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第31話 ねぐせ

無限の巡力で人類最強!? ハイパワーロボットでステルスダンジョン攻略!! — novel land.com · All chapters

第31話 ねぐせ

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来てくれた。柊木さんはようやく落ち着いてきたのか、呼吸を整えながら、真っ赤な顔に滲んだ涙を拭いている。いや、俺のねぐせで泣くほど笑えるか?ある意味すごいな。「柊木さん、大丈夫? ちょっと相談があるんだけど、実は昨日門川支局の道角支局長から……」柊木さんは、話を聞こうと俺の顔を見上げた途端、吹き出した。「なっ、薙乃さ……、だ、だめですぅ、そのっっ、頭……っっ、っっっ!!」重要な話なんだが……。はぁ、仕方ない。まずは俺のねぐせをなんとかするか。俺は自分の髪を手で押さえる。しかし撫でつけても撫でつけてもこの髪の跳ねっぷりはどうにもなりそうにない。「あ、啓くん、ウエットティッシュがあるよ。あとタオルとかパンも差し入れてもらったから、顔を拭いたら朝ご飯にしよう」俺はタオルをもらって帽子がわりに頭に巻く。こうしときゃそのうち落ち着くだろう。叔父さんの話によると、これらの差し入れは昨日の迷子の女の子、みのりちゃんの母親からもらったものらしい。昨夜、道角支局長は避難者の皆に、このダンジョンにはモンスターがもう出ないと伝えていた。きっとボスを倒した後に探索系コンカー……玄雨さん達がダンジョン内を駆け回って生き残りがいないか調べてくれたんだろう。自宅に生活用品や貴重品を取りに帰りたい人は、昨夜から順次コンカーの付き添いの元、近隣住民同士でグループを作って図書館と家とを往復していた。住宅は崩れていて危険なところも多いため、図書館から出る時には必ずコンカーと一緒に移動することが条件だったが。これは空き巣対策でもあるんだろうな。そんなわけで、図書館の近隣住民の人達はそこそこ食料や日用品を確保できたようで、昨夜からは館内の避難者同士で物々交換が盛んにおこなわれていた。図書館の1階は、昨夜からは主にコンカー達のスペースとなっていて、隅の方の比較的無事な場所では町内会長や道角さん達が集まって地区ごとに向かう人や順番、付き添うコンカーの配置を考えたりと、一晩中会議が続いていた。ボスもあんな風に朝から晩まで働いてるんだろうな……。俺は、昨日の朝会ったばかりの森江支局のメンバーの顔をぼんやり思い浮かべる。別れたのはほんの昨日だというのに、なんだか色々ありすぎて、遠い昔のことみたいに思えてしまう。柊木さんが、目尻に少し涙を滲ませたまま俺の隣に上がってきた。ロボットは今アームを階段状に下ろしているので、誰でも簡単にコックピットまで上り下りできる。「薙乃さん、叔父様と仲直りされたんですね、よかったです」小さな声で柊木さんがささやいた。そうか、柊木さんはそれも心配してくれていたんだな。「柊木さん、昨日はごめん。無茶させてしまって。 顔に滲んだ涙を拭いている。いや、俺のねぐせで泣くほど笑えるか?ある意味すごいな。「柊木さん、大丈夫? ちょっと相談があるんだけど、実は昨日門川支局の道角支局長から……」柊木さんは、話を聞こうと俺の顔を見上げた途端、吹き出した。「なっ、薙乃さ……、だ、だめですぅ、そのっっ、頭……っっ、っっっ!!」重要な話なんだが……。はぁ、仕方ない。まずは俺のねぐせをなんとかするか。俺は自分の髪を手で押さえる。しかし撫でつけても撫でつけてもこの髪の跳ねっぷりはどうにもなりそうにない。「あ、啓くん、ウエットティッシュがあるよ。あとタオルとかパンも差し入れてもらったから、顔を拭いたら朝ご飯にしよう」俺はタオルをもらって帽子がわりに頭に巻く。こうしときゃそのうち落ち着くだろう。叔父さんの話によると、これらの差し入れは昨日の迷子の女の子、みのりちゃんの母親からもらったものらしい。昨夜、道角支局長は避難者の皆に、このダンジョンにはモンスターがもう出ないと伝えていた。きっとボスを倒した後に探索系コンカー……玄雨さん達がダンジョン内を駆け回って生き残りがいないか調べてくれたんだろう。自宅に生活用品や貴重品を取りに帰りたい人は、昨夜から順次コンカーの付き添いの元、近隣住民同士でグループを作って図書館と家とを往復していた。住宅は崩れていて危険なところも多いため、図書館から出る時には必ずコンカーと一緒に移動することが条件だったが。これは空き巣対策でもあるんだろうな。そんなわけで、図書館の近隣住民の人達はそこそこ食料や日用品を確保できたようで、昨夜からは館内の避難者同士で物々交換が盛んにおこなわれていた。図書館の1階は、昨夜からは主にコンカー達のスペースとなっていて、隅の方の比較的無事な場所では町内会長や道角さん達が集まって地区ごとに向かう人や順番、付き添うコンカーの配置を考えたりと、一晩中会議が続いていた。ボスもあんな風に朝から晩まで働いてるんだろうな……。俺は、昨日の朝会ったばかりの森江支局のメンバーの顔をぼんやり思い浮かべる。別れたのはほんの昨日だというのに、なんだか色々ありすぎて、遠い昔のことみたいに思えてしまう。柊木さんが、目尻に少し涙を滲ませたまま俺の隣に上がってきた。ロボットは今アームを階段状に下ろしているので、誰でも簡単にコックピットまで上り下りできる。「薙乃さん、叔父様と仲直りされたんですね、よかったです」小さな声で柊木さんがささやいた。そうか、柊木さんはそれも心配してくれていたんだな。「柊木さん、昨日はごめん。無茶させてしまって。あと、……心配してくれてありがとう」柊木さんは目をぱちくりとさせて、それからエヘヘと照れ笑う。「はい。いえ、お安いご用です」いや、安くはないだろう。一瞬とはいえ、昨日はドでかい図書館の全てに柊木さんの巡力を巡らせたんだぞ?下手すればあの時点で柊木さんが気を失っていたっておかしくなかった。しかも俺はそれを、自分の独断で、何の相談も

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