LNCrawler

かずは6 影使い

ちょっとHぃショートショート — novelba.com · All chapters

かずは6 影使い

5時半に出発して7時前にサービスエリアで朝食をゆっくり摂って8時前には目的地に着いた

え?お寺?ですか?

と 誠さん

違う違う 前のオーナーが移築した古民家だ

色々 弄ってあるけどな

荷物 降ろすの手伝ってくれ

ああ 誠は双葉ちゃんとこっち

と ご主人様はあちこちの電源やスイッチを入れ キッチンへ入って行った

すぐ 暖まるからここでお姉ちゃんとジュースでも食べてて

後で家の中 探検しよう

わ!探検?

そう それまで待ってて

はい!

どう言う仕組みなのか主に食材やレトルト食品冷凍食品を冷蔵庫に納めて玄関に撮影資材や衣装コンテナ 小物コンテナを入れ終わる頃には家全体が暖まって居た

さあ これで

と 広い座敷間の柱の影のスイッチボックスを弄ると モーター音がして機械音が一度高くなると低く収まって表が明るくなって行き 半透明の硝子障子の向こうに黒い濡れ縁が現れて雨戸が戸袋の中に畳み込まれた

わあ 広い 明るい

と かずはさんの横に居た双葉ちゃんが叫んだ

ちょっと待ちな

と ご主人様が操作すると硝子障子の下半分が透明になった

基本 全室と廊下は床暖房が入っているから暖まっている筈だ

あと 玄関脇の階段から2階に上がれる

やはり畳敷の12畳の広間がある

窓は和風のベランダ付きだ

さあ 双葉 ママと探検に行け

わぁい!

梓はロケハンな

どこ 使ってもいい

この鴨居ならライトをセット出来る

あの 前のオーナーって

俺の親戚筋の変わり者がオーナーだったんだが向こうから連絡が来て手放したいが要らないか?って言うんで安く譲って貰ったんだ

あら?柳くんのになったの?

わたしの思い出の為に?

と かずはさんが聞き咎めて 悪い顔をして笑った

ママ!行こう 探検!

はいはい 行きますよ

反論を聞かない所はあざとい

あ〜 ご主人様の好みって似てますね?皆んな

言うな 梓

と 苦笑いするご主人様は可愛い

家を見回らせて貰うと2階と濡れ縁 仏間の広間が狙いに合うように思われた

あ 梓 風呂は見たか?

いえ まだ

こっちだ

使える! と思った

昼ご飯 済んだ頃に観光タクシーを呼んでるんだ

それまでにセッティングしてしまえば午後は6時まで使える

あ 言っとくが4時には日が差さなくなるからシチュエーション 考えて置いた方がいいぞ?

濡れ縁は冷えますか?

床は温かいけど寒気は厳しいな

庭から濡れ縁越しに硝子障子の中ってなら まだしも

それで行きましょう

じゃ 濡れ縁のライティング設定 手伝って下さい

あと 浴室

補助光が要ります

濡れ縁の鴨居の上にチェーン付きのウインチがあった意味には目を瞑って 浴室にライトのスタンド設置 仏間は襖と硝子障子を開けて自然光を入れて午後の光を想定してセッティング 2階は狭い出窓に座って貰って成り行きで撮る事にした

まず浴室で浴衣を脱ぐシーンから入浴 二階間の出窓 仏間 最後に濡れ縁 として6時に帰って来る双葉ちゃんには間に合うように余裕を見込んだ

あ〜 面白かった

おじさん オバケは出ないの?

と 誠さんとかずはさんに連れられて双葉ちゃんが帰って来た

オバケは見た事 ないなぁ

さあ 丁度 ご飯が出来たぞ

食べたら 誠が遊びに連れて行ってくれるぞ?

その間 ママ 貸してくれるか?

うん いいよ 返してね?

分かった 約束だ