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099話 武闘会の準備

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099話 武闘会の準備

ミョルマイルは自分の館へと急ぎ戻ってきた。

執事が大慌てで出迎えるが、構うことなく客室へと向かう。

本当に待ってくれているのか?

そう焦りつつ、部屋へと入った。

中に入ると、先程の可憐な少女(?)が奥のソファにて寛いでいる。

そして、ミョルマイルを見てニッコリと微笑んだ。

「いよーっす。早かったな」

顔に似合わぬぞんざいな口調で、ミョルマイルに片手を上げて挨拶するその態度。

間違いなく、リムルの旦那だ。

ミョルマイルは確信し、そしてリムルの無事を祝った。

そんな主人の様子に、家人達は訝しむ事もなく、リムルに対しても丁寧に接しているようである。

流石に、一時滞在していた事もあるので、最早慣れたものなのだろう。

冷めたお茶を炒れ直させてから、リムルが出向いた要件を伺った。

「いや、何。一つお仕事を依頼したいと思ってね。なーに、ミョルマイル君に取っては容易い事だろう。

ちょっとした企画があるから、その 総責任者 ( プロデューサー ) を任せたいのだよ。

どうだ、頼まれてくれないかな?」

人の悪そうな笑みを浮かべ、ニヤリといった感じに笑いかけてくるリムル。

その心の内は読めないが、間違いなく厄介事なのは手に取るように判る。

それなのに、

「で、その企画というのはどういったモノなのですか、旦那?」

何故か、詳しい話を聞く体勢を取ってしまうミョルマイル。

どうやら、自分はこの人物に惚れ込んでしまっているらしい。商人が損得勘定を考えず、このような感情に身を任せる等、以ての外だ。

自分は、商人としては駄目になったのかも知れない。そう思う。

しかし、商人として駄目になったのならば尚更、この人物に仕えるのに良いタイミングなのではなかろうか?

そう思い、自分がリムルに仕える姿を想像してみる。

それだけで、得も言われぬ高揚感に身が包まれた。

リムルに説明を受ける。

その内容は、驚くべき提案。

魔物の国 ( テンペスト ) にて武闘会を開催するから、その手配をミョルマイルに任せたいというもの。

興行と言う言葉を用いて説明してくれたが、要するに、大衆向けの娯楽を提供すると言うのだ。

1万人が入る規模の 闘技場 ( コロシアム ) を用意し、その中で闘う者を観戦したり応援したりするらしい。

一般市民にも観戦権を与え、入場料を取るとの事だった。

入場料は 無料 ( タダ ) でもいいらしい。 魔物の国 ( テンペスト ) の料理や宿屋、お風呂などの宣伝が出来るならば。

何より、1万人規模の移動である。街道が整備されていると言っても、その人数の運搬に道程の食糧手配。

更に、観客の受入体制。寝泊りする場所の提供。

そうした場所に集客した人々が落とす金だけでも、潤うだろうと言うのである。

魔物の国 ( テンペスト ) の宿泊施設は結構な勢いで開発されているので、受入には問題ないとの事。

問題は、定期的に客を呼び込み、採算率を高める必要があると言う点だった。

その呼び水として、今回の企画である武闘会を餌にすると言うのである。

面白過ぎる!

その企画を、そこまで準備されてお膳立てされた状態で、自分に後を任せると言うのだ!

「こういう事はプロがやった方がいいだろ? ミョルマイル君、まさか自信ないの?」

「は、ははははは! これはこれは手厳しい。リムル様もお人が悪い」

「はっはっはっは。だよね、だよね! ミョルマイル君なら余裕だよね!」

二人して、声高々に笑い合う。

二人揃って、悪い顔になっていた。

「君ぃ、これは大きな金が動く事になるよ? 当然、理解出来るよね?」

「ふっふっふっふ。ご安心を、このミョルマイル。其の辺は得意分野に御座いますれば……

きっとリムル様がご満足頂ける結果を出してご覧に入れますとも!」

この大会は大きな金が動く。

まさに、リムルの言う通りだろう。

まったく……恐ろしい人物である。

どこまで読み通しているのか、空恐ろしい。

「と言う事は、回復薬にも新たな使い道が見えるのですな。

どれだけ傷ついても、即死せぬ限り回復は可能でしょうし……

体力調整用に、選手の皆様にも売れるやも知れませぬな

そして、真の目的は宣伝、ですか?

魔物の国 ( テンペスト ) の宣伝を行い、何度でも来て貰うようにするのですな?

その為の興行を考えるのが、私の仕事であると……」

「…………。流石、だな。やはり、ミョルマイル君、この仕事を任せられるのは、君しかいない!

今回の武闘会そのものでの収益は無くても構わない。

また来たい! そう思わせる事が出来れば成功だ。招待する者の人選は任せる。頼んだぞ!」

お互いに、どちらからともなく握手する。

恐ろしい程に頭が冴え渡り、次々に今までに無い発想が湧き出てくるような感じだ。

国家として経営するならば、出来る事はそれこそ無数に思いつく。

優勝者を予想する賭け事を催すだけでも、莫大な収益が見込めるだろう。

様々な案を考え、それを任された自分の責任の重大さに思いを馳せた。

すると、心の底から興奮が込み上げて来て、自身の体を震わせる。

やってやる。やって見せる! そして、この 魔王 ( リムル ) のお役に立つのだ!

そんなミョルマイルに、更に声が掛けられた。

「あとさ、もし良かったらだけど、この大会が成功したらうちに来ない?

商業担当部門か広報担当部門。名目は何でもいいんだけど、そこの責任者を任せたい。

うちも大きくなってくると思うから、体制をきっちりしときたいんだよね。どうかな?」

どうかな? どうかな? どうかな? ………………?

その言葉、ミョルマイルの心の琴線を刺激する福音の如く、何度も何度も反駁する。

ミョルマイルは大きく頷き、了承した。

当然だ。

この方は、自分をここまで買ってくれているのだ。

失敗は許されない。

この大会を見事成功させて、この方の腹心に加えて貰うのだ!

ミョルマイルはこの年になって、心身を焼き尽くす様な興奮と希望と夢により、居てもたってもいられぬ気分を味わった。

その感情は甘露であり、二度と失いたくないと思えるもの。

打ち合わせを行い、リムルが去った後も、ミョルマイルの興奮は収まる気配を見せなかった。

色々忙しくなる。

まず、家人を集め宣言する。

この大会の仕切りが無事に終わったならば、いや、無事に終わらせるつもりだが、自分はブルムンド王国に戻るつもりは無い。

その事を皆に宣言する。

そして問う。

「お前達はどうする? なんならこの屋敷は好きにしても構わんぞ?」

その言葉を受けて、家人一同は揃って答えた。

『お供、させて下さい!』

と。

最早、いかなる迷いも未練もこの国に無かった。

ミョルマイルはこの国の公認資格を有してはいるが、自由組合にも所属している。

国を出て、他国に赴く自由を持っているのである。

思い立ったら行動は速やかに行うべし!

この館を手放すと、この国に来た時に不便であるかも知れない。

そういう訳で何名かがここに残り、ここをブルムンド王国で活躍する際の拠点として用いる事にした。

家人に引越しの用意を命令し、自分は商館に戻る。

番頭を呼びつけ、奥の部屋へと誘う。

番頭が席に座るやいなや、

「おい、お前も立派になったな。もうこの店を任せても大丈夫だろう?」

核心を切り出した。

言われた方は目を白黒させ、その言葉の意味を必死に理解しようとする。

この番頭は、親戚筋の子息で、この店に修行として預けられたのだ。

なかなか目端の利く男で、目を掛けて可愛がってはいた。

だが、実家が事業に失敗し、行く宛てが無くなったのを契機に、この店の番頭として雇ったのである。

仕事ぶりは申し分無し。この店を任せるに足る人物であった。

「だ、旦那様……。それは一体、どういう意味でしょうか?」

言われた事が信じられないのか、恐々と聞いてきた。

ミョルマイルは大きく頷き、

「実は、ワシはな……大きな仕事を任されたのだ。

この国から出る事にした故、店をお前に譲ろうと思う。

この店を立派に盛り立てて、何れは親御殿を呼び戻してやるが良い」

慈愛の笑みを浮かべ、肩を叩いてやるミョルマイル。

本音では、店を譲るがあくまでも貸し付けるのみ。証文を取り、何れはその代金は回収するという目論みであった。

商人たるミョルマイル、そこまで甘い男ではないのだ。

もっとも……

(こんな店の代金も支払えぬようなら、コイツに大成する器量が無かったという事よな)

と、半分は厳しい師としての心も持っているのである。

「有難う御座います、有難う御座います……

きっと、きっと立派になって御恩に報いたいと思います!」

言われた言葉を噛み締め、ようやく理解した番頭が感謝の言葉を述べる。

それを聞き流し、

「頑張るのだぞ!」

と、大仰に頷いた。

それから、滞りなく手続きを済ませる。

念の為に、何かあった場合に商品を優先して回して貰う事を約束しておく。

その辺りは抜け目無かった。

番頭の決意と感謝を受け取り、店の者を集め主の交代を告げた。

驚く店の者に対し、

「万が一、困った事があったならば、相談には乗ってやる。

だが、お前達ならば、新しい体制でもやって行けると信じておるぞ。

ただし、貴族相手だけは迂闊な取引を行うでないぞ!」

その言葉に頷く商館の使用人一同。

ミョルマイルの教えは徹底しており、迂闊な者など一人もいない。

しかしその時、

「あの〜大旦那様に付いて行っては駄目ですか?」

そう言い出した者達がいた。

その5名程の者達は、ミョルマイルが特に目を掛けていた者達だった。

これにはミョルマイルも驚いた。

生活基盤を捨てて迄付いてくるなど、思いもしない事だったのだ。

返答に困るミョルマイル。

しかし、言い出した者達は引く様子を見せなかった。

元番頭を見やると、笑顔で頷いて、

「ミョルマイル様、皆、貴方の教えを受けた者達です。

連れて行ってやって下さい」

「しかし……、この者達が抜けたら、お前が大変では無いか?」

「ははは、その様な心配は無用です! 私もミョルマイル様の教えを受けておりますから!」

その頼もしい言葉に、一つ頷く。

考えてみれば、大仕事をするのに気心の知れた部下は何にも代えがたいほど貴重である。

その申し出を受ける事にした。

こうして、ミョルマイルは身の回りの整理を行い、 魔物の国 ( テンペスト ) へと向けて旅立ったのである。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ミョルマイルの館を出て、俺は一息ついた。

良かった、何とか引き受けてくれた。

武闘会開催するのはいいけど、これを何とか利用出来ないか?

そう思ったのが事の発端である。

転んでもタダでは起きないのだ。

早速、闘技場の建築を命令した。俺達が聖騎士との戦闘で荒れた場所、あそこを開拓し、平地にしたままだったのだ。

その場所に立派な闘技場を建設させる事にした。交通の便もいいし、うってつけの場所にある。

同時に、魔王就任を知らせるお触れを出すついでに、武闘会の開催も知らせて廻ったのだ。

この大会に、ジュラの大森林の有力な魔物達も参加させる事にしたのである。

要はスカウトも兼ねるのだ。国家となるなら、有力な魔物を配下に加えるのも仕事の一つなのだし、丁度いい。

魔王連中が自分の勢力を拡大するのに魔人を配下にスカウトしたりしていた様だが、本当に強いのかは不明だろう。

しか〜し! 今回はガチで闘わせるので、見ただけで判るって寸法だ。

というか、参加者が少なくても、見学する者が多ければ問題ない。

うちの幹部の強さを見せ付ければ、野の有力魔人が暴れる事も無くなるだろう。

それでも暴れる馬鹿は仕方無いから潰すけど。出来るなら、傘下に加えておく方が良さそうである。

何しろ、天使が攻めて来るらしいしね。

初耳だったが、それを聞いて開発を止める気は毛頭無い。

楽をして、快適に生きる事こそ、我が望み!

と、言う訳で、ちょっとは戦力拡大もアリかな〜と考えたのである。

各有力氏族より、力ある者が集い、優勝者には優遇措置。

魔物は金には興味無さそうだし、可能な限り望みを叶えてやるというお触れを出した。

結構参加希望者がやってきているとの事だった。

となって来ると、それを見世物にしない手は無い。

年末の格闘番組が結構好きだった俺としては、これは娯楽にうってつけだと睨んだのだ。

だが、金を取るにも金額設定からして面倒だ。

観戦料金は最悪は 無料 ( タダ ) でもいいけど、 魔物の国 ( テンペスト ) の宣伝を行わないと意味が無い。

そうこう考えていると、運営に人手が足らないという結論に陥った。

金銭勘定に長けた者が魔物には居ないのだ。

自分でやるのも無理があるし、何より面倒臭い。

そこで思い出したのが、ミョルマイル君である。

いや、やはり彼は素晴らしい人材だった。

何をどう捉えたのか知らないが、俺が思っている以上に熱心に企画を考え始めたのである。

今回だけでは無く、何度も開催する気でいるようだ。

また、そこで回復薬も売り出す計画まで立て始める。

恐ろしい男であった。

となると、今回こっきりで終わらせるような闘技場ではなく、立派なモノにした方が良いかも知れない。

そう考え、慌ててゲルドに連絡を取った。

まだ基礎工事の最中だったようで、拡張と立派な造りにする変更は問題ないとの事。

酒の席でいらぬ事を言ったばかりに、大事になったものである。

ちなみに、幹部達は皆、秘密特訓とか言い出して姿を見せなくなった。

俺の影の中で、ランガだけは何時ものように寛いでいるようだけど。

さて、せっかくブルムンド王国まで来たのだ、フューズに挨拶してから帰る事にする。

自由組合のブルムンド支部の建物の扉を開けて、中に入った。

誰だ? という視線が突き刺さる。

そうか、前来た時は仮面付けてたし、俺が誰なのか判らないのだろう。

まあいっか。フューズに取り次いでくれなければ、帰ればいいし。

気楽にそう考えて、受付に向かった。

「ちわっす。リムルって言うんだけど、フューズさんに取り次いで貰えない?

あ、これ組合員のカードね」

そう言って、懐(胃袋)からカードを取り出して提示した。

あんな少女が冒険者かよ!? といった声が聞こえたけど、どうでもいい。

受付のお姉さんは俺の事を覚えていた。

「あ! これはこれは、お久しぶりです! 元気でしたか?」

「ん? ああ、元気元気! お姉さんも元気そうで何より。

で、取次ぎ出来そう?」

「あ、はい。直ぐに案内致します!」

すんなりと通して貰えた。

後ろで、マジかよ!? 何者だ、あの少女! とか言う声が聞こえるけど、無視してもいいだろう。

あっさりと、前回と同じ魔法陣にて部屋へと入った。

中でフューズが頭を抱えている。

「いよーっす! 遊びに来たよん。どうしたの、何かあった? 難しい顔して?」

「いやあ、ついさっきまでは平和だったんだが、突然魔王が現れてねぇ……」

「え? マジで? ヤバイじゃん。のんびりし過ぎだろ!?」

「いやいや、その魔王は目の前にいるんだよ。どうしたもんかね?」

「え? そうなの? お茶とか出した方がいいんじゃない?

ケーキもあったら喜ぶと思うけど?」

「ケーキって、何だよ! あんな贅沢な食べ物が簡単に手に入るか!

たく、魔王になってもそんなに自由気ままで大丈夫なのか?」

文句をいいながら、お茶を用意してくれた。

見かけによらず、マメな男である。

俺は礼を言い、お茶を受け取った。そして、手短に 魔王達の宴 ( ワルプルギス ) からの出来事を伝える。

魔王が8名になった事、その名称" 八星魔王 ( オクタグラム ) "となった事。

そして、何より重要な案件。

自由組合総帥 ( グランドマスター ) である 神楽坂優樹 ( ユウキ カグラザカ ) が、" 呪術王 ( カースロード ) "カザリームと繋がっているのではないか、という件について。

俺の話を聞き、信じられんと呟くフューズ。

しかし、その事を疑う事無く、対策を考え始めたようだ。

いや、疑いつつも、というべきか。

間違っていればそれで良し、だが、正しかった場合の対策は立てる必要があるという事。

油断ならないのは相変わらずだ。実に頼もしい。

「そういう事だから、精神支配に対抗出来る 魔法道具 ( マジックアイテム ) を用意しておいた方がいい。

俺達も皆に用意してる所だし。

後、ユウキの息が掛かってないと信じられる者にしかこの話をしないでくれ」

「判った……。当然、だな。洗脳や思念操作の解除が出来る者を探してみるよ!」

流石に察しが早い。

何も言わずとも、内偵を進めてくれるだろう。

「困った事があったら連絡してくれ」

俺はそう言って、連絡用の遠距離通信玉と金貨100枚を渡した。

「おい、旦那……これは……?」

「連絡手段と、必要経費。要るだろ?」

「助かる。というか、これだけ出すって事は、深刻なんだな?」

「そりゃそうさ。イングラシアは最早信じられないと思える程に、ね。

ユウキの手腕で、10年あったら、どこまで手が伸びると思う?」

その言葉に、フューズは事の深刻さをより大きく認識したようだ。

何度も頷き、やれやれと愚痴っている。

「旦那が来るまでは、本当に平和だったんだけどな……」

「いいじゃねーか、仕事が出来て。良かったな、大きな仕事が舞い込んで!」

俺の言葉に両手をあげて降参のポーズを取り、

「依頼を言ってくれ」

そう言った。覚悟を決めた表情である。

彼からしたら、本部の最高責任者を疑えと言われているのだから、複雑であろう。

悪いなと思いつつ、真面目に状況を説明した。

俺の目的、それは学園の子供達。

フューズにそれを伝えた。ユウキが怪しいならば、子供達を救い出す必要があった。

しかし、俺が下手に介入すると、俺が疑っている事がばれてしまう。慎重に行動する必要があるのだ。

出来れば、俺に関係の無い第三者による誘拐とかを装った方が望ましいのである。

フューズも頷き、作戦を考える。

ともかく、焦るのは禁物だ。

まだばれてると気付いてないのだから、強硬手段に出る必要は無い。

ゆっくりでもいいから、慎重に内偵を進めるべきであった。

「依頼は確かに引き受けた。任せてくれ!」

フューズが頷きつつ、約束してくれた。

ともかくは、信頼できる者による思考操作の進行具合を確かめる事。

そして可能ならば、子供達の確保である。

今は任せるしかない。

「頼んだ!」

俺達は頷きあい、細かい内容の打ち合わせを行ったのだ。