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メタモルフォーゼ28 影使い

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メタモルフォーゼ28 影使い

こんにちは

碧 いる?

と 下の事務所に顔を出した

希子がパソコンの横から顔を出して

あ 社長!いらっしゃい

碧さんなら執務室に居ます

ありがとう

これ ティータイムに

と 茶菓子を渡した

ありがとうございます!

相澤さんもご苦労様

慣れたか?

あ はい

と 少しドギマギしている

あら 陽司さん

と デスクから目を上げて笑顔になった碧が立ち上がり迎えてくれる

いや そろそろ家の方 落ち着いたか と思って

と ソファーに腰掛けながら言った

俺の前に座り碧も姿勢を正して

はい 修太の勤め先の顧問弁護士事務所の若い人が代理で話し合いと手続きを進めてくれています

うん マンションはどうするんだ?

共有資産は折半にしますから売却して引越しになります

もう 決まった?

いえ ローンの残債が僅かとは言えあるのと 買う時には安くて良かったんですけど売る時はやっぱり利便性が悪くて…

と碧は笑う

うん それならウチの不動産会社の方で買い取るようにしようか

ええ?

それはいい話ですけど…

ああ 相場よりはいい値をつけるようにする

郷の人間でウチの分家に入るカップル用にあちこち 住居を手配してるんだ

で 碧は俺のマンションの上の階がひと部屋空くから どうかな?

まあ いずれは郷の方に移るから引き払う事になるけど?

弁護士の方に話してもいいですか?

ああ これがその件の担当者の名刺

碧に手渡している時に理恵が珈琲を運んで来た

俺の前に珈琲を置きながら

…ポーカーフェイス

と 囁いた

何?

と 碧が聞き咎めて

俺は笑った

な?普通に喋らないと気を引くんだ

理恵は赤い顔でお盆を抱えた

いやなに 由美と内緒話で俺を2人がからでやっつける相談をしてたのを耳ざとい誠に聞かれて注意されたんだよ

あ〜 そう言う

と ボカした内容を上手く聞き分けて碧は笑う

誠ちゃんは下手な探偵さんより腕があるから

だってスペイン語が分かるなんて思わなかった…

俺も知らなかったからな

ウチの子は多芸なんだ

相澤さんもプログラムが弄れるから希子ちゃんが助かっているって言ってたわ

あの子もフォトショやイラレは使えるけどプログラムまでは出来ないって

な?ウチの子はホント多芸だし いいペット

そう言う…!

理恵は言いかけて口を押さえた

ふふふ

碧と俺はそれぞれに笑った

また ね?

と碧は俺の手を触れ

またな

と 手を握った

あ 希子 来週 都合の良い日に彼氏と夕飯 奢るよ

良い日があれば連絡してくれ

出掛けに希子に声を掛けた

あ!ありがとうございます

連絡しますね?

ああ 何が食べたいか 決めといてくれ

じゃあ また