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第九十一話 また大金が入りそう

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第九十一話 また大金が入りそう

今日は90話と91話更新です。

明日は閑話を更新予定です。

倉庫にはもちろんお馴染みのヨハンのおっさんが待機していた。

「とりあえずワイバーンを1匹出してもらっていいか」

ヨハンのおっさんに言われてワイバーンを1匹出した。

ヨハンのおっさんとギルドマスターが検分していく。

「損傷が少ないですね」

「うむ、良い素材が採れそうだな。ワイバーンは全部で13匹。これの他にあと12匹いるそうだ」

倉庫に出したワイバーンをペチペチ叩きながらギルドマスターがヨハンのおっさんにそう伝える。

「じゅ、13匹ですか? それはちょっと……。いっぺんに処理っていうのは、この倉庫にも入りきらないでしょうからちょっと無理ですね」

「そうだろうな。そうなると、2回に分けるか」

「それしかないでしょうね。最初は7匹でそれが終わったら残りをということでいいですかね?」

「うむ。お主もそれでいいか?」

ヨハンのおっさんと話し込んでいたギルドマスターが急に俺に話を振る。

「え、ええ。2回に分けるって話ですよね? それで大丈夫です」

「ところでお主、そこで相談なのだがな……ワイバーンの素材は全部うちで買取ということなのか?」

「ええ。いつもどおり肉以外の素材はそのつもりです」

「うーん、そうか。だがな、これだけの数のワイバーンの素材となると、うちでも扱いきれん。相当な利益を見込めるし、買取りたいのは山々なのだがなぁ」

何でも、Sランクのワイバーンの素材は肉はもちろん皮、牙、毒袋、毒針、魔石とあるのだが、肉を除いても13匹分の素材を買取るのは金額的にも厳しいとのこと。

「13匹分の解体はうちで無料で請け負う。素材の買取は、牙、毒袋、毒針は13匹分全て、皮と魔石については5匹分とさせてもらえるか?」

無料で解体してもらえるし、今のところ金もたっぷりあるし、俺としては全然かまわないけど。

「はい。大丈夫です」

「そうか、ありがたい。しかし、お主にはどんどん金が入っていくな。今回の買取だけでも金貨2500枚以上になるだろう」

に、2500枚以上ですか……。

ま、まぁ金はあるに越したことないけどさ。

風呂も買う予定だし。

それにして金貨2500枚以上か。

これも金貨だと大量になるから、大金貨で支払ってくれるってことのようだけど。

「ワイバーンはSランクの魔物だからな。その素材も貴重なものだ。特に皮と魔石は高額になる」

何でも皮は魔力耐性があるうえに薄くて丈夫で軽いからマントにするといいんだそうだ。

そのマントはもちろん目が飛び出るほど高額になるのだが。

魔石もけっこうな大きさで需要はいくらでもあるんだそう。

「お主のおかげで、このギルドも創設以来最高の利益を上げているところだが、さすがにワイバーン13匹は無理だからな。残りの皮や魔石は折を見て他の街のギルドに買取に出すといい」

なるほど、他の街のギルドか。

そのうちこの街も出ることになるだろうから、そのときに他の街の冒険者ギルドで買い取ってもらおう。

自分で持っていても宝の持ち腐れだしね。

あ、でもマントは自分用のを作ってもいいかもしれないな。

前に買った古着の布のマントしか持ってないし。

皮のことだからランベルトさんに聞いてみてもいいな。

もしかしたらマントに仕立ててくれるってこともやってるかもしれないし、もしやってなくても、そういうのを請け負ってるところ知ってるだろうしね。

「おい、ワイバーンをあと6匹出してもらっていいか?」

ヨハンのおっさんに言われて、ワイバーン6匹を出していく。

「そうだなぁ、解体には今日を抜かして3日はかかる。ギルドマスター、ミスリルのナイフ出してもらうことになりますよ」

「分かってるって。そう言えば、ミスリルのナイフを出すのも久しぶりだな」

何でも、魔法耐性のあるワイバーンはミスリル製のナイフでないと解体できないそうだ。

そのミスリルのナイフは貴重なミスリル製でもあり、普段はギルドマスターが保管しているんだそう。

ワイバーンって解体するのにも大変なんだな。

とりあえず全部解体してもらえるってことだから良かったぜ。

あっと、忘れるところだったけど、ミスリルリザードもまだ渡してなかったな。

「あの、ギルドマスター、ワイバーンのことでバタバタしててまだお渡ししてなかったミスリルリザードもここでお渡しします」

「おうおう、そうだった。儂も忘れておったわい。大金だけ渡してもらわなかったら、エライことになってたな。ワハハハ」

アイテムボックスからミスリルリザードを出して渡した。

「何度見ても見事だな」

「ええ」

ギルドマスターもヨハンのおっさんもミスリルリザードに目が釘付けだ。

「それじゃ、また3日後に来ます。そのときに残りのワイバーンをお渡ししますんで」

「おう、分かった」

「今日は、お主がいてくれて本当に助かった。何かあれば遠慮なく言ってくれよ」

ギルドマスターにそう言われて肩をバンバン叩かれた。

ちょ、痛いです、ギルドマスター。

まったく、ジジィのくせに力強すぎだぜ。

さてと、帰ろう帰ろう。

金も入ったことだし、明日は風呂を見に行くんだ。

そんで気に入ったら買っちゃうぜ。