皐月38 影使い
皐月38 影使い
食べ損ねた昼ご飯代わりにサンドイッチと珈琲を持たせて 新幹線に皐月を見送った
名残惜しそうに窓から俺を見る皐月に小さく手を上げ 応えた
スニーカーだけを履いて俺の前を歩く白い裸身を思い出していた
ファッションホテルの狭い通路のカーペットを上を足音もなく歩く皐月は背を伸ばし胸を張っていた
エレベーターのボタンを押す皐月を後から廊下に出たカップルたちが唖然として遠くで見ていた
エレベーターのドアが閉まると振り返った皐月がペロッと舌を出した
見られちゃった
遠ざかる列車を見送った後 レンタカーの返却と手続きをして美香に連絡を入れた
俺だ 今 帰ったよ
"どうでした?"
まあ あんまりな幻想は抱かないように釘は刺した
"大丈夫そうですか?"
どうかな?若いしSEX自体初心者だからな
まあ こっちに来るまでは秘密体験と言う事で他言はしないだろう
"あまり長くは保たない?"
まあ な
しかし こっちに来ればフォロー出来るだろう
…やりにくいか?
通話の向こうで美香が笑った
"親子でご主人様のペットをする事が ですか?"
俺は苦笑いした
"まあ 姉妹でペットされてる方が居ますから ねぇ
直に慣れるんじゃないですか?"
黒川に残す娘は心配ないのか?
"あの子は向こうにいる方が幸せでしょう
こっちの秘密は守れないだろうし…それに"
なんだ?
"ご主人様の趣味じゃないわよ?"
まぁ〜ったく!
怜子に影響され過ぎだ!美香
"まあ 怖い
娘を1人 差し出したのに"
もうこれ以上は本当に面倒 見ないからな!
"あはは"
通話を切り まだ 明るい駅前通りをバス停へ歩いて行った