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第三百二十一話 フッサフサかつ元の髪色

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第三百二十一話 フッサフサかつ元の髪色

な、なんとか更新できました。明日休みで良かった……。

以前から告知していたとおり『コミックガルド』にてコミックが連載開始されました!

こちら↓がコミックガルドです。

http://over-lap.co.jp/gardo/

是非是非読んでみてください。

ギルドマスターに【神薬 毛髪パワー】を渡して3日が経った。

その間の俺はというと、奴隷たちの様子見がてら、作り置きの料理を作ったりしながら家でのんびりしたり過ごしていた。

フェルは狩りに行けなくてブツクサ文句を言っていたけど、ドラちゃんとスイと一緒に広い庭を駆け回ってストレス解消していたよ。

トニ一家とアルバン一家、そして元冒険者5人の14人は、はりきって仕事をしている。

コスティ君にセリヤちゃん、オリバー君とエーリク君とロッテちゃんの子ども組も仕事に勤しんでるよ。

その中の最年少のロッテちゃんも、毎日元気にコロコロを転がしている。

「毎日おいしいご飯が食べられるから、ロッテもがんばるの!」

とのことだ。

アイヤとテレーザには、オークの肉とブルーブルの肉、そしてコカトリスの肉がたっぷり入ったマジックバッグを渡してあるからな。

毎日肉が食べられるのが嬉しいらしいぞ。

それに調味料もいろいろと渡してあるからな。

いろんな味が楽しめてそれも嬉しいって言ってたな。

「ロッテねー、“やきにくのたれ”と“てりやきのたれ”で焼いたお肉が大好き! すっごくおいしいの~」

ロッテちゃんがそう力説してたぞ。

ふふふ、アイヤとテレーザには焼き肉のタレとてりやきのタレも渡してあるんだ。

これを絡めて焼けばどんな肉でも美味くなるって教えたから、早速使ったみたいだ。

米もたっぷり渡して、米の炊き方も教えてあるから、最近は俺の真似をして丼も作っているようだ。

とにかく、食も充実してみんなヤル気が漲っている。

あの、アホの双子2人もどうなることやらと思ってたら、やるとなったらきっちり仕事はこなすタイプのようで、問題なく警備に従事している。

その辺も含めてきっちりタバサが仕切っているようで、今のところ何の問題も起きていない。

このまま何もないまま件の輩もどっかに行ってくれればいいんだけどね。

そのためにも、ギルドマスターにはラングリッジ伯爵に早いところ繋ぎをつけてもらいたいところだ。

その布石が【神薬 毛髪パワー】だな。

【神薬 毛髪パワー】、ちゃんと効果を発揮していてくれよ~。

俺はフェルたちを引き連れて、ギルドマスターの様子を見に冒険者ギルドへと向かった。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

冒険者ギルドに入ると、職員がすぐにギルドマスターを呼びに行ってくれた。

程なくして姿を現したギルドマスター。

「お~、よく来たな! それで、どうだ?」

ニコニコ顔でそういうギルドマスターを見て、俺は口をあんぐり開けた。

「ギ、ギルドマスター、か、髪が…………」

「ふふん、どうだ? 男っぷりが上がったろう」

上機嫌でそう言った。

そ、そりゃあ上機嫌にもなるわぁ。

なんと、ギルドマスターの髪だが、後退していた生え際がフサフサになっていたうえに白髪だった髪が茶色になっていたのだから。

そんなやり取りのあと、2階のギルドマスターの部屋でじっくりと話しを聞くことになった。

「何とまぁ、変わりましたね」

この間からたった3日間での激変だ。

「ああ。お前からもらったシャンプーと育毛剤のおかげだ。特にあの育毛剤は儂にとっての救世主だな」

ギルドマスターがそう言って、シャンプーと育毛剤を使ってみた経過を話してくれた。

俺がシャンプーと育毛剤を渡した日の夜に、早速使ってみたそう。

俺の説明したようにシャンプーでしっかりと髪を洗ったあとに、少量ずつ【神薬 毛髪パワー】を頭皮全体に揉み込むようにマッサージしながらつけて寝たとのこと。

「翌朝の驚きったらなかったぜ。髪が抜けていった生え際に新しい髪がうっすらと生えてやがったんだ!」

しかも、その髪の色は茶色。

歳を取ったせいで、白髪になってしまったが、ギルドマスターの元の髪の色は茶色だった。

元の髪色の新しい髪が生えてきたのだ。

それに加えて、白髪の髪の根元からも茶色い髪が伸びていた。

「これは今まで使ってきたようなまがい物とは違う。これは本物だ!」

そう実感したギルドマスターは、朝にも育毛剤をしっかり頭皮全体に揉み込むようにした。

それを朝に晩に続けた結果……。

「今朝起きたら、茶色い髪がずいぶんと伸びて来ててなぁ。この際だから、白髪部分は全部切って、髪を整えてきた」

そう言って、ギルドマスターが短いがフッサフサになった茶色い髪を手ぐしで梳いて見せた。

「茶色い髪など何年振りか。10、いや20は若返った気分だぞ! ガハハハハッ」

そりゃあ上機嫌で笑いたくもなるわー。

確かに若返ってるもん。

白髪じゃないだけで、こんなにも違うもんなんだなぁ。

まぁ、フサフサになってるのもあるんだけどさ。

でも、髪色が違うだけで若々しく見えるのは確かだよ。

【神薬 毛髪パワー】の鑑定にあった‟この薬があれば若かりし日のあの頃の髪へ”ってのは誇張でも何でもなかったんだなとしみじみ思う。

「とにかく、効果はバッチリですね」

「うむ。試した儂が証拠だ」

「ということは……」

「儂と同じ悩みをお持ちのラングリッジ伯爵には至急伝えなければ、いや儂の若返った姿を見せねばなるまい。フハハハハハッ」

フッサフサかつ髪色も戻って若返った自分を自慢するんですね、分かります。

「儂を見てどんな反応をされるかな? 今から楽しみだ。ククク」

まったくどんだけ自慢したいんだよ。

既に先触れも出してあるとのことで、ギルドマスターは2、3日中のうちにはラングリッジ伯爵の下に向かうとのことだった。

「そうだ。この効果を知れば、伯爵様もすぐにお前に会いたがるだろう。あれは儂らのようなもんにとっては正に神のごとき薬だからな。お前も準備しておけよ」

神のごとき薬か…………、うん、間違ってないね。

これ、神薬だし。

いよいよ伯爵様とご対面か。

そこら辺は抜かりなく準備しておきますよ。

「それとだな、儂を見て商人どもが騒ぎ出している」

何でも、ギルドマスターの激変をいち早く察知した商人たちが毎日やってくるんだそうだ。

特に薄毛で悩む商人たちはあわよくば自分もと望み、かつそこに金の匂いを嗅ぎ取って、どこで手に入れたのかとしつこいくらいに聞きに来るという。

まぁ、ここまで激変するとねぇ。

「もちろん相手にはしていないが……。これを売りに出す気はないのか?」

「うーん、あまりそのことは考えてませんでしたが、ご要望があれば売りに出すこともやぶさかではありません」

「何を言ってんだっ。この効果だぞっ、欲しいって輩はいくらでもいるわい。現に儂も欲しいわ。お前からもらったものがまだ残っているとはいえ、これは何本か確保しておきたいくらいだからな」

ギルドマスターがすごい目力で力説してくれたよ。

「ま、まぁ、売り出すとなれば、懇意にしているランベルトさんの店にお願いすることになると思います」

「ランベルト商会か。売り出すときは教えてくれよ」

自腹でも購入する気満々のギルドマスターに「分かりました」と答えておいた。

昨日の更新分にムコーダの所持金額入れるのを忘れていたので、付け足してあります。