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第四十八話 久々のとんかつめっちゃ美味い

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第四十八話 久々のとんかつめっちゃ美味い

遅くなりましたが、48話と49話更新です。

『グリフォンの縄張りを抜けたぞ』

「おお、ようやくか」

グリフォンはあのしゃべるグリフォンがフェルに挑んできて以来見ていないけど、人食いだと聞いてちょっとビクビクしてたんだよ。

だから縄張りを抜けてホッと一安心だ。

「森を抜けるまでにあとどれくらいなんだ?」

『ここまでくればそれ程かからん。あと3日くらいだろう』

おお、ようやく森を抜けるか。

そしたら、ようやくレオンハルト王国か。

……って、そうなんだよな?

「フェル、森を抜けたらレオンハルト王国なんだよな?」

『どこの国かなど知らん。だが、我は東の海に行くときにはこの森を通る。東が目的地なのだろう?だったら大丈夫だ』

はぁ、フェルに任せたのが間違いだったぜ。

フェルの話から推測すると、ここの森はフェーネン王国東部一帯にかかる大森林地帯だと思うんだよね。

そこをフェーネン王国側から突っ切って来たわけだから、森を抜けた先はおそらくレオンハルト王国だと思うんだけど……。

森を抜けたら誰かに聞いてみないとな。

人に会えるといいんだけど。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

「今日はこの辺で野営にするか」

日も沈んできたところでフェルに声をかけた。

『そうだな。腹も減った』

そりゃ腹も減るか。

あと少しで森を抜けると聞いて、最近はフェルの背に乗るのも慣れてきたから、フェルにお願いして速度を少しだけ上げてもらったのだ。

うーん、それなら元気が出る食い物がいいな。

それならあれかな。

とんかつだ。

俺はここぞというときはがっつり肉を食うんだけど、そんなときは決まってとんかつだった。

確かオークの肉がまだ残ってたはず……。

アイテムボックスを探ると、オークの肉があった。

よし、ここはとんかつを食べてフェルにがんばってもらおう。

まずは足りない材料を買わないとな。

えっと、塩胡椒はあるし、卵もあったな、あと揚げ油もあるから……足りないのは、パン粉と小麦粉か。

あ、あと大事なキャベツととんかつソースも買わないと。

それからとんかつには米がないとな。

ネットスーパーで足りなかった材料を買っていく。

これで揃ったな。

まずは米を炊く。

そしてキャベツを千切りにして水にさらしておく。

それからオークの肉を厚めに切って筋切りしたあと包丁の背で叩く。

そのオークの肉に軽く塩胡椒をしたら、小麦粉をつけて余計な小麦粉ははらい落とす。

そうしたら溶き卵をつけて、パン粉をつける。

溶き卵、パン粉の工程を繰り返す。

二度付けすることで衣がサクサクになるから俺はこうしてる。

あとは油で両面きつね色になるまでカラッと揚げてできあがりだ。

とんかつに包丁を入れるとサクッといい音がする。

美味そ~。

皿に千切りのキャベツととんかつを盛って完成。

「出来たぞー」

フェルとスイがすぐさま近寄ってくる。

とんかつソースをかけてと。

「はい、どうぞ。熱いから気をつけてな」

って言ってるそばからフェルが齧り付いて『熱つつ』とかやってる。

『少々熱いが、美味いなこれは』

スイは熱いのは平気みたいでいっきにとんかつを取り込んでいく。

『うん、これ美味しいね』

やっぱここぞというときはとんかつだよな。

好評で俺も嬉しいぜ。

さて、俺も食うか。

サクッ。

おおー、久々のとんかつめっちゃ美味い。

次は米をかっ込む。

とんかつ、米のコンボが最高だな。

あ、味噌汁が欲しいな。

たしか……あったあった。

インスタントの味噌汁買ってあったんだよな。

アイテムボックスから取り出したインスタントの味噌汁を作る。

とんかつ、米、味噌汁、とんかつ、米、とんかつ、時々キャベツ……。

はぁ、美味い。

『おい、おかわりだ』

『スイもー』

はいはい。

フェルとスイにせがまれてとんかつを揚げに揚げまくった。

あと一食分くらいはあるかなと思っていたオークの肉だが、結局、最後のオーク肉になってしまった。

まったくフェルもスイもよく食うよなぁ。