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第十四話 初クエスト

とんでもスキルで異世界放浪メシ — ncode.syosetu.com · All chapters

第十四話 初クエスト

第十三話の依頼を受けなければ冒険者ギルドから登録を抹消される期間の変更をしました。あと、フェルが1000年生きていること考慮してスキルを少し増やしました。

冒険者ギルドの近くに武器屋が何軒もあったからそのうちの一軒に入った。

初心者でも扱いやすいおすすめのものを店主に聞いて銀貨8枚でショートソードを購入した。

さて、それじゃ薬草摘みに行きますか。

冒険者ギルドの依頼で街の外にでるから、東門では冒険者ギルドのギルドカードを見せて外に出た。

東門から出てフェルと一緒にてくてくと20分くらい歩いていくとだだっ広い草原が見えてきた。

薬草が生えているのはここだろう。

「じゃあ俺は薬草摘みしてるから、フェルは獲物とって来て」

『分かった。お主に何かあっては我も困るから、お主の周りに結界を張っておく』

おお、そう言えばフェルは結界魔法が使えたんだな。

『よし、これで大丈夫だ。これである程度の魔物に出くわしても大丈夫だろう』

ありがたや、ありがたや。

『それでは行ってくる。昼の食事は用意しておけ』

そう言うと、フェルは森の方へ颯爽と駆けていった。

ちょっと尊敬したんだけど、食いしん坊キャラは健在だったな。

さて、薬草摘みをしますか。

とはいってもひたすら鑑定していくだけなんだけど。

鑑定、鑑定、鑑定、鑑定、鑑定。

雑草ばっかりだな。

鑑定、鑑定、鑑定。

キアユ草。

お、あった。

このキアユ草って見た目はアザミに似てるな。

キアユ草をナイフで根元から切り取る。

買ってからずっと使ってなかったナイフがようやく役に立ったな。

再び鑑定、鑑定、鑑定、鑑定、鑑定。

やはり見つかるのは雑草ばかり。

鑑定、鑑定、鑑定。

キアユ草。

お、またあった。

これであと3本見つければ依頼分は達成したことになるのか。

よし、この調子で見つけてこう。

鑑定、鑑定、鑑定、鑑定、鑑定。

マージュ草。

あ、これは依頼にあったやつだな。

マージュ草って見た目まんま貧乏草だな。

なんてったっけ、ハルなんとか、えーと、そうだハルジオンだ。

これも一応摘んでおこう。

その後も鑑定を続けて、キアユ草は合計18本、マージュ草は7本見つけることができた。

よし、もうそろそろフェルが戻ってくる頃合いだろう。

フェルの昼食の準備にとりかかる。

とは言っても肉が切れている今、フェルの大食いのためにネットスーパーで肉を買うとなったらいくらかかるかわからんから、とにかく安く仕上がるようにしなくちゃな。

ということで昼のメニューはこれに決めた。

まずはネットスーパーで買い物だ。

玉ねぎと固形スープの素は前に買ってあるのがあるから、買うのは牛豚挽き肉を1キロとパスタ1袋700グラムのものを5つ、それとミートソース缶を10個だ。

全部で銀貨4枚銅貨5枚かかってしまったが、塩と胡椒を商業ギルドで買取してもらった分もあるし、今回はまぁいいだろう。

パスタはゆで時間5分のものを買ったが、あのフェルのことだ早く早くとうるさいだろうから、お湯を沸かしてすぐにゆでられるように準備をしておく。

その間にミートソースだ。

まずはみじん切りにした玉ねぎをフライパンで透明になるまで炒めてと、その後にひき肉を投入。

ひき肉に火がとおったら、そこにミートソースをドバドバっと入れる。

そのままだと水分が足りなくなるから、適量のお湯に固形スープの素を溶かしたものを入れて一煮立ち。

最後に塩胡椒で味を調えて、挽き肉増量ミートソースの出来上がりだ。

ミートソースができたところでフェルが帰ってきた。

ドサリと俺の前に獲物を落とす。

『美味そうな匂いだな』

「これは、ロックバードか」

『この前の照り焼きというのが美味かったから獲ってきた。他にも獲ったのがあるのだが、一遍には持ってこれないから、森の端に結界を張って置いてある』

咥えてくるにしても1匹が限度だもんな。

「それなら俺も一緒に行ってアイテムボックスに入れて持って来れば1回で済むな。ちょっと待ってろ」

俺はお湯の入った鍋、ミートソースを炒めていたフライパン、カセットコンロ等をアイテムボックスにしまう。

忘れちゃいけないロックバードもだ。

「よし、行こう」

『お主が歩くと大分時間がかかる。我の背に乗っていけ』

んじゃ遠慮なく。

フェルに言われるままフェルの背に乗った。

『それでは行くぞ』

「ちょ、ちょっと待て」

どんどんとスピードを上げていくフェルの背中に必死にしがみつく。

「ちょっと待てって言ってるだろーーーーーーーーッ!」

………………

…………

……

『おい、着いたぞ』

「はぁ、はぁ、死ぬかと思った」

『ふん、あれくらいで音を上げるとは腑抜けたやつだ』

あれくらいってね、あんなスピードで走られたらそら怖いって。

「俺を乗せるときは、あんまスピード出すなよなッ。落ちたらどうすんだよッ」

『知らん。お主が悪いんだろう』

この野郎。

「あっそういうこと言うんだ。飯いらないわけね。それに俺にもし何かあったら異世界の飯はもう二度と食えないんだからな」

『ぐぬぬ』

「早くこの魔物回収して戻るぞ」

森の端にはフェルが獲ってきた魔物が山となって積まれていた。

鑑定していくと、オーク×5、レッドボア、ジャイアントドードー、ブラックサーペント。

ヘビは鶏肉みたいだっていうからまだ分かるけど、オークって食えるのか?

フェルに聞いてみたら、食えるらしい。

街にいる人族もオークは普通に食うそうだ。

そ、そうなんだ。2足歩行の豚食うんだ。

俺はネットスーパーがあるからほとんど自炊してるけど、正解だった。

異世界の食怖い。

フェルの獲ってきた獲物をアイテムボックスにしまい、またフェルの背に乗って草原に戻った。

今度はフェルも多少は気を使ってくれたみたいで何とか大丈夫だった。

「それじゃ昼飯にするか」

『腹が減った。早くしろ』

「ちょっと待て、パスタゆでなきゃなんないんだから」

そして、パスタをゆでること5分。(早ゆでの買っておいて良かったぜ)

ゆで上がったパスタを皿にのせて挽き肉増量ミートソースをかけて出来上がり。

これをフェルのためによく混ぜてやってと。

「フェル、できたぞ」

『む、これは何だ?』

「俺の世界のミートソーススパゲッティって食べ物だ。美味いぞ」

俺がそう言うと、フェルがバクバク食い始めた。

『うむ、肉は少ないがなかなかいけるな』

この感触ならまだまだ食うな。

俺は次のパスタをゆで始めた。

その間に俺も昼飯を食べる。

結局フェルのためにパスタを4回ゆでたぜ。

俺も1人前食べたものの、700グラム×4で2.8キロ。

それなのにフェルは『昼は軽くこれくらいでいい』とか言ってたし。

食い過ぎだっつうの。

食った後、口の周りミートソースでべたべたにしてたから笑っちまった。

出してやった水に慌てて口突っ込んで落としてたけど。

昼食後はまたフェルは獲物とり、俺は薬草摘みを続けた。

その結果、俺は1日でキアユ草合計40本、マージュ草も20本見つけることができた。

5本で一組みたいだからそれを意識して採取した。

やっぱり鑑定は便利だね。

キアユ草とマージュ草がどんなものか分かったのと鑑定にも慣れてきて昼食後の薬草摘みは捗ったよ。

フェルもまた獲物をたくさんとってきたぜ。

レッドボア(これで2匹目だな)、コカトリス×3、ジャイアントディアー、マーダーグリズリー。

マーダーグリズリーって名前からしてヤバそうなんだけど。

見なかったことにして、アイテムボックスにしまったよ。

それからフェルに乗ったまま街に戻った。

門にいた門番の人にフェルに乗ってたからガン見されたけど、何も言われなかったからそのままフェルに乗ったままでいた。

さて、冒険者ギルドに行くか。

「フェル、冒険者ギルドに向かってくれ」

『承知した』