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SS:ダンス練習

デスマーチからはじまる異世界狂想曲( Web版 ) — ncode.syosetu.com · All chapters

SS:ダンス練習

※活動報告にアップしていたSSの再掲載です。

本日投稿分は18時を予定しています。

SS:ダンス練習

「ひらひら~?」

「ポチのドレスもふわふわなのです」

ご主人様が作ってくれたドレスはレースがとっても綺麗。

タマと一緒にくるくる踊るのです。

「ポチ、タマ、王城のおっぱいさんの所に行くけど二人も来る?」

「いく~」

「ポチも行くのです」

アリサの問いにコクコクと頷く。ルルも来るって言ってる。

王都に来てからあまり運動してないから、カリナと一緒に修業をしたいのです。

ナナはお庭で何かしてて来ない。シロとクロウも一緒。

王城のカリナの家に行く。

でも、カリナはレッスン室にいなかった。

「あれ? カリナサマは?」

「ちょっと体調不良で臥せってるっす」

エリーナが「玉砕っす」と言って首を振る。

ギョクサイって卵の料理かな? ちょっと美味しそうなのです。

「そっか、じゃ、みんなはここで先に練習してきて、ちょっとカリナサマに発破をかけてくるわ」

アリサがそう言って部屋を出ていった。

ポチも一緒に行きたかったけど、「乙女の話だから二人だけにして」って言われて部屋に残らされたのです。

「タマも乙女~?」

「ポチだって乙女なのです」

「ん、乙女」

これは断固コーギするべきなのです!

ルルもクスクス笑っている場合じゃないのですよ?

でも、ヤカタヅキメイドの人がお菓子を持ってきてくれたので、コーギはオヤツを食べた後にするのです。

腹が減ってはコーギができぬのですよ。

◇

「まんぴく~」

「美味しかったのです」

「ん、満足」

オヤツを食べて幸せ。

ヤカタヅキメイドの人の腕は油断ならないのです。

「隠し味に使っているのはジンジャーかしら? もうちょっと減らして、アルコールを飛ばしたブランデーを一滴加えたら、もっと風味が出て美味しくなりそう。帰ったら確かめなくちゃ」

……ルルの独り言が子守唄みたいに耳に優しいのです。

◇

「ちょっと、ポチ。練習を始めるわよ」

アリサがユサユサとポチを起こした。

はう、お腹一杯で、そのままスピーと寝ちゃってたのです。

アリサの横にはキアイ充分なカリナが立っていた。

まるで、「階層の主」に挑むポチ達のような真剣な顔をしているのです。

「最高のダンスを披露して、周りの男共の視線を集めてみせる。そして、サトゥーに後悔と嫉妬をさせてみせるのですわ。男は追わせてこそ華。ワタクシは男を追いかけるような安い女にならないのですわ」

カリナの言ってる事はさっぱり分からないけど、ポチは追いかけるのが好き。

だだだ、だーと追いかけて巣穴に頭から突っ込むと、とっても幸せなのです。

タマと二人で頭を傾げる。

「ミーア、音楽スタート」

「ん」

カリナがルルを相手に踊りだす。

二人共足払いが素敵なのです。ポチも足技を鍛えるべきなのです。

タマと一緒にくるくると踊りだす。

「いいわ、その調子よ!」

腕組みして、みんなのダンスを見守るアリサが声援をくれる。

でも、カリナやルルみたいに相手の足が上手く踏めない。

タマの回避は凄いのです。

でも、ご主人様の回避はもっと凄いのです。

いつか、ポチもカリナやルルみたいにご主人様の足が踏めるくらいダンスが上手くなってみせるのです!

――でも、アリサはダンスの練習をしなくて良いのです?

※12章の最初の方に挿入していたSSを移動させました。