第14話 確認
第14話 確認
「あ、 洸 ( こう ) ! ひさしぶり! 元気 ( げんき ) だよ!」 少 ( すこ ) し 顔 ( かお ) を 赤 ( あか ) くしながら、 久愛 ( くう ) が 洸 ( こう ) に 返事 ( へんじ ) をする。「 久愛 ( くう ) さ。 今 ( きょ ) 日 ( う ) この 後 ( あと ) 、 少 ( すこ ) し 時間 ( じかん ) ある?」「え!? あ、うん。 大丈夫 ( だいじょうぶ ) だけど……」「ちょっと 教 ( おし ) えて 欲 ( ほ ) しいことがあるんだよね」 照 ( て ) れくさそうに 左手 ( ひだりて ) で 頭 ( あたま ) をかく 洸 ( こう ) 。 その 人差 ( ひとさ ) し 指 ( ゆび ) に 着 ( つ ) けている 青 ( あお ) 紫色 ( むらさきいろ ) のリングに 久愛 ( くう ) が 気付 ( きづ ) く。
(あれ? 洸 ( こう ) 、あんなリング、 持 ( も ) ってたっけ?) 洸 ( こう ) のリングが 気 ( き ) になり、 一瞬 ( いっしゅん ) 黙 ( だま ) ってしまった 久愛 ( くう ) 。「あ、また 別 ( べつ ) の 日 ( ひ ) でもいいんだけど」「ううん。 大丈夫 ( だいじょうぶ ) 、 大丈夫 ( だいじょうぶ ) 。 帰 ( かえ ) りのバスに 乗 ( の ) らないって 連絡 ( れんらく ) するね」 久愛 ( くう ) は、 慌 ( あわ ) てて 自分 ( じぶん ) のリングから 塾 ( じゅく ) に 連絡 ( れんらく ) を 入 ( い ) れる。( 洸 ( こう ) といっしょに 帰 ( かえ ) ることができるチャンス。 逃 ( のが ) すわけにはいかないよね!) 久愛 ( くう ) が 連絡 ( れんらく ) を 入 ( い ) れるために 触 ( ふ ) れた 真珠 ( パール ) 色 ( いろ ) のリングを 目 ( め ) にした 洸 ( こう ) もはっとする。
(ん? 久愛 ( くう ) のリング……。 色 ( いろ ) 違 ( ちが ) いだけど、 僕 ( ぼく ) のリングと 似 ( に ) てるよな? 同 ( おな ) じ 型 ( かた ) のリング? まさか、 久愛 ( くう ) も……? そんなわけないか……) 洸 ( こう ) も 久愛 ( くう ) と 同 ( おな ) じ 疑問 ( ぎもん ) を 持 ( も ) ち 始 ( はじ ) めた。(きいてみるか? もし 違 ( ちが ) った 場合 ( ばあい ) 、どうなんだろ? AI ( エーアイ ) 戦士 ( せんし ) の 件 ( けん ) ってバレたらまずいの?) 洸 ( こう ) は AI ( エーアイ ) に 心 ( こころ ) の 中 ( なか ) で 尋 ( たず ) ねる。(いえ、 大丈夫 ( だいじょうぶ ) です。 久愛 ( くう ) さんに 確認 ( かくにん ) してみてください。 AI ( エーアイ ) 同 ( どう ) 士 ( し ) では 話 ( はな ) すことができないのです) AI ( エーアイ ) コウが 音声 ( おんせい ) に 出 ( だ ) さずに 返答 ( へんとう ) した。( 分 ( わ ) かった。 確認 ( かくにん ) してみる)「 久愛 ( くう ) さ、その 左手 ( ひだりて ) のリング……」 塾 ( じゅく ) への 連絡 ( れんらく ) をし 終 ( お ) えた 久愛 ( くう ) に 洸 ( こう ) が 問 ( と ) いかける。