LNCrawler

皐月4 影使い

ちょっとHぃショートショート — novelba.com · All chapters

皐月4 影使い

美香と皐月は俺に顔を寄せ合って聞こえない内緒話をして 皐月だけが俺についてホスピスに行く事となった

じゃあ 陽司さん 皐月をお願いします

ああ 玲子に連絡しておいて貰えるかな?

宿はこっちで手配するから

分かりました

宜しくお願いします

駅前レンタカーで車を手配して自動車道へのルートを走らせていると皐月が

あの ホントに母と…

ん?

あの雰囲気が あまり疾しい関係の様じゃないので…

ああ 疾しい関係じゃないからね

でも!奥様がいらっしゃるのに 母とも関係があるんですよね?それって…

ああ セックスの問題かぁ

…彼氏とは?まだ続いているの?

…別れました

自分勝手で私の意見なんて聞いてくれない癖に 私と関係ばかりしたがって…

同級生?

高校の一つ先輩でした

彼が大学生になってから付き合ってたんですけど半年ほどで別れました

…まあ 年齢だけじゃあないけど仕方ないかな?

そんな!

ホルモンに突き動かされて求めちゃうんだよ

自分勝手にね

柳さんもですか?

私は二つ上に姉が居るからね

女の人に幻想は持って居なかったし 女性の扱いを間違うと姉に絞められたからね

何ですか それ

皐月は笑うとまだまだ幼い顔だった

暫く黙って窓の外を眺めていた皐月が

じゃあ ママは今 幸せなのね?

と呟いた

寂しい事もあるみたいだけどね

まだ四年余りだし

大学で忙しくして紛らわしているみたいだよ

余裕があるんですね 柳さん

余裕?

だって 愛人の娘に問い詰められて 本妻の所に乗り込まれるのに

そうなの?

ほら!そんな所!

怒ったり オドオドしないし

だから疾しい所なんてないんだから仕方ないじゃない

俺が笑うと皐月も釣られて笑った

もう!

何だか調子が狂っちゃう

ママが悪い男に騙されてるんだと思ったらパパがママの事 頼んだなんて言うし

絶対 嘘だと思ったのに!

何だか信じそう

そこは信じて貰わないと パパの立つ背がないよ

倫理に背いてまで自分の死んだ後を俺に頼んで逝ったのに

俺?

あ しまった

いいです俺 で

その方が柳さんぽいし

じゃあ そうさせて貰おう

あ そこを降りたら もう直ぐだ

車を俺の家の前に停めて助手席のドアを開いてやる

スマホで玲子にメッセージを飛ばす

ついでに宿に予約を入れて今夜シングルで夜朝食事付きで取る

あ こっち

ちょっとした散歩くらいで着くよ

と 小道を先に歩く

目ざとい里者が知らせを入れたらしく健さんが自然に現れる

おや 柳さん 今日はまた若い子を連れてどうしたね?

美香の娘さんでね

玲子に合わせろって言うんで連れて来た

健さんは豪快に笑って

そりゃあ 修羅場だな

あとで寄ってくれよ

ああ 分かりました

人の不幸で一杯 やりたい訳ですね

また 夜に

…あの方は?

俺と美香ママの関係を知ってる人だよ

隠してないからね

皐月はマジマジと俺を見た

ん?疚しくないって言っただろ?

スマホに返事があり “あと5分 喫茶コーナーで“

と玲子からのメッセージ

“ちょうど いい頃合いだ“と返信

こども園の中庭を通って喫茶コーナーの外扉から入る

奥のテーブルからパステルピンクのユニフォームの怜子が手を振る

俺が応じて手を挙げると相手が分かった皐月が

え⁈ 若い…

と 呟いた

怜子 美香の娘さんの皐月さんだ

こっちが妻の怜子だ

ホスピスで看護師兼…なんだっけ?

あなたの代理で色々よ

そう あなたが皐月さんね

初めまして

美香さんから聞いてるわ

あの!うちの母がご主人の愛人をしてて 気にならないんですか?

怜子はチラッと俺を見て ニッと笑う

愛人とは思ってないのよ

美香さんは…そうね

家族 ね

家族?

そう 家族 美香さんは私たちのもので私たちは美香さんのものなの

皐月には怜子の言う"私たち"のニュアンスは分からないし"私たちのもの"と言うのも分かるまい

じゃあ 気に入らない とか 憎しみは無い と?

とんでもない

美香さんは可愛らしいわ

と恐らく遥と2人で美香とプレイした事を指して言っている怜子は嬉しそうに微笑んでいる

でも ママはおばさんで怜子さんはまだそんなに若くて綺麗なのに…

私もそんなに若くはないのよ?

美香さんはまだまだ綺麗だし…

陽司さん 皐月さんは今夜は?

ああ こっちで宿を取った

美香も夜には来れるらしい

なら 私 皐月さんを訪ねて行くわ

ゆっくり話せるし

いいかしら 皐月さん

はい!お邪魔で無ければ

じゃあ 8時くらいに

陽司さんは?

俺は部屋の片付けして来るよ

娘達がお迎えは行っておく

お願いしますね

遥ちゃんにも頼んでおくわ