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第百七十二話 ミスリルのフライパン

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第百七十二話 ミスリルのフライパン

風邪を引いてしまったので今日は短めです。

明日も更新はする予定でいますが、できなかったらすみません。

俺はスイに前から作ってもらおうと思ってたミスリルのフライパンを作ってもらうことにした。

「スイ、ちょっとお願いしたいことがあるんだけど」

『なぁに~』

「これ、フライパンっていうんだけどね、これよりちょっとだけ大きめのを作ってほしいんだけど大丈夫かな?」

スイにフライパンを見せると、触手で触ったりして確認している。

『うん、これならすぐにできるよー』

フライパンなら構造も簡単だしすぐにできるみたいだね。

俺はスイにミスリル鉱石を渡した。

『えーっと、こうしてこうして…………はい、出来たよー』

おおっ、早いな。

スイから渡された出来立てのミスリルフライパンを持ってみる。

「軽いな、こりゃいいわ。早速試してみるか」

魔道コンロでミスリルフライパンを熱していく。

あれ?

いやまだわかんないな。

さらに熱していくが…………。

なんかこれ、全然熱くならないんだけど。

ミスリルフライパンに手をかざしても全然熱が伝わってこない。

「どうしてだ?」

とりあえずミスリルフライパンを鑑定してみた。

【 ミスリルのフライパン 】

ミスリル製のフライパン。ミスリル製なので熱を通さない。

……熱を通さないって、ダメじゃん。

熱通さなかったらフライパンの意味ないじゃないか。

説明が”ミスリル製なので熱を通さない”ってことは、ミスリルは熱を通さないのか。

軽いからいいねと思ったんだけど、これじゃ使い物にならないな。

熱を通さないとなると使いどころが限られてくるね。

それ考えると、前に作ってもらったミスリルのミンサーは理にかなってたってことか。

ひき肉に熱が伝わりにくいから、肉を傷めずにすむんだからな。

これからはミスリルを調理器具にしてもらう場合は熱を通さないって特性を考えて作ってもらわないと。

とにかくこのフライパンは使えないし、何かに作り替えてもらわないとな。

違うものに作り替えてもらうにしても何がいいか……。

熱を通さないってことは保温とか保冷にはいいってことだよな。

でも、フェルたちのことを考えると保温の方はあんまり必要ないかも。

熱々過ぎても食うの大変だしね。

ほどよく冷めていくくらいの方がいい。

そうなると保冷か。

俺用のコップにあとはフェルたちが飲み物用に使ってる深めの皿に作り替えてもらうか。

「スイ、これフライパンには合わないみたいだから、こんな感じのを1つとこんな感じのを3つに作り替えてもらえるか?」

スイに俺たちがいつも使ってるコップと深めの皿を見せて作り替えてもらった。

『はい、出来たよー』

「お、ありがとうな」

俺は早速ミスリル製のコップを試してみる。

ネットスーパーでペットボトル入りのアイスコーヒーを買ってミスリルのコップに注いだ。

「お、氷なしでも冷たいままだ」

とは言っても注いだばかりだし、もう少し経ってからまた飲んでみることにする。

『あるじー、スイもシュワシュワするの飲みたいなー』

俺がアイスコーヒーを飲んでいるのを見てスイが炭酸飲料を飲みたいと言い出した。

『ぬ、それなら我も飲むぞ』

『俺もー』

フェルもドラちゃんもすかさず自分たちもと言い出す。

はいはい。

みんなにはコーラね。

俺はネットスーパーでみんなの分のコーラを買った。

「これ、飲み物用に作ってみたんだ。ミスリル製だから冷たいままなんだぞ」

俺はそれぞれに作ったミスリル製の深皿にコーラを注いでいく。

『ほう、確かに冷たいままだな。しかし、貴重だと言われているミスリルでこんなものを作る 酔狂 ( すいきょう ) な者はお主くらいだな』

『アハハッ、違いねぇ』

『冷たくってシュワシュワして甘いの美味しー』

何とでも言ってくれ。

ミスリルだから武器にしかできないってわけでもないんだし、何でも作るよ。

熱を通さないって特性があるんだし、武器だけにしとくのはもったいない。

これからも特性に合いそうな調理器具は作ってくぜ。

コーラを飲み終えると、フェルもドラちゃんも欠伸して横になってしまっている。

スイも鞄に入って寝てるし。

それじゃもうそろそろ部屋に戻りますかね。

ちなみにミスリル製のコップは保冷抜群で、俺の飲んでたアイスコーヒーも飲み終わるまで冷え冷えだったぞ。

部屋に戻ったら、俺にはもう一仕事ある。

もうそろそろあの人(神)たちに連絡をとらないとうるさそうだからね。

テナントのこともあるし。

面倒だけどもしかたないね。