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第二百九十六話 二度目のドランのダンジョン

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第二百九十六話 二度目のドランのダンジョン

皆さまにお知らせです。

3月にめでたく「とんでもスキルで異世界放浪メシ」の2巻が発売されます!

どうぞよろしくお願いいたします!

2回目のドランのダンジョン。

冒険者の多い15階層まではスルーするのは当然として、16階以降もフェルたちの敵ではない。

そのことも考えながらフェルたちと話し合って、巨人ゾーンの22階層から探索することにした。

そうと決まればということで、俺たち一行は22階まで一気に駆け下りた。

各階のボスもフェルとドラちゃんが一撃で倒していたから、ここまであまり時間はかからなかった。

「スイ、22階に来たぞ」

『ヤッター! スイ、いっぱいたおすもんねー』

革鞄の中にいたスイに声を掛けると、ポンと飛び出してきた。

俺たちの前には、見覚えのある巨大な坑道という感じのごつごつした岩がむき出しになっている通路が広がっていた。

勝手知ったるなんとやらで進んで行くと、右側に穴が。

半ドーム型のだだっ広い部屋には、トロールとミノタウロスがたむろしていた。

『スイが行くー』

そう言っていち早くスイが飛び出して行った。

『あぁ~、出遅れた』

ドラちゃんが悔しそうに呟いた。

「まぁまぁ、次行けばいいだろ。ここはスイに任せろよ」

『チッ、しゃあないなー』

俺たちは、部屋の入り口からスイの戦いぶりを見ていた。

スイを見つけて雄叫びを上げる3メートル超の巨人。

それでもスイは怯まない。

ビュッ、ビュッ、ビュッ、ビュッ、ビュッ―――。

次々と酸弾を撃ち出して、トロールとミノタウロスを屠っていった。

狙いも正確で、頭や胸を的確に狙って撃ち抜いて風穴を開けている。

レベルアップしたスイには、トロールもミノタウロスも格下過ぎるな。

『あるじー、ぜーんぶたおしたよー』

「おー、早かったな。すごいぞ、スイ」

それじゃ、ドロップ品を拾って次に行きますか。

みんなで大量のドロップ品を拾い集めて、次の部屋へと進んでいった。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

途中昼飯を挟みながらもサクサク進んで、俺たちは24階層の中程へと歩を進めていた。

フェルたち全員で戦うと明らかに戦力過剰ということで、順番に戦ってはいるんだけど、それでも戦力過剰気味。

何せフェルもドラちゃんもスイも前回の探索からレベルアップしてるからね。

単独で巨人どもを瞬殺だよ。

一応俺もレベルアップしてるけど完全に戦力外だな。

フェルもドラちゃんもスイも強すぎて巨人ゾーンの魔物のトロールもミノタウロスもスプリガンも相手にならなかった。

ここまで来る間に再び大量のドロップ品を回収している。

スプリガンのドロップ品の宝石もいくつか手に入れていた。

もうそろそろ地上に戻ってもいい気はするけど、みんなまだ戻りたがらないだろうなぁ。

『よし、次は俺の番だぜ!』

ドラちゃんが意気揚々と部屋に入って行った。

ドシュッ、ドシュッ、ドシュッ、ドシュッ、ドシュッ―――。

火魔法をまとったドラちゃんが、高速で縦横無尽に飛び回って巨人どもの胴体に風穴を開けていった。

『まだまだー』

ドシュッ、ドシュッ、ドシュッ、ドシュッ、ドシュッ―――。

高速で突っ込んでくるドラちゃんに穴を開けられて、部屋にいた巨人がどんどん数を減らしていく。

トロールもミノタウロスもスプリガンもドラちゃんに攻撃しようと腕を振り回しているが、高速で飛び回っているドラちゃんに当たるはずもなかった。

ドシュッ―――。

あ、最後まで残ってたスプリガンが倒れた。

『終わったぜ! 俺の戦いっぷりもなかなかだろ?』

あー、ハイハイ、そんなドヤ顔しなくていいから。

それよりさっさとドロップ品の回収だ。

みんなで協力して回収したけど、ドラちゃんの戦闘時間よりも回収時間の方が長かったぜ。

『あるじー、スイ、お腹減ったー』

『うむ、少し早い気はするが、飯にするのもいいな』

フェルの話では、ここから少し先にセーフエリアがあるらしい。

「それなら今日の探索は終わりにして、そこで夕飯にするか」

俺たち一行は今日の寝床となるセーフエリアへと向かった。

区切りのいいところで切ったら短くなったので、今日はもう1話UPしてあります。