続・助太刀いかがでしょう?
続・助太刀いかがでしょう?
現パロ設定、みんな人間で鬼も桃もいない世界。
家事代行サービスやってる四季くんがみんなのお家に助太刀にいくお話。
家事代行サービス詳しくないので想像で書いてるところもあります。
年齢操作もしてますのでご注意。
まだ途中までしか原作読めてないです。
アニメも見てないのでわからないことが沢山ありますが、書かずにはいられなかったのです。
注意
誤字脱字
模造設定
ご都合主義
時系列がメチャクチャ
口調がおかしい
キャラ崩壊
バトルなんて書けない
などが含まれるかもしれません。
それでも、見てやるよという心の広い方はどうぞ
《並木度さんちでガーデニングのお手伝い》
「こんにちはっ!『助太刀』ですっ!!」
「いらっしゃい四季くん、大丈夫?」
息をきらして肩を上下させている四季を見て今回の依頼主、並木度馨は心配そうに声をかけてきた。
「ご、ごめん、電車、遅れてて・・・。」
息を整えて顔を上げる。
「馨さん待たせるようなことしたくなかったからさ。」
「連絡してくれたら別に遅れてもよかったのに。」
「ギリギリ走れば間に合いそうだったから。
よし、落ち着いたしもう大丈夫、それじゃあ始めようぜ。」
今回の依頼はガーデニングの手伝いと部屋の片付けだ。
ガーデニングは依頼主である馨の趣味で、これまでに四季も何度か手伝いにきているので慣れた作業ではある。
「今日は古い土のリサイクル作業といくつか新しい苗と種を植えようと思って。」
「了解、先に土のほうでいいんだよな?」
「うん、土から始めてその後に種と苗を植えようね。」
土用のふるいを取り出し古い土をふるいにかけていく、単調な作業なので話しながらできる。
「最近予約が結構埋まってるみたいだけど忙しいの?」
「ありがたいことに最近は指名依頼が多くてさぁ、稼ぎもいいしマジで助かってる。」
「そっか、何かお金が必要なことでもあったの?」
「あー・・・。」
一応仕事として来ているためあまりプライベートなことを話すのは推奨されていない。
依頼主とくだけた口調で接するほど親しくしておいて何を今更とは思われるかもしれないが、四季なりに線引きはしているのだ。
そもそも家に車が突っ込んできて父親が入院していて、なんてあまり人に話すようなことでもない。
「ちょっと色々、大したことじゃないんだけどさ。」
誤魔化すような四季の態度に馨も気づいたのだろう、慌てて謝ってきた。
「ごめん、ちょっと気になっただけだから。」
「あはは、こっちこそごめん馨さん、本当に大したことじゃないから。
あ、それにしても今回はいっぱい種があるけどどしたん?これ全部植えんの?」
話をそらすために傍らにおかれた花や野菜の種に視線をやりたずねる。
馨もこれ以上は聞かないつもりだったのだろう、四季の思惑通りに話を変えてくれた。
「職場の同期が泊まりに来た時に次何育てようかなって話題に出したら好き勝手あれがいいこれがいいって言われてね。
さすがに全部は無理だけど、気になってたものもあったから揃えてみたんだ。」
馨は種を見つつため息を吐く。
「これから忙しくなりそうだからあまり手がかからないやつにしたいんだけど・・・。」
「仕事?」
「うん、ようやく色々とやれるようになりそうというか、まぁまだはっきりと忙しくなるかはわからないんだけど。」
「?」
歯切れの悪い言葉に四季が首をかしげると馨は苦笑いした。
「気にしないで、まぁ忙しくなる可能性があるから今回はあまり手のかからないやつを植えるつもりだよ。」
馨にも話しづらいことがあるのだろうと、四季も種の話にのることにした。
「これ全部植えないなら土余らない?」
「多分大丈夫かな?そこはうまく調整するから。」
土からゴミや大きめの石などを取り出し、新しく必要な肥料などを混ぜる。
まだそこまで何度も使用した土では無いため今回はこれでいいようだ。
その後プランターに土を戻し新しい苗や種を植えていく。
「ガーデニングの手伝いって珍しいから、馨さんのとこにくるの結構楽しみなんだよな。」
「そうなの?」
「俺の場合は掃除とか作り置きづくりが多いなぁ。
後は子守りとかもあるけど、俺には仕事がまわってこないし、最近は指名依頼が多いから特に。」
「そうなんだ、それじゃあちょっと申し訳ないかも。
さっきも言ったようにしばらくは手のかからないものを中心にやっていくことにしたから、ガーデニングの手伝いの依頼は減りそうなんだよね。」
申し訳なさそうにいう馨に四季は慌てて返す。
「そんな顔しなくていいって、仕事忙しくなるならしょうがないから!」
「あはは、そんなに慌てないで。
それでガーデニングの手伝いは減ると思うけど、掃除だったり作り置きの依頼を今度から増やしても大丈夫かな?」
「大丈夫!てか本当に馨さんのほうこそ大丈夫なん?
ガーデニングするのストレス解消でもあるって言ってたのに。」
「止めるわけじゃないからね、それに仕事が忙しくなれば多少はストレスの元になってるやつも大人しくなるだろうから。」
「あ、ストレスの元のやつと仕事してんのか。」
曖昧に笑う馨に四季はそれ以上聞かなかった。
一通り種と苗を植え終え、道具を片付け手や服についた汚れを落とすと今度は部屋の片付けだ。
「本がまた増えてる。」
「電子書籍もいいけとやっぱり紙のほうが読みやすいんだよね。
この段の本を入れ換えてもらって、古いやつは売りに出すからまとめてもらえる?」
「了解、あと部屋の掃除だよな。
何か気を付けることある?」
四季がたずねると馨は部屋の隅にある段ボールを指差した。
「うちに来た同期とか先輩の忘れ物をあそこにまとめてあるから、棚とかに入れる必要はないけど服とかで洗濯がひつようそうなものがあれば分けてもらっていいかな?」
「はいはい、けっこう溜まってんね。」
「うちにくるときって大概お酒がはいるからね。
何かしら忘れるんだよ、次に来た時に持って帰れって言ってても忘れたままになるし。」
「そりゃ大変だ。」
段ボールは二つほどあり、とりあえずで詰め込まれたのかごちゃごちゃとしていた。
本棚を先に片付け、四季は段ボールにとりかかる。
服を一旦取り出し、服以外の小物とわける。
「これ分け方とかどうすんの?」
「アクセサリ類は同期のやつのしかなかったはずだからこっちに。
服は小さめのやつは先輩のだと思うからサイズで分けてくれたらいいよ。」
「わかった。」
小物をさっさと片付け、服をサイズ別にわける。
洗濯したほうがいいもの、アイロンを少しかけておきたいものなども分けてそれぞれやっていく。
「洗濯しとくもの他にある?」
「脱衣所にまとめてある分と一緒にやってもらえると助かるよ。」
「じゃあまとめてやりますか。」
洗濯機でまとめて洗濯しているうちにアイロンがけもしていく。
「ん?」
「どうかした?」
アイロンがけをしている途中で四季の手がとまぅた。
手にした服をまじまじと見ている。
「いや、似た服みたことがあった気がしたから驚いただけ。」
「四季くん仕事で服見る機会沢山ありそうだもんね。」
「そうそう、だからどっかで見たんだろうな。
サイズも同じくらいだった気がしたからびっくりした。」
作業を再開し終わるころには、洗濯も終わったので干して今回の依頼は終了となった。
「今日もありがとう四季くん。」
「どういたしまして、馨さんも依頼ありがとうな。」
「うん、それでこれからは僕も掃除や作り置きの依頼が増えると思うからよろしくね。
忙しくなったら本当に家のことに手がまわらなくなるから、誰かに任せても大丈夫だと思えば気が楽になるよ。」
「そんな時のための俺たち家事代行サービス『助太刀』だからな!是非ご贔屓に!」
次回の依頼に関して少し話してから四季は馨の家を出た。
依頼内容:ガーデニングの手伝いと部屋の片付け
ガーデニング手伝いは土の再利用の作業と種と苗の植え付け。
その後の部屋の片付けは本棚の整理と遊びにきた友人や先輩が忘れていったものの仕分け作業、ついでに洗濯とアイロンがけ。
所感
これから仕事が忙しくなるかもってことでガーデニング手伝いの依頼は減る可能性あり。
部屋の片付けや掃除、作り置きの依頼は頼むことになるかもとも言ってたから家事代行依頼の数自体は変わらないかも?最近忙しい人多いんかな?
《印南さんちでお洗濯》
「おはようございます!『助太刀』です!」
玄関のドアが開いたとたんに四季が挨拶すると、依頼主からも元気な挨拶が返ってくる。
「おはよう!今日もよろしく頼むよ!」
今回の依頼主、印南幽の後ろに見知った顔も見えた。
その人物は四季と印南の挨拶の声の大きさに鬱陶しそうにぼやく。
「お前ら朝からうるさい。」
「あっ猫咲さんもいる!」
「ああ!猫咲もいるんだ!」
「だからうるさいって。」
印南の友人、猫咲波久礼も四季に難度か依頼してきたことがある。
というより印南と猫咲の部屋は隣あっているため、よくお互いの部屋に行き来しており四季が来たときは揃っているときも多かった。
「今日は印南さんの依頼だよな?」
「俺のほうはまだ大丈夫。
印南のほうがちょっと大変なんだよ。」
「なんかあったん?依頼はいつも通りの洗濯と部屋の掃除って聞いてるけど。」
案内されて中に入る。
印南と猫咲の依頼は掃除、洗濯、作り置きといったよくあるものだ。
ただ印南の場合のみ洗濯と掃除に関して少し手がかかる。
「またすごい量だな。」
先に洗濯して欲しいものの確認をおこなう。
シーツやソファカバーなどがあり、その多くに血のあとがついていた。
これが印南の場合のみ手がかかるところで、気管支が弱くよく咳をするので喉がズタボロになり吐血してしまうことが多いためこのように血がついてしまうのだ。
「いつもの血の汚れと、こっちは動物の毛っぽいのがついてるけど。」
洗濯物を分けていくと柔らかい毛が沢山ついているものがあった。
印南は先程の事情からペットは飼っていなかったはずだ。
「親戚から猫を預かって欲しいと言われてね。
今もまだいるんだ。」
印南が指差した先を見る、棚の影に隠れて縞模様の猫が四季たちを見ていた。
「よりによって喉の悪い印南さんが預かったのか。」
「だからコイツ咳も増えて血も吐いて、それで洗濯物の増えたから四季呼んで一回全部片付けてもらえって俺が忠告してやったんだよ。」
「なるほど。」
今回の依頼は猫咲からの忠告もあってのことらしい。
確かにいくら親戚に頼まれたからとはいえ、印南が体調をくずしては困るだろう。
「もう明日には迎えがくるから大丈夫だとは思ったんだが・・・。」
「その前にこんだけ洗濯物たまってんだからなんとかしておけよ。
仕事がいつ入るかわかんねえんだから。」
「それもそうか・・・。」
猫咲に怒られ落ち込む印南を励まし、四季は仕事を始めようとする。
「とりあえず血のほうはいつも通り漂白剤使って、猫の毛がついたやつは粘着テープかエチケットブラシがあればなんとかいけると思う。」
「粘着テープなどは用意してあるから後は任せていいかな?」
「OK、印南さんたちはゆっくりしてて。
洗濯してる間に部屋の掃除もして、猫の毛なるべくとっておくから。」
「猫にブラシしてこっちでも対策しておくか。」
「猫咲がブラシをするなら安心だな、猫同士だからか猫咲相手だと警戒しないんだ。」
「喧嘩うってんのか印南。」
「なぜ?」
猫咲は確かに猫っぽいところがある、猫咲自身は似ていると言われることに思うところがあるようだが、四季も印南がいうことはなんとなく納得できるなぁと思っている。
それはおいて仕事を始めることにするのだがその前に猫咲に捕まえられた猫を見て、つい四季は印南に頼んでみた。
「・・・後で俺も触ってもいい?」
「もちろんだよ。」
印南から了承をもらい四季は意気揚々と仕事を開始する。
洗濯は血のついて時間がたっているものは漂白剤でつけ置きしておき、猫の毛がついたものはエチケットブラシなどで毛を取り除いていく。
粗方毛を取り除いてから洗濯機にいれて洗い始め、部屋の掃除にもとりかかった。
「四季、時間ありそうならついでになんか食うもん作って。
冷蔵庫にあるもん好きにつかっていいから。」
「別にいいけど、この部屋の主印南さんだよな?いいの?」
猫にブラッシングしながら猫咲が言ってきた言葉に四季は驚いて印南に話を向ける。
「四季くんの時間があるなら構わないよ。
猫咲と四季くんのおかげで猫の毛も大分落ち着いてきたからね、僕の喉もマシになってきた。」
「そんじゃ後で軽く作るか。」
部屋の掃除を終え、洗い終わった洗濯物を干す。
もう一度洗濯している内に冷蔵庫にあるものでいくらか食事を作っておくことにした。
「それにしてももっと早く呼んでくれてもよかったのに。
あの感じだと猫預かった当初から大変だったんだろ?」
四季は食事を作りながら今はゆったりと座っている印南と猫咲に話しかける。
「いやぁ少し忙しくてね、部屋に帰ってきて猫の世話をして後は寝るだけだったものだから掃除が行き届かなくて。」
「たまに俺に部屋の鍵預けて世話任せてたくらいだからな。」
「そんな忙しい中預かってたん?」
「親戚は海外旅行だと、それでコイツに任せるのはどうかと思うけど。」
猫咲が呆れたようにいう言葉に四季もうなずいた。
「だが可愛いだろう?一度会ってしまってはさすがにダメとは言えなくて・・・。」
結局なし崩しに預かったはいいものの、忙しいのと猫の毛のせいもあって喉が悪化していたらしい。
同期からもお叱りをうけ、環境の改善のためにも掃除と洗濯を依頼してきたようだ。
「割と俺たちのまわりにも家事代行やってるやつ多くて、自分でできないなら頼めって他のやつも言ってたんだよな。
やっぱ四季も仕事増えてたりすんの?」
「あー、確かに最近は男性の依頼主も結構いるよ。
俺みたいな男性スタッフの場合は独身男性任されることも多いし。
二人だってそうじゃん。」
「まあな、家のことまで自分でするとなると疲れたときは面倒になるんだよ。」
「それに慣れた人に頼むほうが安心だからね。」
ブラッシングして毛が落ち着いたからなのか猫を膝にのせつつ印南が言う。
「慣れてはいるけど俺専門家ってほどではないからなぁ。」
「まぁいいんじゃねえの、十分仕事はできてるし。
それにしてもやっぱ家事代行利用するやつ増えてんだな。」
「そうだね、四季くんの仕事も増えているならこれから指名するのが大変になりそうだ。」
「指名できないってほど忙しくなってるわけじゃないけど。」
「でも指名できる日が限られるようになるだろう?」
印南からそうたずねられる、四季がそんなに気にすることだろうかと思っていると猫咲が続けた。
「俺たちこれからまた忙しくなりそうなんだよ。
お前の指名出来る日と俺たちが時間とれる日が重ならない時が困るって話。」
「ああなるほど。
そんなに時間とれそうにないくらい忙しくなんの?」
「まだなんとも言えないけどね、先輩方を見ると僕らも忙しくなりそうだと上から言われていてね。」
「へぇ~、まぁ俺じゃなくても他の男性スタッフもいるし。」
「慣れたやつじゃないと一から説明し直さないといけないだろ。」
猫咲が四季の言葉に返せば印南も続く。
「そうだね、出来れば僕らも慣れた四季くんのほうがいいよ。」
「なんかそう言われると照れるな・・・。」
誤魔化すように料理することに集中する。
料理を終え猫に触られてもらいつつ、今後の指名依頼について上と相談してみるということで話がついた。
残りの洗濯物も干し終わり今回の依頼は終了する。
依頼内容:洗濯と部屋の掃除
血のついたシーツやカバーの洗濯と、今回は猫を預かっていたこともあって動物の毛がついたものの洗濯もあった。
それから部屋の掃除も。
あと依頼主の友人(こちらも依頼経験有り)がいたから頼まれて料理もした。
所感
いつも思うけど毎回シーツに血がつくような吐血するの本当に大丈夫なんかな?
今回短期間とはいえ猫も預かってたから尚更依頼主の体が心配、でも近くに友達が住んでるから大丈夫かな、ついでに俺のことも信用してもらえてるみたいでちょっと嬉しい。
あと猫可愛かった。
《友人と夕食》
「前に四季くんが気にしてたフライヤーの映画なんだけど。」
「へ?」
居候させてもらっている友人神門と夕食を食べていると、いきなりそんな話題を出され四季は呆けた声をだす。
「ほら四季くんが気にしてたやつ。」
そう言われ四季も思い出す。
顔の一部以外を隠した状態でうつされていた俳優たちのことを。
神門は続ける。
「昨日公開されたからさっそく俳優さんたちの顔写真が出てるんだよ。」
「へぇ~・・・。」
めちゃくちゃ見覚えのある姿だったので、四季は思い出すのを避けていたのだが神門はそんなこと知らない。
「もうすでにすごい人気になってるみたいでね、後輩にあたる別グループへの期待も高いみたいなんだよ。」
「そっか~、とりあえずその話は後にしねえ?
今日のグラタン自信作だから。」
「あ、ごめん。
うん、グラタンおいしいよ、四季くんの作るご飯いつもおいしいけど。」
「ありがとな。」
すっかり味のしなくなったグラタンを食べつつ、四季は後で判明するだろう事実から一時的に目をそらしていた。
食事を終え、後片付けも済ませたのでまた話題は戻る。
「あ、これだよ例の俳優さんたちの写真。
映画公開後にこっちも解禁されたんだ。」
スマホの画面を向けられいい加減目をそらすことを止め確認してみる。
「マジかぁ・・・。」
四季もよく知る顔で間違いなかった。
『助太刀』の家事代行サービスでよく見る顔、無陀野、京夜、真澄の顔がそこにはある。
「でもなんでここまで話題になってんの?
これまで顔出ししてなかったんだよな?」
三人が忙しそうなのは知っていたが、顔出しはまだだったはずだ。
昨日映画が公開されたばかりなのにいきなり人気が出るものなのかと、神門にたずねてみる。
「映画公開の前に配信とかで声は出してたからね。
元は声のお仕事をしてたんだよ。」
「声優とかってことか?」
「そうだね、それでその時から顔出しを避けてたらしいんだけど、どこかの現場で声だけでなく、普通の俳優としてもやっていけるんじゃないかって話がでたらしくて。」
「それですぐ俳優に転向できるもんなん?」
「できちゃったみたいだね、実力があったんじゃないかな。」
神門はアゴに手をやりながら続ける。
「なんでも事務所の社長さんが面白そうだからって、色んなところに話を持っていって俳優デビューを進めていったらしいよ。
それでいきなり映画から始めるのは本当にすごいと思う。」
四季からしたら別世界の話すぎてまるでついていけない。
「今度見に行こうよ。」
「あー、まぁ時間があれば?」
「絶対に時間とるから!」
喜ぶ神門はさらに後輩グループに関しても話していく。
「この人たちの後輩グループもいるんだよ。
こっちも元は声のお仕事してて、最近グループ活動始めた感じ。」
「その後輩グループはもう顔出ししてんの?」
「うん、ちょっと待ってね。」
神門がスマホを操作して、そのグループの顔写真を探してくれた。
「あ、あった、この人たちだね。」
「・・・。」
「この人たちはすでに顔出しで配信もやってるんだ。
あ、ほら、これがグループのチャンネル。」
「・・・こんなことある?」
後輩グループとやらにも四季は見覚えあった。
(確かにこれから忙しくなるかもって言ってたけどこれかぁ・・・。)
紫苑、大我、馨、印南、猫咲の顔が並んでいるのを見て、四季の意識が遠くにいきそうになった。
なんとか意識を戻し神門に確認する。
「こっちも俳優やる感じなん?」
「こっちはアイドル路線もあるんじゃないかな?
グループ活動メインに音楽関係もやっていくみたいなこと書いてあるよ。
そうなれば僕のライバルになるね。」
神門が好戦的な笑いを見せる。
この男は数年前にそれ系のサバイバル番組に出演し見事に生き残りデビューを果たしたアイドルであるのだ。
なぜ四季がそんなアイドルと友人になり居候までさせてもらっているのかと言うと、ただの偶然としか言えない。
たまたま神門が困っている場面に出くわし、手助けしたことで懐かれいつの間にかそうなったのだ。
改めて思い出してもそこまでのことだろうかと思うのだが、今にいたってもこうやって友情が続いているのだからそれはそれでいいのだろう。
神門がアイドルといっても四季は他のアイドルや芸能人に詳しいわけではない、興味ある分野は別にあるのでそっち方面のことに疎いくらいだ。
だから無陀野たちのことも顔のいい依頼主くらいにしか思ってなかった。
そのため今になって困惑する羽目になっている。
さて話を最近話題の俳優とグループのことに戻す。
「まぁ神門にとってはこれから関わりがあるかもだから気になるのは仕方ないか。」
「それに四季くんとも関わりがあるみたいだから気になるかな。」
「・・・。」
「もしかして知り合いなのかな?」
神門の顔が若干怖い気がする、四季は顔をそらしながら答える。
「仕事の守秘義務に引っ掛かるから・・・。」
「もうそれただの答えだね。」
「俺仕事やめたくないから聞かなかったことにしてくれ。」
「わかってるよ、でも四季くんに依頼してきた人たちなのか。
やっぱり負けられないなぁ。」
「何にだよ・・・。」
「ナイショ。
でも僕がその人たちよりリードしてることは間違いないからね、そこは余裕があるよ。」
いったい神門が何に負けられないのか、何をリードしているのかもわからないが、四季は数日後に無陀野からの指名依頼があるのを思い出しながらどう話すべきなのか頭を悩ませるのだった。