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友達の輪を広げよう

シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜 — ncode.syosetu.com · All chapters

友達の輪を広げよう

有志で「集計手伝うよ!」という方々がメッセージをくれてちょっと感激しつつ、やっぱり千票は色々おかしいな、と再確認した今日この頃

あとで個別に返信するつもりではありますが先にここで。

ありがとうございます! すでに集計したものを送ってくださった方もおりまして物凄く助かってます! 本当に、本当にありがとうございました!

あとシャンフロ二次創作全く問題ないです、なろうの規約に引っかかりさえしなければこちらから何か言うことはございません。クソゲーメインで書いてもいいのよ?

やっぱ、いつの時代も「使い手すら持て余す強大な力」って奴にはロマンがある。でなけりゃ呪われた魔剣やら妖刀やらが創作物に登場するもんか、人は傷つく事を忌避するからこそ傷ついてでも前へ進む者に憧憬を抱き、あるいは畏怖するのさ。

そして今の俺は畏怖される側と言っていいだろう……なにせ俺本人が一番ヤベェ、って思ってるからな。

「全く制御できる気がしねぇ」

通算十八回目のリスポン、デスペナでステータスが酷いことになっているが、 あのスキル ( ・・・・・ ) が齎す恩恵を考えればレベル1のステータスでもお釣りが出る。というかそのお釣りで車が買えるレベルだ。

「とはいえ、連結も考えものだな……」

成る程、確かにこの スキル ( ・・・ ) は凄まじい。バランスブレイカーと言っていい、正直対人戦ならこれ一本で無敵になれるポテンシャルがあるし、ナーフされても「まぁそりゃそうだ」と笑って受け入れる事ができる。

だがこのゲーム、どちらかと言えば対モンスターが主眼に置かれている。世界の開拓、がテーマな以上はプレイヤー同士、またはNPCとのイザコザはまぁ確かに不要とは言わないが積極的に流行らせたいものでもない。

それだけの性能を持っているが……逆に言えばそれは主砲だけをひたすら強化した戦艦とも言える。大砲だけで全てが決定するなら戦闘機は無用になる、極振りは基本的にネタビルドの範疇から出てくることはない。

どこかを尖らせればどこかが引っ込むのが世の摂理というもの、持て余す一よりも使い熟した多数の方が利便性という点では優秀だ。

そういう観点から見れば、連結スキルは極限の一を実現する為に多様性を捨てたと言っていいだろう。それが妙手か悪手か、それは使い手次第ってことか……コストも考えればホイホイと使えるものでもないな。暫くはこれで通すつもりだが、解除や再連結はよく考える必要がある、な。

「とりあえず使いどころは超限定的だが……鉄砲玉としての性能は極限領域に足を突っ込んだ感じか……?」

あと余談だが、俺はもう一つ「秘法」の使用ができる可能性を持っているらしい。

疲労困憊といった様子のエルクが示唆した光景は 至高の剣技 ( ・・・・・ ) …………興味は尽きないが一日一回制限があるっぽいので次の機会、といったところか。

「なぁエムル、俺の鼻曲がってない?」

「………? ……???」

覆面越しにそう問いかけた俺を珍獣でも見るかのような目でエムルが見つめてきたが、かれこれ十数回は 壁のシミ ( ・・・・ ) になってるからな、リスポンでリセットしてるとは言え不安になってくる。

「まぁいい、実践あるのみってな……エムル、新大陸行きを頼めるか?」

「はいな、サンラクサンはちょいちょいアタシをお留守番させるですわー……」

「ま、開拓者だしなぁ……愉快に自殺するようなもんだ、それに」

「それに?」

「多分頭に乗せてたら吹っ飛ぶぞお前」

「壁のシミは嫌ですわ」

俺だって嫌だよ、でも結果的にそうなっちゃうんだからしょうがないじゃないか。

森。マイナスイオンの代わりに血の匂いが漂ってきそうな魔の樹海では今日も今日とて新たに参入した人間種を含めた熾烈な生存競争が繰り広げられている。

「おい聞いてた話より速いぞ!」

「サラブレッドトリケラトプスっつーかあれゴリゴリにパンプアップした鹿じゃねーの!?」

「えっちょっ、ぶげぇ!?」

「ヒ、ヒーラーが!」

うーん、やっぱ他の人のプレイを安全圏から見るのは楽しいね。後ろから別のモンスターが近づいているのを対岸の火事で見ていられるから。

まぁどちらにせよ回復を依存していたヒーラーがやられた時点でお察しではあったな、お疲れ様です。

「む?」

お? んだてめーコラやる気か? お? 我レベル130オーバーぞ? 刻傷が見えんのか? おーん?

ちょうどその時、真横から弾丸の如く突っ込んできたつるりギラリと輝く見るからに頭の硬そうな(文字通りの意味で)恐竜型モンスターが身体的特徴を存分に活かした頭突きで俺を睨んでいたモンスター二体を吹き飛ばした。

「フゴロロロロロッ!!」

「お、おう……いい面構えだ、な?」

これ所謂パワーの代償に理性を捨ててるタイプだな? 名前忘れたけどヘルメット頭の恐竜って確か草食だったろ、まぁ待て俺はタンパク質だ。食性的に俺たちは分かり合える、そうだろ?

だが向こうさんはどうも 喧嘩 ( ゴロ ) 目的の来訪者のようで、爛々と輝かせた爬虫類特有の目で俺を睨み据え、口から唾液を撒き散らしながら頭頂部を前へ向けた前傾姿勢をとる。

大きさは軽自動車程度、どう見ても物理特化の頭突きタイプ。あの突進を食らえばゴミ装甲の俺は木っ端微塵に粉砕されるだろう。

「へっ、上等じゃねーか」

紅蓮海の拳帯 ( レガレクス・セスタス ) を装備し、ファイティングポーズ。タフな敵は作業においては不倶戴天のクソ敵だが、初見ならゲームを盛り上げるスパイスだ。

「ラウンドワン、ゴングが鳴る前に叩きのめしてやる!」

突っ込んできた頭をジョルトし、カウンターを叩き込む。俺の拳もタフだぜぇぇぇぇ!!

Q.火力効果がありませんがどう勝てばいいですか?

A.死ぬまで殴れば死にます

「ふーっ、ふーっ……」

畳み掛けるラッシュ、スタミナを使い果たし隙を晒す形となったが……反撃はない。

「ブォロ、ロロロロ………」

ズズン、と血を揺らして倒れ伏すミスターアイアンヘッド、ゲージ開放で反動無効化した事で遠慮なく頭蓋を砕こうとしたのだが……ヒビ一つ入りやしねぇ、思ったよりも手間取ってしまった。

「素材回収して……ったく、二度目からは逃げよ」

タフネス高めな上にステップ入れての振り下ろし頭突きやらなんやら、やたら多彩なファイターだった……えーと? ドラクルス・ディノパキケフルの剛性頭蓋……長い、メタルハゲで十分だろ。

余計な時間を食ってしまった、気を取り直して……行くか。秋津茜が成そうとした大陸横断、あいつの場合はノワルリンドというでかいイベントフラグと遭遇してしまったからこそ中断せざるを得なかったが……今の俺ならばあるいは。

「…………っし」

スタミナ管理もそうだが刻傷の所為でエンカウントはほぼ確実に格上が相手になる。遭遇の瞬間にバテてましたじゃ笑い話にもならねえ、そこらへんも注意して……いざ、大陸横断マラソン。

目指す場所はなんとなく決めてある。

ノワルリンドにパーフェクトコミュニケーションかましやがった秋津茜だが、対象が飛行可能なモンスターであったことは予想外のメリットを齎した。

そう、ノワルリンドという移動制限がほぼない存在による新大陸のマップ情報だ。

秋津茜の光属性な輝きによって口を滑らせた奴は、個人的主観による非常に曖昧なものではあるが、この新大陸の様子を話したのだ。

まず大前提として、新大陸における亜人種は大陸の右側、つまり旧大陸側に分布が寄っている。

何故かって? 簡単な話だ、後半に行くほどモンスターのサイズが巨大化するからだ。

ゲームだから許される摩天楼が如き生物種、 災獣 ( 別ゲー ) でそれを知っているからこそおおよそだが新大陸の世界観が見えてくる。

要するに、この世界は旧大陸の右端ファステイアから左端、新大陸の果てに左向きでモンスターのバランス調整がされている。

だから……だから……うん、つまりそういうことなんだろう。

「最終的にプレイヤーはビル並のモンスターと渡り合えるようになる、と?」

予想外、というわけではない。スリリングファームの最強クラスの災獣だってゲームクリアを放棄するレベルで準備を整えればソロでも半殺しにして撃退、くらいには持ち込める。全殺しは今のところ達成報告を聞いたことはない。ゲーム中で一発だけ作れる核爆弾があと三発あれば倒せるんじゃないかとは言われているが……ちなみに核を使うと畑が汚染されて自動的にゲームオーバーだ。

そんなわけで巨大モンスターが倒せることに驚きはないが、シャンフロのシステムで倒せるのか? という戸惑いがある。

「いや……そうか」

戦術機獣か。

規格外、ってことは規格内の戦術機があるってことだ。仮に歩兵装備だとしてもパワードスーツ装備のプレイヤーがいればワンチャンありそうな気はしてくる。そもそも乱獲可能な前提があるわけでもないしな。

おっと、脳内の話が逸れてしまった。秋津茜を仲介したノワルリンドの齎した情報の中で、一つ気になるものがあった。

この地の中心に近い場所、陽と月に照らされ色を変える水晶の王冠あり。地を這う虫は不遜なる百足と蜘蛛に踏み潰されるがゆえ、その輝きを楽しむ風情は我が特権……

要するに「クソ強い魔物に守られた二色の光を放つ水晶のエリアがある。呑気に見物できる我SUGEEEE!!」ということなのだが、水晶……そう、水晶だ。

「まだ見ぬ 親友 ( ブラザー ) が、そこにいる……!!」

我が盟友、 水晶群蠍 《 クリスタル・スコーピオン 》 。我が好敵手 金晶独蠍 《 ゴールディ・スコーピオン 》 。そして親御さんこと 水晶群老蠍 《 エルダー・クリスタル・スコーピオン 》 。

金晶独蠍は今のレベル帯になっても強敵だ。まぁ装甲面で一切成長してないから一撃食らったら誰が相手でも死ぬわけで、そもそもの遭遇率が低いのもあるが未だ俺の中ではリュカオーン級の強敵だ。

だが彼らは……とても優れた金策要員だ。最近になって水晶老群蠍の素材を入手したことで彼らの生態にやたら詳しくなってしまったが、だからこそ分かることがある。

あいつら、多分元は海棲生物だ。多分地上に進出したはいいが食性の関係で滅び掛けていたところを進化の末に自給自足できる術を編み出し、そうやって水晶巣崖が作られたのだ。

成る程、幕末に似ているな。彼らはあそこでしか生きていけない、肉を食えず草も食えず、鉱山資源は有限。であればあの水晶の平原こそが唯一の生存圏、侵入者を許さないのも納得できる。

だが、だからこそ可能性が見える。全ての水晶群蠍が旧大陸に来たのか? 彼らの先祖が全て水晶群蠍に進化したのか? 俺はそうは思わない。

昼に碧、夜に紅の輝きを放つ水晶冠の地……きっとそこに、水晶群蠍かそれに近しい種の蠍がいる。そしてそれすなわち新たなる金策の匂い!!

だから俺は走る。ユニークじゃない、誰も辿り着いていない、だからこそ独占ができる。

それに多分、俺はその輝きを見たことがある。ティアプレーテンを探すために双頭翼竜に連れ去られかけたあの日に。

だからこそ、俺の脚は迷わず進むことができる。

「アドバンテージは俺のものだぁぁ!!」

おっと我が戦友" 緋色の傷 ( スカーレッド ) "君じゃないか、ハァイ、調子いい? え? 次会った時は敵同士? いやいや、俺たちの友情は永遠、だろ? それじゃあ俺は用事があるから……うおおお死んでたまるかぁぁ!!

ドラクルス・ディノパキケフル

三つ首ティラノに次ぐ樹海の猛者。リアルパキケファロサウルスは見せ筋ならぬ見せハゲ説があるらしいですがこっちは完全にバトルハゲ

車の衝突並みの衝撃を頭の一点に込めて突っ込んでくるのでシャンフロがR18だったらまず間違いなく人の身体がビスケットみたいに砕け散ります