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ティータイム23 影使い

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ティータイム23 影使い

スマホに着信

確認すると斉木から写真だった

何?

ん 斉木から

何だろ?

開くと ミニスカートにサングラスのわたしが大学キャンパスを歩いている写真

撮られた記憶はないけど 先週の写真だ

見てると斉木から電話が入った

何?これ

あ 樋口 やっぱり樋口だろ これ?

そうだけど…誰が撮ったの?

もう 誰が撮ったか分からないよ

この美人は誰だって男子の間で回ってるの

何枚かあるよ

後輩が持ってたから貰ったんだ

樋口だとは言ってない

夏季休暇明けでまだ樋口に会えて無いからさ

今日は?どうしてるの?

柳くんとデートだよ

海に行くとこ

そうか?もう大丈夫?

あはは

その時は斉木に慰めて貰うから大丈夫

そう?じゃ 邪魔しちゃ悪いから

柳に宜しくな

うん また大学で

何だって?

と 運転しながら柳くんが聞く

斉木が学校でわたしの写真が知らない間に回ってるんだって

コレは誰かって指名手配中

大変じゃ無いか それ

そうだよ 柳くんのせいだよ

責任 取ってね?

何だ それは

車を海浜公園の駐車場に入れながら柳くんは笑った

笑い事じゃないんだよ

また 変な男の子に絡まれるじゃない

それは美人の不幸だな

まあ なるだけガードに付くよ

織田にも頼んでおこう

あ そうだ今度 造型の村井 紹介するよ デカいしコワモテだからガードに最適だ

アイツも女には興味ないしな

さあ 着いた

荷物はそれだけ?

パーカーにサンダル姿の柳くんがわたしの荷物を持って先に歩き出す

わたしは長めのラッシュガードにサンダル サングラスでポーチだけ持ってついて行く

女に興味ない より アイツ"も"って言ってところに胸が熱くなった

わたしには信用して友達の秘密を話してくれる

9月半ばとは言えまだまだ蒸し暑いし8月ほどじゃ無いけど水遊びや海水浴を楽しむ人影がある

海の家は無いけど公園の売店施設とコインロッカーが生きているから荷物を預けて波打ち際まで歩く

手を伸ばしたら繋いでくれた

施設から離れるほどに人が疎になっていく

黙って手を繋いで歩いていく