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第九十五話 牛丼とビーフシチュー

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第九十五話 牛丼とビーフシチュー

今日は95話と96話更新です。

「フェル、なかなか帰ってこないな」

『フェルおじちゃん、帰ってこないねぇ』

フェルが狩りから帰ってくるのをスイと2人で待っているのだが、帰ってくる気配がまったくない。

いくらなんでも俺たちを忘れてるってことはないとは思うんだけどさ……。

暇だし、フェルが帰ってきたらまた腹減ったって言いそうだから、飯作って待ってるか。

何がいいかな?

…………あ、ブラッディホーンブルの肉が大量にあるし、久々にあれが食いたいかも。

早い、美味い、安いの代名詞の牛丼だ。

そういえば、たまに無性に食いたくなって会社帰りに店に寄ったりしたなぁ。

あの少し甘めのつゆが染みた牛肉と飯が美味いんだよね。

飯に載せるだけですぐに食えるし、これもたくさん作り置きしておいてもいいな。

材料はと玉ねぎもあるし、醤油、砂糖もあったな、みりんもある、しょうがもあるから足りないのは料理酒と顆粒だしだな。

ネットスーパーで料理酒と顆粒だしを買う。

よし作っていくか。

まずは、ブラッディホーンブルの肉を薄切りにしていく。

今回は鍋2つ分の牛丼を作っていこうと思ってるから大量だ。

ふー、こんなもんか。

それから玉ねぎもくし形に切っていく。

そしたら、鍋に水、醤油、砂糖、酒、みりん、顆粒だし、しょうが(チューブ入り)を合わせて軽く煮立たせる。

そこに玉ねぎを入れて、玉ねぎが透き通ってきたら薄切り肉をほぐしながら入れて煮ていく。

アクが出てきたらとって、弱火で10分くらい煮れば完成だ。

食欲をそそるいい匂いだ。

どれ、味はどうかな?

一口味見してみると、いい具合に肉にも味が染みてるし玉ねぎもしんなりして美味い。

鍋2つ使ってけっこうな量作ったから何食分かにはなりそうだ。

これだけの量を調理したのに、まだフェルは帰ってきそうもない。

スイはやることがなくて飽きたのか、鞄の中で寝ている。

まだ時間有りそうだし、もう一品作り置きしておくか。

牛肉があったらこれ食いたいなって思ってたのがあるから、それを作っていこうと思う。

何かというと、ビーフシチューだ。

とは言っても俺の作るビーフシチューは小麦粉を炒めてルーから作るなんてことはしない。

そんなんやってたら面倒だし。

煮込み時間は必要だけど、ここで作っておけばあとは時間のあるときに煮込んでもいいしな。

まずは、材料をネットスーパーで買っていく。

玉ねぎはあったから、ニンジンとジャガイモがないから買ってと。

それから確かバターはあったな、ケチャップとコンソメが切れてたからそれを買う。

あとは大事なデミグラスソース缶と赤ワインも買わないと。

よし、これで材料は揃ったかな。

まずは、ブラッディホーンブルの肉を少し大きめの一口大に切ってと。

玉ねぎはくし切り、じゃがいもとにんじんは皮をむいたら一口大に切っていく。

じゃがいもは気持ち大き目で。

鍋を火にかけてバターを溶かしたら、塩胡椒で下味をつけたブラッディホーンブルの肉を表面に焼き色が付くまで炒めていく。

そこに玉ねぎ、じゃがいも、にんじんを入れて軽く炒めたら、赤ワインと水をひたひたになるくらいまで入れてキューブ状のコンソメも入れたら煮込んでいく。

アクを取りながら、じゃがいもとにんじんが柔らかくなるまで煮込んでいく。

じゃがいもとにんじんが柔らかくなったら、そこにデミグラスソース缶とケチャップを入れて、20分くらい煮込んで全体に味が馴染んだら出来上がりだ。

最後にコクを出すためにバターを入れてもいいぞ。

味見してみる。

ビーフシチューはやっぱデミソース缶使った方が簡単だし美味いな。

自分でバターと小麦粉をじっくり炒めてってやってルーを作るのはものすごい面倒だし、焦がしたりしたら失敗だしさ、やっぱデミソース缶使った方が失敗なく簡単に作れるよな。

だけど、もう少し煮込んだ方がもっと味が馴染んで肉も柔らかくなっていいかも。

って、煮込み料理ができちまったじゃねぇか。

出来上がったビーフシチューをアイテムボックスにしまう。

フェルはまだ戻ってきていない。

「あいつ、いったいどこまで行ったんだ?」