お前を殺し続けた奴を心配している
お前を殺し続けた奴を心配している
俺を特別扱いする人間は己自身の後悔を俺に投影する
羨望と憧憬 その視線に応えることにも慣れていたから
追走するお前を残酷だと思った
俺が捨てたものに手を差し伸べるそれの名前を知らなかった
この才能を前に狂わない人がいるなら
俺と関係ないところで勝負をしている人だと思ってた
どうせ何をしても一番に成れるから
これなら 一人だけ評価されることはないと思って選んだのにな
好きなことを続けることが出来る方が強いし 俺だって そう生きたかったよ
周囲の人間が焦土していく様を 嫌というほど見てきた
これが楽しいと心底思うなら 全部 お前にやる
持て余すことも 使い切ることも 飼い慣らすことも選べるだけで
今お前が持ってるものを 手に入れることは出来ないよ
同じ言葉でも そのままの形で受け取ってもらえない
俺へ挑むと言った人間は 俺の所為にして全部 投げ出す
俺を越えると言った人間は 俺を否定して全部 捨ててしまう
俺と歩むと言った人間は 俺を恨んで全部 諦めてしまう
俺に成りたいと言った人間は 俺を侮蔑して 全部 嫌いになってしまう
やって出来るなら それが全てで
勝負の世界にいる限り それからは逃げられない
俺が これを選ばなければ良かっただけだった
こんなこと知りたくなかっただろ 俺もだよ
あんな台詞を言わせてごめん 俺の何が駄目だったんだろな
みんなと一緒で勝ちたかっただけだった筈だけど もう分かんねえよ
俺が一人強くても駄目だった
俺が負けなければ勝てるから それが みんなも嬉しいと思ってた
俺が忖度しなければ 受け入れて貰えると思ってた
俺が選んだことの全部が 他人の人生を変えてしまうことが 今でも分からないよ
周りの人間が狂っていく様を 嫌なぐらい見るだけ
これを選んで良かったと思うことなんか 一回もない
俺が生きているだけで 一生付き纏う
全部違うんだ でも多分もう伝わらないんだよ
「それなのに、勝つのは俺なんだ」