LNCrawler

隣の心臓

リリカルポエム — novelba.com · All chapters

隣の心臓

もう二度と会えない友人も 僕以外と結ばれたあの子も

お前以外の全部を台無しにした僕も きっと天国には行けないんだろうな

この先どんな場所に堕ちようとも お前の隣に立てるのは僕だけだと思った

運命的な出会いではなかったけれど この人生では逃れないと思った

離れていた時間の方が長くて 声も姿も朧げになってしまったというのに

お前が眩しかったことと その光の鮮烈さは 褪せないまま瞼の裏に焼きついている

友人が好きだったあのゲームも あの子が喜んだサプライズも

全部 いつかのお前を喜ばすためのものだった

違う人生を歩んでいるから 二度と混じり合うことはないと知っていたのに

僕の思考と行動の真ん中にはお前が居て 僕の日常でお前を探す行為が習慣化していた

見つからない度に安堵して 美化したままのお前が僕の中で育っていた

全部が駄目だった訳じゃないけど 勝手に諦めたことの方が多かったな

いつまでもお前を忘れられないで 同じ仕打ちが返ってきた時に

僕はどんな顔で死ぬつもりだったんだろう

お前の何にも成れなかったけど お前以外の何かに成れた

才能の全てがお前の形をしていて 僕はお前じゃないことを知る日々だった

お前の言葉を一から十まで聞いても 都合よく使われて終わるだけ

全部知ってたことだったのに お前が地獄に落ちた時に隣に立てるのは僕だけ思った

「ズルなんてしない、俺は強いから」