LNCrawler

第二百三十話 ダンジョン都市エイヴリング

とんでもスキルで異世界放浪メシ — ncode.syosetu.com · All chapters

第二百三十話 ダンジョン都市エイヴリング

【お知らせ】

お読みいただいている皆様、本当にありがとうございます。

連載始めの1月5日から今日まで毎日連載させていただきましたが、内容的にも次の街に移ったろころということでキリがいいので、ここら辺でリフレッシュ期間として1週間から10日ほどお休みをいただきたいと思います。

リアルの仕事も忙しくなってきたので疲れもたまっているのです……。

もちろんまた必ず戻ってきますので、そのときはよろしくお願いいたします。

翌朝、早めの朝食をとり、商人ギルドに家の鍵を返却して、ベルレアンの街を出発した。

ちなみに朝飯は細く切ったレタスを敷いた上に肉そぼろと温玉を載せた肉そぼろ丼にしたぞ。

みんないつものごとく朝からガッツリ食ってた。

俺は少なめにいただいたけどね。

これから旅だからしっかり食っておかないと、途中でバテそうだからな。

昨日のうちにマルクスさんには挨拶してあるから、そのまま街を出てひたすら進んでいった。

ダンジョンに早く行きたいのか、フェルの進む速度も速い。

さすがにこの面子に向かってくる猛者はいないのか、旅の途中に魔物に遭うこともなかった。

『俺たちがいて襲ってくるなんて、前の街に入る前にも出てきたトロールくらいなもんだぞ。あいつ等ときたら、体はデカいが頭はからっきしだからな』

とはドラちゃんの弁だ。

その言葉で思い出した。

そういやベルレアンの街の手前ではぐれトロールが出たんだった。

すっかり忘れてたぜ。

何だかんだでみんな魔物をたくさん獲ってくるからなぁ。

食える魔物は非常にありがたいんだけど、食えない魔物はどうしても忘れがちになる。

ぶっちゃけ俺たちには利用価値がないというか……。

ま、まぁちゃんと買取はしてもらって換金はするけどね。

うん、エイヴリングに行ったら買取してもらおう。

フェルの走る速度が速いこともあって、旅はどんどん進んだ。

先を進んでいたいくつかの商隊を追い越して、エイヴリングに向かってひた走る。

旅は順調に進んでベルレアンを出て5日、うっすらと街を囲む壁が見えてきた。

『あそこがダンジョンの街のようだな』

「ああ。ダンジョン都市エイヴリングみたいだ。さすがに賑やかそうだな」

街に入る門のところに長い行列が出来ていた。

そういやドランもあんな感じだったな。

さすがはダンジョン都市というところか。

ダンジョンあり、そこに街ができ栄えるということか。

「あれだと入るまでにも時間かかりそうだし、早く行って並ぼうぜ」

『うむ』

俺たちは急いで向かい、行列の最後尾に並んだ。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

「ふぅ、やっと入れたな」

街に入るまでに1時間以上かかった。

スイは鞄の中で寝てるからいいけど、フェルとドラちゃんを抑えるのに苦労したよ。

数分おきに壁を飛び越えた方が早いって言うんだから困りものだ。

『時間がかかり過ぎだ。何度壁を越えてやろうと思ったかわからんぞ』

『俺もだぜ。このまま飛んで行けばすぐなんだしよ』

フェルとドラちゃんが顔を顰めながらそう言う。

「そんなことしたら面倒になるだけだ。最悪、街に入れなくなってたかもしれないぞ」

無断で侵入したってことで罪に問われそうだ。

そこら辺は厳しそうだし。

『うむ。そう言われて何とか我慢したぞ。ダンジョンに入れなくなるからな』

『そうそう。ダンジョンのために来てんのに入れなかったらシャレになんないもんな』

長蛇の列に並んだから時間はかかったものの、俺たちの番がきたときには街にすんなり入れた。

やっぱ金ピカのギルドカードの威力はすごい。

これがあったからフェルたち同伴でもすんなり入れた。

門にいた兵士にSランクのギルドカードを見せたら、二度見どころか三度見してきたけどね。

確かにどう見てもSランク冒険者には見えないけどさ。

三度見はちょっと失礼だと思うんだ。

そんなこんなでエイヴリングの街に入り、まず向かうのはもちろん冒険者ギルドだ。

場所も聞いたぞ。

門の前の道を左に行くと大きな建物が見えてくる。

それが冒険者ギルドとのことだ。

俺はフェルたちを引き連れて冒険者ギルドに向かった。

さすがダンジョン都市の冒険者ギルドだ、デカい。

もしかしたらドランの冒険者ギルドよりも大きいかもしれない。

それに最近出来た建物らしく新しい。

窓口に行ってギルドカード見せると、受付嬢が「少々お待ちください」と言って席を立った。

そして連れてきたのが……。

「おう、あんたがムコーダさんかい。ベルレアンのマルクスから話が来てるよ。あたしはここエイヴリングの冒険者ギルドのギルドマスターのナディヤってもんだ。よろしく頼むよ」

俺はポカーンと目の前に現れた女性、ナディヤさんを見上げた。

30代半ばくらいに見えるナディヤさんは、少しウェーブの入った真っ赤な長い髪で色黒で筋肉質、見た目はとても健康的な美人なのだが、見上げるほどにデカかった。

…………デ、デカッ。

に、2メートルは確実にあるぞ。

身長2メートルの美人ってとてつもなく迫力があるね。

「ガッハッハッハ。あたしの大きさに驚いてるんだね。初対面の男はたいていそうなるねぇ。ほら、話もしなきゃなんないし正気に戻んな」

ベシッ。

ナディヤさんに背中を叩かれた。

痛いです。

「あんたとはいろいろ話さなきゃならないんだから、あたしの部屋に行くよ」

俺はナディヤさんに引きずられてギルドマスターの部屋に向かった。

フェルたちはその後を付いてきていた。

おい、フェルにドラちゃん、ちゃんと主を助けんかい。