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第二十四話 謹賀新年 −新年のご挨拶−

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第二十四話 謹賀新年 −新年のご挨拶−

ああっ、えーと、明けましておめでとうございます。塚本瑠美子です。

2043年が始まってしまいました。干支は亥です。そして、数えで十八歳になるんですよね。

満年齢でいうと今は十六、誕生日は五月なのでその時十七になるのですが、数え年っていうのは、生まれた時点で一歳なんだそうで。小学生は0年生で始まるのではなく一年生から始まる、というのと似たようなことなんでしょう。それよりも、新しい年がはじまるとみんな一斉に年を重ねるというのが、なんか不思議な感じがします。

干支の話をしますと今年は亥年ですが、……実は私、2026年生まれですので"丙午"なんです。中学生の時でしたか、干支について調べたことがあるのですが、なんでも”丙午の女って縁起が悪い”のだそうで。

その調べた先に書いてあったのは、前回の丙午は1966年で、その年の出生数は前年と比べ25パーセント減だったそうです。

丙午というのは、一説によると……"丙"は"火の陽”、そして"午"も”火の陽”とで"火"が重なるため、強すぎる、とか荒々しいというイメージがあり、古くから“火の勢いが強い年”、とされているとか。

さらに、江戸時代の”八百屋お七”の話というのがありまして……本郷の八百屋の娘お七は、天和の大火で家を焼き出され、避難先の寺で寺小姓と親しくなり、再会を願うがあまり「再建した家がまた焼ければ寺小姓と会える」と考えて自宅を放火し、放火の罪で捕らえられ、天和3年に鈴ヶ森で火刑となった、というお話が史実としてあるのだそうです。それを、井原西鶴が『好色五人女』で取り上げ事実に脚色を加え、さらに浄瑠璃「伊達娘恋緋鹿子」や歌舞伎「其往昔恋江戸染」の演目でますます演出が極端になり、この時お七の年齢は、史実は戊申らしいけど丙午と設定されたそうで、”丙午の女は気性が激しく、夫の命を縮める”、と言われだしたのだとか。

その迷信のためか1966年の丙午の年は……私が生まれる60年前……女子の出生数が極端に低かったと言う話があります。

この話をある時、私の両方の祖母に聞いてみたことがあります……二人とも1970年生まれ、庚戌、なので。すると、丙午の話は知っていて、学生時代に仲間内とその話をしたことがあるとか。祖母二人はさらにそのご両親……私からいうと曽祖父母は意図して丙午は避けてはないけど、意図して丙午を避けて生まれてきた人を知っている、と言う話だそうです。

もちろん、母にも聞いたことがあります、丙午の話を。すると……

「知ってたけど、瑠美子が生まれる時ほとんど話題に上がらなかったし、もちろん気にもしなかった。迷信を信じるか信じないかはあなた次第だけど、自分自身を作っていくのは自分だから」

……と言われました。ごもっとも。

迷信ってやつは、なんでやねん、と言うことが多数だけど、中には参考になることもある。色々見聞きして、整理し、端から切り捨てるんじゃなくて使えるところは使えるようにしていきたいです。

さて。今日はのんびりと6時ごろに起きてきて、まずは両親に新年のご挨拶。そして、お年玉。私は両親から、現金の入ったポチ袋をいただいています。いまだにポチ袋でもらうのも考えものかもしれませんが、目の前に現金があった方がお金の大切さがわかりやすいだろう、という両親の考えのためです。

今回は高校生になった為か、昨年より増額となってました。貴重の資金源なので、ご利用は計画的に。

お年玉授与式の後、朝食の支度を手伝ったのですが、元日はお雑煮ですよね。

我が家のお雑煮は、シンプルな京風のもの。昆布出汁の白味噌仕立てで、焼かない丸餅、そして里芋の親芋である頭芋と輪切りの大根と金時人参、最後に小松菜を添えると言ったもの。他の地域より、それぞれの具材が大きいと思います。

白味噌で育ってきましたから、元日はこれでないと新しい年を迎えたと言う気がしないです。お雑煮も地域によって様々ですが、香川県のあん餅雑煮っていうのは興味があります。お味噌や具材はほとんど京都のお雑煮と同じですが、お餅が同じ丸餅でもあんこ入りというのが最大の違い。白味噌にあんこが混じるのだそうですが……機会があれば食べてみたいお雑煮の一つですね。

おせちも準備しましたよ。ほとんど買ってきたものを並べるだけですけど、黒豆、田作り、大根と人参のなます、たたきごぼう、数の子、伊達巻、昆布巻き、筍と里芋の煮物、八幡巻き、鰤の照り焼き等々……我が家は男子二名が食べますし、二日もおせちを食べますから、まぁまぁの量を用意しました。中でも黒豆はみんな手が出ますから、例年小鍋にいっぱい作ります、私が。なので、ゆっくり味わってほしいなぁと思います。

特に、瑛斗にそれを言いたい。

彼は箸で豆を掴むのが得意というのもあるのか、ひょいぱくひょいぱくと延々と黒豆を食べ続けるので、ちょっとは落ち着いて食べて、と言いたくもなりますが、自分が作ったものを美味しいと言ってくれるので、それと相殺しています。

朝食が終われば、我が家では家族で三社参りをする習わしがあります。横大路に住んでいた去年までは、近所の金井戸神社、三栖神社、田中神社を回ってました。伏見稲荷や御香宮神社なんて人多すぎなので、あまり行ったこと無いです。

今年からは、宇治なのでどう巡るのかを母に聞いてみました。

「縣神社と宇治神社と平等院に行くよ」

「宇治上神社は行かないの?」

「三ヶ日は人多すぎだからねぇ……宇治神社も結構な人出だけどね。宇治上神社は行けそうだったら行くという感じかな」

「ふーん」

「世界遺産の中で住んでいるようなもんだから、ある程度仕方ないな」

……ということで、午前中は二社一寺を巡ってきました。かなり風が冷たくダウンジャケットを突き抜けたかのように寒かったけど、すっきりとした青空だったので清々しかったです。ちなみに、それぞれのところでおみくじ引いたのですが、小吉、中吉、小吉でした。そして、どのおみくじも細目はほぼ同じで、

願望:かなう

待ち人:くる

失せ物:見つからず

学業・仕事:精進すべし

縁談:よい

恋愛:かなう

旅行:よろし

……と吉凶はそこそこだけど、細目はなんか期待していい年みたいです。まぁ、自分次第でしょうけど。

ちなみに、瑛斗だけが大吉を引いてました。彼は、今年中学三年生、受験生になりますからね。幸先良さそうです。

外から帰ってきてからは、祖父母宅へ行って軽くお昼を食べ、その次は黄前の祖父母宅へ行ってお茶して、夕飯軽く食べて、そして、今、です。今日一日は穏やかな日だったと思います。めっちゃ寒かったけど。

明日は昼前から未来と待ち合わせしてまして、寺社仏閣を参拝して回る予定です。夏越の祓えの時に行った、私たち北宇治吹部のOGである、義井さんが宮司されてる神社にも行く予定です。

さて、新しい年が始まりました。来週はもう三学期が始まります。勉強もそうですが、吹部は三月春休み中の定期演奏会に向けての動きが始まります。……そういえば、部活納めの日に定演の準備の手伝いをしてくれって、山岡部長に言われてたの思い出したぁ〜〜。何をするかわからないから、ちょっと憂鬱な気分になってしまったけど……ま、いいや。今まで忘れていたのだから、来週まで忘れておこう。

ということで、皆様、今年も何卒よろしくお願いいたします。塚本瑠美子でした。