第3話 足手まとい
第3話 足手まとい
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角に辿り着けば、あいつらから俺達は狙えない。「あれって、捕捉液ですよね……」隣を走る彼女が呟く。ああ、あれが固くなって、ニュースでよく見るバキバキのやつになるのか。こんな風に生活地区に突然モンスターが現れる事はたまにある。ランダムゲートがいつどこに開くか、正確なところは誰にもわからないからだ。それでも、磁場の乱れやらなにやら難しい研究をしてる人達が、毎日の地区ごとのランダムゲート発生率を発表している。それが30%を越えれば、学校はオンライン登校となり、50%を越えれば休校になり『自主避難を推奨』となる。まあ、最近では皆慣れてしまったのか、自主避難する奴も少ないが。おそらくこの近くにランダムゲートが開いてしまったんだろう。朝の予報では発生率は5%だったのにな。これだから予報は当てにならないなんて言われてしまうわけだ。不意にぞくりと悪寒を感じて振り返る。ようやくさっきの角までやってきたらしいモンスターが、こちらに足を広げようとしている。捕捉液はこんな距離まで届くってのか。「まずい。教室に――」廊下に並ぶ教室は技術室に家庭科室、鍵がかかっている可能性が高い。彼女も一つ二つと扉を引くが開く様子はない。「あっ、トイレ!」彼女が叫ぶが、その先のトイレは女子トイレで、男子トイレはさらに向こうだ。「いいから早くぅ!」彼女に強引に腕を引かれて、俺の車椅子は片輪走行で女子トイレの入り口に入った。次いでベシャベシャっと聞こえた音。……いや、思ったよりも 分かれたのか。足は遅くても、頭は使えるんだな」ゴクリ。と自分の喉が鳴る音が、やけに大きく聞こえた。毎日の地区ごとのランダムゲート発生率を発表している。それが30%を越えれば、学校はオンライン登校となり、50%を越えれば休校になり『自主避難を推奨』となる。まあ、最近では皆慣れてしまったのか、自主避難する奴も少ないが。おそらくこの近くにランダムゲートが開いてしまったんだろう。朝の予報では発生率は5%だったのにな。これだから予報は当てにならないなんて言われてしまうわけだ。不意にぞくりと悪寒を感じて振り返る。ようやくさっきの角までやってきたらしいモンスターが、こちらに足を広げようとしている。捕捉液はこんな距離まで届くってのか。「まずい。教室に――」廊下に並ぶ教室は技術室に家庭科室、鍵がかかっている可能性が高い。彼女も一つ二つと扉を引くが開く様子はない。「あっ、トイレ!」彼女が叫ぶが、その先のトイレは女子トイレで、男子トイレはさらに向こうだ。「いいから早くぅ!」彼女に強引に腕を引かれて、俺の車椅子は片輪走行で女子トイレの入り口に入った。次いでベシャベシャっと聞こえた音。……いや、思ったよりも遠いな……?そろりと入り口からの なる。まあ、最近では皆慣れてしまったのか、自主避難する奴も少ないが。おそらくこの近くにランダムゲートが開いてしまったんだろう。朝の予報では発生率は5%だったのにな。これだから予報は当てにならないなんて言われてしまうわけだ。不意にぞくりと悪寒を感じて振り返る。ようやくさっきの角までやってきたらしいモンスターが、こちらに足を広げようとしている。捕捉液はこんな距離まで届くってのか。「まずい。教室に――」廊下に並ぶ教室は技術室に家庭科室、鍵がかかっている可能性が高い。彼女も一つ二つと扉を引くが開く様子はない。「あっ、トイレ!」彼女が叫ぶが、その先のトイレは女子トイレで、男子トイレはさらに向こうだ。「いいから早くぅ!」彼女に強引に腕を引かれて、俺の車椅子は片輪走行で女子トイレの入り口に入った。次いでベシャベシャっと聞こえた音。……いや、思ったよりも遠いな……?そろりと入り口からのぞけば、捕捉液は技術室にすら届かないあたりに小さく山を作っていた。続いて、残りの二体も捕捉液らしきものを吐く。それも、さっきとあまり変わらないあたりに着地した。「なんだ、ここまでは届かないのか」「今のうちに逃げましょうっ」「ああ」と走り出してから、ふと思う。「君だけ逃げればいいんじゃないか?」俺は久しく測っていないが、小学校入学時の巡力測定ではごく一般的な量だ。
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