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第六十話 大きくなったり小さくなったり

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第六十話 大きくなったり小さくなったり

忠犬ハム公様の投稿を見て、そうだったと思い出しました。

なので59話のフェルのセリフを少し変えてあります。

レビュー4つ目いただきました。ありがとうございます!

今日は60話と閑話の更新です。

閑話があと2つ続く予定で、明日UPの予定です。

ブルブル震えた後、スイがいきなりデカくなった。

横に2メートル半、縦に1メートル半くらいはあるだろう。

フェルよりもちょっと大きいかもしれない。

『スイは進化してるな』

フェルの言葉にスイの鑑定してみる。

【 名 前 】 スイ

【 年 齢 】 1か月

【 種 族 】 ビッグスライム

【 レベル 】 2

【 体 力 】 684

【 魔 力 】 679

【 攻撃力 】 668

【 防御力 】 674

【 俊敏性 】 682

【 スキル 】 酸弾 回復薬生成 増殖

…………スイや、いつの間にビッグスライムになってたんだ?

ビッグスライムに進化してレベル2になってるよ。

それに、めっちゃステータス値上がってるしスキルも増えてる。

増殖ってあるけど、どんなスキルなんだ?

スイが大きくなったのも、この増殖ってスキルのせいか?

「フェル、この増殖ってスキル見たことあるか?」

『ないな。元々スライムというのは、ある一定のレベルを超えると分裂するものだが、それだけだ』

うーん、わからん。

「スイ、進化してスイに増殖っていう新しいスキルが出来たみたいなんだけど、その大きくなったのは増殖のスキルを使ったのか?」

『よくわかんないけどね、スイ、大きくなったり小さくなったりできるみたいだよ』

「大きくなったり小さくなったり?」

『うんとね、やってみるから見ててね』

そう言うと大きくなったスイがブルブル震え始めた。

すると、スイから小さいスライムが分裂していくつも出来上がり、スイが元の大きさに戻っていた。

『みんなー緑のやつら溶かしてきちゃってー』

分裂した小さいスライムがゴブリンの死体に群がっていく。

そして死体の上でポンっと破裂して液体が飛び散った。

飛び散った液体は酸のようで、その酸がみるみるうちにゴブリンの死体を溶かしていく。

最後はゴブリンの骨も残らなかった。

その光景には俺もフェルもあんぐり口を開けた。

「フェル、こんなの見たことあるか?」

『長い年月を生きて来た我でもないな』

「スイ、あれはどうなってんの?」

「スイ、あの小さく分裂したのは何なんだ?」

『んー、あれもスイなの』

「あれもスイ?」

『んとね、大きくなりたいって思うとスイの体は大きくなれるんだけど、小さくなりたいって思うとああいう風にスイの体が分かれるの。分かれたのは少しの間だけスイとお話しできるんだけど、長い時間だとできなくなっちゃうんだよ』

うーんと、増殖ってスキルで大きくなれるけど、その増殖した部分については分裂させることができるってことか。

その分裂させたのとは短時間は通信ができるけど、長時間はできないと。

ふむふむ。

「それで、分かれたのはどうなっちゃうんだ?」

そこが気になるよな。

『んとね、スイはここにいるから、分かれちゃったやつはいっぱい時間が経つと消えちゃうの』

分裂して時間が経つと消えるのか。

分裂体には寿命があるってことだな。

はぁ、何かすごいスキルだな。

分裂体に寿命があるとは言っても、今のを見る限り10分くらいはいける感じだ。

それを考えたら、自分自身は遠くにいて分裂体に攻撃させれば遠距離攻撃は万全だし、奇襲攻撃なんてのもお手の物だろう。

それに分裂体にスイ特製ポーションを作らせればかなりの生産性になるはずだ。

「なんか、スイがどんどん強くなっていく……」

『そうだな。だが、強くなる分には問題なかろう』

そりゃそうなんだけどさ。

『あるじー、お腹減った』

『む、確かに』

あー、食いしん坊キャラ2人がそろそろ言い出すんじゃと思ってたんだけどね。

「じゃあ、ここだと食う気しないから少し行ったところでな」

さすがにゴブリンの死体があったところで食事をする気にはなれないもんな。

ということで、スイは鞄に戻り俺はフェルに跨って場所を移動した。

少し行ったところで「ここら辺でいいぞ」とフェルに声をかける。

「ちょっと疲れたから、すぐ出せる菓子パンでもいいか?」

『何でもいいから早くよこせ』

へいへい。

俺はネットスーパーで菓子パンを購入していく。

いつものあんぱんにジャムパンとクリームパンに今回はメロンパンとチョココロネも購入してみた。

それから、お供に欠かせない缶コーヒー。

『これは初めて見るな』

フェルが目ざとくメロンパンとチョココロネに目をつける。

「はいはい、全種類やるからちょっと待っててくれよ」

袋から開けて皿に並べて、フェルとスイに出してやる。

『これ、おいしいねー』

『うむ、美味い。初めてのものもなかなかだぞ』

スイも菓子パンは気に入ったようだね。

フェルもメロンパンとチョココロネが気に入ったようだ。

俺も缶コーヒー片手にあんぱんにかぶり付く。

あー美味い。

疲れた体に甘い物が染みるぜ。

それにしても、ゴブリンの討伐依頼が何でゴブリンの集落の殲滅に変わっちゃったのかねぇ。

はぁ~。

まぁこれで100ポイント稼げたからいいけどさ。

長期滞在を覚悟してたけど、今日で終わっちまった。

何だかなぁ。