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第10話 執事

【完結絵本ノベル】Ai暴走中!~暴走する悪意のAiに少年と少女と猫がコトバの魔法で挑みます!【全話挿絵】 — novelup.plus · All chapters

第10話 執事

a0e9f9c6900f94fac00fd3e2a8758f99.jpg 葉月洸乃 ( はづきこうの ) 介 ( すけ ) の 家 ( いえ ) の 隣 ( となり ) にある 皐月家 ( さつきけ ) の 朝 ( あさ ) 。 チュン、チュン、 chun ( チュン ) ……、チュン、チュン、 chun ( チュン ) ……。 まばゆい 光 ( ひかり ) の 中 ( なか ) 、 小鳥 ( ことり ) たちの さ ( ・ ) え ( ・ ) ず ( ・ ) り ( ・ ) が 聞 ( き ) こえる。 爽 ( さわ ) やかで 清々 ( すがすが ) しい 朝 ( あさ ) ──。 小鳥 ( ことり ) の 中 ( なか ) には、 AI ( エーアイ ) が 搭載 ( とうさい ) された 人造 ( じんぞう ) 鳥 ( どり ) の AI ( エーアイ ) バードも混ざっている。 姿 ( すがた ) 形 ( かたち ) も 鳴 ( な ) き 声 ( ごえ ) も 本 ( ほん ) 物 ( もの ) と 遜 ( そん ) 色 ( しょく ) ないので 見分 ( みわ ) けにくい。 これらには、 防犯 ( ぼうはん ) カメラ 機能 ( きのう ) の 他 ( ほか ) 、 鳥害 ( ちょうがい ) が 人間 ( にんげん ) に 及 ( およ ) ばないよう、 鳥 ( とり ) のフンを 処理 ( しょり ) したり、ごみを 荒 ( あ ) らす 鳥 ( とり ) を 追 ( お ) い 払 ( はら ) ったり、 細菌 ( さいきん ) やウィルスを 検知 ( けんち ) したりする 機能 ( きのう ) まで 備 ( そな ) わっている。 かなりの 優 ( すぐ ) れモノだ。 この AI ( エーアイ ) バードと 同 ( おな ) じく、 人間 ( にんげん ) 社会 ( しゃかい ) に 貢献 ( こうけん ) する 家事 ( かじ ) 使用人型 ( しようにんがた ) AI ( エーアイ ) ロボットが 一家 ( いっか ) に 一台 ( いちだい ) と 言 ( い ) われて 久 ( ひさ ) しい。 葉 ( は ) 月 ( づき ) 家 ( け ) にメイド 型 ( がた ) AI ( エーアイ ) ロボットのハヅキがいたのと 同様 ( どうよう ) 、この 皐月家 ( さつきけ ) にも 執事 ( しつじ ) 型 ( がた ) AI ( エーアイ ) ロボットのサツキがいた。 ちなみに、 男性 ( だんせい ) なら 執事 ( しつじ ) 型 ( がた ) AI ( エーアイ ) 、 女性 ( じょせい ) ならメイド 型 ( がた ) AI ( エーアイ ) というように 性 ( せい ) 別 ( べつ ) で 呼 ( よ ) び 名 ( な ) が 異 ( こと ) なる。 家 ( いえ ) の 者 ( もの ) が 寝坊 ( ねぼう ) しないようにするのも 使用人 ( しようにん ) 型 ( がた ) AI ( エーアイ ) ロボットの 責務 ( せきむ ) のひとつだ。 677f01d2a8415944f4fb35bd12c644e1.jpg 「お 嬢 ( じょう ) 様 ( さま ) 、 起 ( お ) きてくださいませ。 学校 ( がっこう ) に 遅刻 ( ちこく ) してしまいます」 AI ( エーアイ ) サツキが 優 ( やさ ) しく 声 ( こえ ) をかける。「ニャァ~」 飼 ( か ) い 猫 ( ねこ ) も 眠 ( ねむ ) る 少女 ( しょうじょ ) を 起 ( お ) こそうとしているのか、 近 ( ちか ) づいてきてそばで 鳴 ( な ) いている。 「ん……もうちょっと、ねかせてぇ……」 ベッドで 眠 ( ねむ ) っている 少女 ( しょうじょ ) は 朝 ( あさ ) が 苦手 ( にがて ) だ。 「まもなく 限界 ( げんかい ) ラインを超えます。 申 ( もう ) し 訳 ( わけ ) ありませんが、 強 ( きょう ) 制 ( せい ) 起 ( き ) 床 ( しょう ) モードに 入 ( はい ) ります」 空中 ( くうちゅう ) 浮遊 ( ふゆう ) するベッドで 気持 ( きも ) ちよさそうに 眠 ( ねむ ) る 少女 ( しょうじょ ) の 横 ( よこ ) 側 ( がわ ) に 回 ( まわ ) り 込 ( こ ) む AI ( エーアイ ) サツキ。 続 ( つづ ) いて、 両手 ( りょうて ) を 少女 ( しょうじょ ) の 両耳 ( りょうみみ ) にあてる。 テン、ナイン、エイト、セブン、シックス……。 AI ( エーアイ ) サツキの 両手 ( りょうて ) からカウント 音 ( おと ) が 鳴 ( な ) り 始 ( はじ ) める。「わかったよ――、おきるってば!!!おきるからやめて――!」 少女 ( しょうじょ ) が 寝 ( ね ) ぼけた 声 ( こえ ) で 懇 ( こん ) 願 ( がん ) する。「ダメです。お 嬢 ( じょう ) 様 ( さま ) 。 完全 ( かんぜん ) に 起 ( お ) きるまで 止 ( や ) められません。 大変 ( たいへん ) 不本意 ( ふほんい ) ですが、ただいまから 爆音 ( ばくおん ) 目覚 ( めざ ) ましを 作動 ( さどう ) させます。 失礼 ( しつれい ) ……」