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鏡

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鏡

【鏡】

お前にそれは要らないから これを持ってて

お前は俺と似ているから 俺だけを見てればいいんだよ

なんで特別なあなたに選ばれたのか

僕以外の皆が知っていて 僕だけが分からなかった

あなたが選んだもの以外を正解にしなくちゃ あなたからは逃げれないのに

僕が選び取った全ての先には 必ずあなたがいた

どこに行っても あなたの名前の方が早かった

髪を伸ばしても ピアスを増やしても 利き手を変えても

僕がそれを続けれないような事実をあなたは持ってきた

どれだけ恨んでも 逃げ続けても ずっとあなたの手の上だった

あなたは自分がいいと思ったものしか選べない 目に映る害悪が許せない

結局 僕がどれを選んだって いつかは両方 あなたが手に入れる

僕が苦しまないように 大事なものだけをくれる

僕があなたを見続けるためなら 何処でも干渉した

なんで特別なあなたに選ばれたのか 今なら分かるよ

僕はあなたに似ているんだな

自分を一番好きになってくれた人を 一番好きになったことはある?

僕もあなたも それが出来なかったから 色んな人を振り回してしまった

火の粉を払う楯に 身を焼いてでも火種を切り潰す剣に

あなたには 僕がそれ成らないといけなかった

全力で踏み潰す楽しさも 近づくほど燃え尽きそうな感じも 抱え続ける息苦しさも

全てを僕があなたに向けるべき感情だった

何が怖かったんだろうな

僕も 卑劣にも残酷にもなれるのに 好きな人には苦しんでくれって頼めるよ

あなたから 何かを奪うことだけが ずっと恐ろしい

恩恵を沢山受けたのに 僕を見ないでくれだなんて

この感情だけが違っていたな

「嘘つけ。お前は鏡を割りたいだけだろ」