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第百四話 旅立ち

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第百四話 旅立ち

今日は104話と105話更新です。

冒険者ギルドにやって来た。

慣れたもので、俺の顔を見たらすぐに職員の人がギルドマスターを呼びにいったよ。

俺とギルドマスターはお馴染みになった倉庫へ向かった。

「兄さんか、出来てるぜ。ワイバーンの肉6匹分とワイバーンの皮と魔石が6匹分だ」

ヨハンのおっさんから渡されたワイバーン肉と皮と魔石をアイテムボックスにしまっていく。

「内訳は儂の方から説明するぞ。まずはワイバーンの討伐報酬だが、今回は緊急依頼だから金貨840枚だ。あとは買取の方だが、まず牙×13で金貨169枚だな。そんで毒袋×13で金貨143枚、毒針×13で金貨169枚だ。牙、毒袋、毒針は13匹分全て買取させてもらった。それから皮×5で金貨1000枚と魔石×5で金貨1650枚だ。皮と魔石は前に話したとおり5匹分の買取になる。〆て合計金貨3971枚、今回も大金貨での支払いにさせてもらったからな大金貨397枚と金貨1枚だ」

ギルドマスターが内訳を説明してくれた。

また大金が入るんだなぁ。

金に困るよりはいいんだけど、あんまり多過ぎてもどうしようって感じだよ。

これから旅に出るし旅先で少しくらいはパッと使ってもいいかな。

って、あれ?この間の話では金貨2500枚以上になるって言ってたけど……。

これ、明らかに多いよな?

「あの、この間は金貨2500枚以上になるって言ってませんでしたっけ? なんか多いんですけど……」

「ああ、あれか。あれは買取代金がって意味合いだぞ。それに、今回は皮がすこぶるいい状態だったのも良かった。高値に買取させてもらったぜ。そこに討伐報酬が入ってこの金額なんだよ」

な、なるほど。

「今回はお主たちがこの街にいてくれて本当に助かった。街中のCランク以上の冒険者と騎士団を掻き集めて討伐することもできただろうが、それには多くの犠牲者が出ただろうからなぁ。本当に助かった。その分討伐報酬にも少しだが色をつけておいた」

討伐報酬も少し割り増ししてくれたんだ。

なんか、すみませんねぇ。

フェルもスイもサクサク 殺 ( や ) っちゃってたんですけど。

フェルとスイに何か買ってやろうかな。

とは言っても、あの2人だから食い物関係になるだろうなぁ。

それにしても、多くの犠牲者が出ただろう、か。

ギルドマスターの話からいくと、チラッと冒険者たちも話してたけど、ワイバーンの群れを討伐するって多くの犠牲者が出るような依頼なんだな。

フェルとスイは簡単に撃ち落して首ちょんぱしてたけどさ。

ワイバーンは何にも出来ないまま倒されてたね、はは。

フェルもスイも強すぎるぜ。

特にスイは進化もしてぐんぐん力をつけてきてるよなぁ。

って、スイってまだ進化すんのかな?

今でも規格外なのに、ちょっと怖いような気もするけど。

ま、まぁ、かわいいままのスイでいてくれれば文句はないんだけどさ。

そうこうしてるうちに金を取りにいった職員さんが戻って来た。

「それじゃ、これが大金貨397枚と金貨1枚だ」

ギルドマスターが職員から渡された麻袋を俺の前に差し出した。

俺はギルドマスターから麻袋を受け取りアイテムボックスにしまった。

「行くのか?」

「はい」

「クレール、ドラン、ネイホフ、ベルレアンの各都市の冒険者ギルドのギルドマスターに既に話は通してある。必ずよってくれよ」

念押しのようにギルドマスターがそう言ってくる。

「分かってますって。いろいろ街を見て回りたいですから、ちゃんとよらせてもらいますよ」

「くれぐれも頼むぞ。各都市のギルドマスターたちもお主を待ってるからのう」

って、みんな残ってる依頼押し付ける気満々だね。

まったく。

「それじゃ、お二人ともいろいろお世話になりました。とは言っても、ランベルトさんのところに注文している品があるんで、半年後にはまた戻ってきますんで、そのときはまたよろしくお願いします」

「おう、そうかそうか。待ってるからな。ちゃんと戻って来いよ」

「そうそう、兄さんみたいな稼ぎ頭がいた方が俺も仕事のやりがいがあるってもんだ」

ギルドマスターとヨハンのおっさんに挨拶を済ませ冒険者ギルドを後にした。

「それじゃ、行くか」

『うむ。早くクレールとやらに行くぞ。乗れ』

はいはいって、お前、ダンジョン都市に早く行きたいだけだろう。

まあいいけどさ、クレールにも何日かは滞在するからな。

こうして俺たちはカレーリナの街から旅立った。