのが 懐 ( なつか ) かしい。

ところがこれはファッションなどではなく、とあるゲームのログイン装置らしい。これが?

「こんなもので、ほんとにゲームができるの?」

そう言って腕輪を見つめる私、 米嶋 ( よねじま ) 那由花 ( なゆか )

「そうそう、ほら、私のだって同じでしょ〜?」

と言って腕につけてある腕輪を見せてくれているのは私の親友、 朝霧 ( あさぎり ) 雪 ( ゆき ) だ。

「ふーん。どうやって起動させたらいいの?」

ゲーム…か。でもそろそろ家に 縮 ( ちぢ ) こまってる訳には行かないと思う。だから私はこの親友が差し出した腕輪で少しチャレンジしてみることにした。

このままだとダメだと。そう思うから。

一応その腕輪をつけるまではいいのだが、そこからどうやってゲームを始めるのかが分からない。

ボタンらしきものもなければ、ホログラムプレートが出てくるわけでもなかった。

「ん〜?あぁ、頭の中で考えるだけでいいんだよ。あとはこの腕輪が 脳波 ( のうは ) を感じ取って勝手に起動してくれるよ!」

なるほど。

「今念じちゃダメだよ〜?説明書にも書いてあるとおりベッドか何かに寝た状態で起動するの。じゃないと起動できないようになってるからね〜」

「ん?そうなの?なんで?」

「このゲームは現実世界に仮想の体を作ってそっちに意識を移すの。 だから立ったままの状態とかで万がいち起動しちゃうといきなり倒れることになるでしょ?意識を移しちゃうわけだからね〜」

私は今までこういうものに 触 ( ふ ) れる機会が少なかった。だから知らなくても当たり前だよね?仮想の体…。VRかな?

「じゃあ早速」

そう言って私はベッドに移動、寝っ転がった状態で起動と念じる。ドキドキとワクワクが止まらない。未知なる世界に興奮しているのか。それとも恐怖か。

なんせ初めてのゲームなんだから。

そうしてすぐに意識が遠くなる。麻酔を打たれたらこんな感じなんだろーなって、つまらないことを考えながら私は意識を手放した。

こうして私はこのゲーム。「Reality barrage Gamers」通称「RBG」のゲーマー人生を歩むこととなった。