LNCrawler

出来れば二度と思い出したくない

リリカルポエム — novelba.com · All chapters

出来れば二度と思い出したくない

懐かしい匂いだった

制服に染み付いて 最後まで褪せなかったあの匂いだ

あの時は 君が全てで あの人達が羨ましかった

でも もう流石に全部は覚えていないな

業火のように燃えて 疾風のように追い抜いていく

ただ 君たちが眩しくて羨ましかったんだよ

あの屋上で あの人達と煙を吸って 君の才能に触れた

出会って全てが始まって 緩やかに終わっていった

貴方達は 誰かに品評され続けて それに応えることにも慣れていたから

私の恨みを孕んだ瞳にさえ 笑いかけたんだろう

だから 勝手に諦めて いつかは何処か遠くへ行く人だと割り切っていた

ねえ 私はね 貴方達が見据える何処か遠い場所に 一緒に行きたかった

けどね 君が全然優しくない人であることも

貴方達が 君以外を見捨てていく人等であることも 知ってる

最後の日の言葉も 表情も 今でも忘れてない

ずっと隣にいるよと 貴方達が知らない誰かに言われる度に

あの場所に行けなかったことを思い出す

あれだけ呪ったのに 全ては 思い出せないな

「未練は何もない」