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第二百七十三話 ダンジョン踏破の祝勝会(ヘビ肉祭り)の準備

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第二百七十三話 ダンジョン踏破の祝勝会(ヘビ肉祭り)の準備

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「じゃ、明日楽しみにしてるからな」

「儂のとっておきの酒も持っていくからのう」

「久しぶりのムコーダさんの飯、俺らも楽しみにしてるぜ」

「は、はい……」

アーク ( 箱舟 ) の面々と 影の戦士 ( シャドウウォーリア ) の面々が笑顔で去っていった。

な、何でこうなるの……。

いつの間にか俺主催でダンジョン踏破記念の祝勝会を開くことになっていた。

冒険者ギルドでアークの面々と影の戦士の面々と再会できたのはいいが、何故か俺そっちのけでエルランドさんとその2つのパーティーの面々が俺の作った飯のことやらダンジョン談義で盛り上がっちゃって……。

放っておいたら、あれよあれよという間に何故か俺主催でダンジョン踏破の祝勝会を開くことが決まっていた。

俺がダンジョン踏破したのに、おかしいよなぁ。

普通は俺が招かれる立場じゃね? と思ったけど、「そこはそこだろ」とかなんとかわけのわからん理屈を捏ねられた。

そこはそこって何だよ。

しかもだ、フェオドラさんに「地上に戻ったらまたご馳走するって言った」って詰め寄られてさぁ……。

俺、確かにフェオドラさんに言っちゃったし。

結局フェオドラさんのその言葉が止めで、俺主催の祝勝会の開催が決定した。

祝勝会っていっても、要は食って飲んでの食事会みたいなもんだ。

俺主催ってことで、その食い物も詰まるところ俺が作らなきゃならんわけだが。

みんなもそれを期待してるわけだし。

はぁ、帰ったら仕込みだな。

魚介が苦手なアロンツォさんがいるから、料理は肉メインだな。

とは言っても、手持ちの肉の在庫がなぁ。

…………あ、あれがあるじゃんか。

ダンジョンで大量に手に入ったあれがさ。

よっしゃ、ここはヘビ肉使ったろ。

ヘビ肉尽くしのヘビ肉祭りだぜ。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

宿に帰ると、フェルとドラちゃんとスイが待ち構えていた。

腹が減ったというみんなと、当然のように俺の部屋に付いてきていたエルランドさんに飯を食わせる。

朝に多めに炊いておいた飯で、手っ取り早くオーク肉と野菜たっぷりの甘辛中華みそ炒め丼だ。

朝のうちに多めに飯を炊いておいて助かったぜ。

飯を食いながらフェルとドラちゃんとスイにも明日の祝勝会のことを話すと、みんな美味いものが食えれば文句なしということらしい。

というか、いろんな料理がたくさん食えるっていうんで喜んでたわ。

アーク ( 箱舟 ) の面々に 影の戦士 ( シャドウウォーリア ) の面々、それからフェルたちもとなると、こりゃ大量に用意しないといけないぞ。

飯を食い終わったら、庭に出て早速明日の準備にとりかかった。

まず、とりいだしたるヘビ肉、これをどう料理するか……。

うーむ、人数が人数だからな。

やっぱここはBBQなんかがいいかも。

BBQなら、みんな好きに焼いて食ってもらえるし、用意も簡単だ。

ヘビ肉は何種類かのタレに漬け込んでおけばいいかな。

あとは野菜と一緒に串に刺したのも作っておこう。

BBQなら前に作った生ソーセージもいいな。

よし、これも作ろう。

それから、ブラックサーペントとレッドサーペントがあるならから揚げも作っておこう。

間違いない美味さだしな。

まずはから揚げからだ。

俺は、アイテムボックスからブラックサーペントとレッドサーペントの肉を取り出してから揚げを作り始めた。

「ふぅ、こんなもんかな」

カラっと二度揚げしたから揚げをバットに載せた。

醤油ベースと塩ベースの2種類の味のから揚げを大量に作り上げた。

から揚げを作っていると、フェルたちが匂いを嗅ぎつけて作業をしている俺の後ろで涎垂らしながら待ってるんだもん参ったよ。

「さっき食ったばっかりだろ。これでも食っとけ」

そう言ってフェルとドラちゃんとスイには菓子パンをやっといたけど。

それを見てたエルランドさんも物欲しそうにしてたから、しょうがないからエルランドさんにも菓子パンを渡しておいた。

そんなわけで、みんな夕飯はから揚げを期待しているみたいだから夕飯分のから揚げも追加で揚げたものだから、半端ない量になってしまった。

「とりあえずこれでから揚げはOKだから、次は生ソーセージかな」

オークとゴールデンバックブルの肉をスイ特製のミスリルミンサーでひき肉にして合いびき肉を作り、前に作ったことのある粗びき黒胡椒風味とハーブレモン風味の2種類のソーセージを作っていった。

「から揚げとソーセージは出来たから、あとはヘビ肉を何種類かのタレに漬け込んだのと、串に刺したのを作っておけばいいな」

ブラックアナコンダ、ブラックサーペント、レッドサーペント、それからクリムゾンアスプの各種ヘビ肉を、適当な大きさに切っていく。

それを、醤油とニンニクスライスとリンゴジュースを混ぜたニンニク醤油のタレに漬け込んでいく。

シンプルなニンニク醤油だけど、リンゴジュースの爽やかな甘さも加わって美味いんだ、これが。

あと、さっぱり塩麹レモンのタレにも漬け込んでいく。

これも塩麹と黒胡椒にレモン汁を混ぜただけとシンプルだが、さっぱりして実に美味い。

最後はみんな大好きカレー味のタンドリーチキン、いやタンドリーヘビか?

プレーンヨーグルト、おろしニンニクとおろしショウガ、塩胡椒、カレー粉を混ぜたものに肉を漬け込んでいく。

すべてビニール袋に入れて漬け込み完了だ。

これで明日にはいい具合に漬かってるから、取り出して焼くだけだ。

ネットスーパーで買った長めの竹串には、ピーマン・タマネギ・ニンジン・アスパラ等々適当な野菜とヘビ肉を交互に刺していった。

これも大量に作ってあとは焼くだけだ。

串焼きはシンプルイズベストってことで、味付けは塩胡椒のみでいこうと思う。

一応野菜も用意したけど、アークの面々と影の戦士の面々を思い浮かべると……。

「ありゃ完全に肉食系だな」

とりあえず昼過ぎ一杯時間を使って明日の仕込みを完了させた。

夕飯を待ちわびていたフェルとドラちゃんとスイには山盛りのから揚げを出してあげたよ。

もちろんエルランドさんにもね。