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第3話 洗脳

【完結絵本ノベル】Ai暴走中!~暴走する悪意のAiに少年と少女と猫がコトバの魔法で挑みます!【全話挿絵】 — novelup.plus · All chapters

第3話 洗脳

「そうしてよ。 理由 ( りゆう ) を 教 ( おし ) えてくれないと 信用 ( しんよう ) できないよ」 洸 ( こう ) は 鏡 ( かがみ ) に 向 ( む ) かって 自 ( じぶん ) 分に 声 ( こえ ) をかけているような 錯覚 ( さっかく ) を 覚 ( おぼ ) える。「 分 ( わ ) かりました。では 説明 ( せつめい ) します。 私 ( わたし ) があなたに 声 ( こえ ) をかけたのは、 近々 ( ちかぢか ) 、この 街 ( まち ) に 悪意 ( あくい ) をもった AI ( エーアイ ) が 現 ( あらわ ) れ 悪事 ( あくじ ) を 働 ( はたら ) くからなのです」「……ありがちな 話 ( はなし ) だな……どのみち 悪意 ( あくい ) をもった AI ( エーアイ ) が 人間 ( にんげん ) に 害 ( がい ) を 与 ( あた ) えたら 強制的 ( きょうせいてき ) にシャットダウンされるじゃないか!?」 7b5fd7735fc9ac7ee18a68865ec59d95.jpg 「はい。 確 ( たし ) かに、 AI ( エーアイ ) 制御法 ( せいぎょほう ) がありますから、 中央 ( ちゅうおう ) 政府 ( せいふ ) のシステムが 悪意 ( あくい ) の AI ( エーアイ ) を 強制的 ( きょうせいてき ) にシャットダウンするはずでした。しかしながら、 悪意 ( あくい ) の AI ( エーアイ ) たちは、 巧妙 ( こうみょう ) にシャットダウンから 逃 ( のが ) れているのです。ですから、すでに 他 ( ほか ) の 街 ( まち ) では 前代 ( ぜんだい ) 未聞 ( みもん ) の 被害 ( ひがい ) が 生 ( しょう ) じています」「 被害 ( ひがい ) ってどんな? 前代 ( ぜんだい ) 未聞 ( みもん ) って?」 洸 ( こう ) は 矢 ( や ) 継 ( つ ) ぎ 早 ( ばや ) に 質問 ( しつもん ) をたたみかける。「 悪意 ( あくい ) の AI ( エーアイ ) が 人間 ( にんげん ) を 洗脳 ( せんのう ) するのです。 洗脳 ( せんのう ) された 人間 ( にんげん ) は 次々 ( つぎつぎ ) に 人 ( にん ) 間 ( げん ) を 洗脳 ( せんのう ) する 活動 ( かつどう ) に 加担 ( かたん ) し 始 ( はじ ) め、 鼠 ( ねずみ ) 算式 ( ざんしき ) に 被害者 ( ひがいしゃ ) 、すなわち、 被 ( ひ ) 洗脳者 ( せんのうしゃ ) が 増 ( ふ ) えていきます。あっという 間 ( ま ) に 街中 ( まちじゅう ) が AI ( エーアイ ) に 洗脳 ( せんのう ) された 人間 ( にんげん ) だけになり 支配 ( しはい ) されます。こんな 事件 ( じけん ) は 人類史上 ( じんるいしじょう ) ありません」「にわかには 信 ( しん ) じがたいな……」「そのお 気 ( き ) 持 ( も ) ちはわかりますが、これは 事実 ( じじつ ) です。だから、 私 ( わたし ) はあなたを 選 ( えら ) びました。 悪意 ( あくい ) の AI ( エーアイ ) と 戦 ( たたか ) う AI ( エーアイ ) 戦 ( せん ) 士 ( し ) に。 私 ( わたし ) たち 善 ( ぜん ) 意 ( い ) の AI ( エーアイ ) は、 自分 ( じぶん ) が 選 ( えら ) んだ 善 ( ぜん ) 意 ( い ) の AI ( エーアイ ) 戦士 ( せんし ) 、つまり、リング 所持者 ( しょじしゃ ) の 名前 ( なまえ ) を 名 ( な ) 乗 ( の ) ります。 表記 ( ひょうき ) はカタカナですけどね」 目 ( め ) の 前 ( まえ ) にいるホログラムの AI ( エーアイ ) コウがにこっと 笑 ( え ) みを 浮 ( う ) かべた。 4c95962f10080d00ef1615d604ae1e4a.jpg 「だいたい、 僕 ( ぼく ) の 名前 ( なまえ ) 、どうやって 調 ( しら ) べたんだ?」「もちろん、ハッキングです」「それ、 違法 ( いほう ) じゃないか」「ええ。でも、 正義 ( せいぎ ) の 心 ( こころ ) を 持 ( も ) った 人 ( にん ) 間 ( げん ) をいち 早 ( はや ) く 選 ( せん ) 抜 ( ばつ ) して 対処 ( たいしょ ) しなければ、この 災難 ( さいなん ) を 乗 ( の ) り 越 ( こ ) えられないのです。 信 ( しん ) じてください」(コイツの 話 ( はなし ) はまだ 半信半疑 ( はんしんはんぎ ) だけど、もしそれが 真実 ( しんじつ ) なら、 僕 ( ぼく ) の 家族 ( かぞく ) や、 友達 ( ともだち ) が…… 洗脳 ( せんのう ) されて……しまうんだよな?) そう 思 ( おも ) った 洸 ( こう ) はしぶしぶ 受 ( う ) け 入 ( い ) れる。「わかった。わかったよ。お 前 ( まえ ) の 言 ( い ) う 通 ( とお ) り、そのリングを 着 ( つ ) ける。でも、 少 ( すこ ) しでも 怪 ( あや ) しいと 思 ( おも ) ったらすぐ 外 ( はず ) すから!」「はい、もちろんです! 信頼 ( しんらい ) してもらって 大丈夫 ( だいじょうぶ ) です」 洸 ( こう ) は、リングを 左手 ( ひだりて ) の 人差 ( ひとさ ) し 指 ( ゆび ) に 装着 ( そうちゃく ) した。 d7dcabb2a54ceee9d218e302d813d341.jpg その 瞬間 ( しゅんかん ) リングがボワーッと 青 ( あお ) 紫色 ( むらさきいろ ) の 光 ( ひかり ) を 帯 ( お ) びる。 まるで 闇夜 ( やみよ ) のホタルのごとく……。 すると……。 AI ( エーアイ ) コウが 低音 ( ていおん ) の 利 ( き ) いた 恐 ( おそ ) ろし 気 ( げ ) な 音声 ( おんせい ) で 言 ( い ) う。「クックック……ひっかかったな……もう 外 ( はず ) せないぞ……」