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191話 シエル先生の能力統合

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191話 シエル先生の能力統合

後半のキャラ紹介、読み飛ばしても問題ないのですが、書くのに大分時間が掛かりました。

前半の倍以上、後半に掛かっている感じです。

どこかに間違いが有るかも知れないですが、その時は笑って許して下さい!

俺の気紛れにより、 智慧之王 ( ラファエル ) より"シエル"という知性体が分離した。

神智核 ( マナス ) というのが正式名称になるようだが、これは思考する核、とでもいうべき存在なのだろう。

精神生命体のように、意思の力で事象操作等は出来ないようだ。

ただ思考のみを行う存在。そういう存在となったようである。

俺の魂の中に存在する、もう一つの 心核 ( ココロ ) のようなものと考えても良いだろう(厳密には違うみたいだが、認識は自我=心となる)。

さて、そうなると 智慧之王 ( ラファエル ) はどうなったのか?

単なる超速演算機のようなものになったのだろうか、などと考えていると、

《 主様 ( マスター ) 、保留となっていた能力統合ですが、どう致しますか?》

忘れてた。

色々あって、まだ実行していなかったのだ。

確か、『 誓約之王 ( ウリエル ) 』と『 暴風之王 ( ヴェルドラ ) 』で、『 星風之王 ( ハストゥール ) 』になるとか言っていた。

ちなみに、あの後、"灼熱竜"ヴェルグリンドを吸収した事により、 究極能力 ( アルティメットスキル ) 『 灼熱之王 ( ヴェルグリンド ) 』も獲得している。

皇帝ルドラを看取ったヴェルグリンドは、俺の能力にて灼熱竜解放を行った状態なのである。

聞いてはいないが、多分『 救恤之王 ( ラグエル ) 』だって解析済みだと思う。

結局俺は、5つか6つの 究極能力 ( アルティメットスキル ) を所持している事になるのだ。

更に、『食物連鎖』が発動し、進化中の配下の能力も一部を除いて献上されてきていた。

数が多くても使いこなせるものでもないし、統合するのも良いだろう。今は戦闘もないし、問題はない。

しかし、『 灼熱之王 ( ヴェルグリンド ) 』に『 暴食之王 ( ベルゼビュート ) 』あたりを統合して何か他にも生み出したりするんだろうか?

この前ギィと雑談した際、大罪系が揃うと何かある、みたいな事を言っていたような気がするのだが……

(そうだな、そろそろ統合するか。だけど、大罪系能力や美徳系能力って、重要なんだろ?)

《問題ありません。上位能力であり、7つ揃うと特典として種族限界が解放されるのです。

大罪系なら 悪魔族 ( デーモン ) 、美徳系なら 天使族 ( エンジェル ) 、ですね。

なので、敵方の能力を揃えないように、ギィ・クリムゾンはレオンを取り込んでいたと推測されます 》

なるほど。

種族限界の解放とか言うけど、それって、魂を与える事による進化で既に完了しているのでは?

《その通りです。

現状では、悪魔側は進化の可能性を封じられています。

しかし、 主様 ( マスター ) の"名付け"と魂授与により、一部の者は制限解除されました。

天使側は、進化制限されてはいませんが、自由意志が封印されています。

しかし恐らくは、 悪徳の意志 ( アンラ・マンユ ) が何らかの方法で、制限解除を行ってくるでしょう。

例えば、受肉させた人の意思を支配し、天使の能力を行使させる、等の方法で―― 》

ああ、そうか。

天使は自由意志を封じられているからこそ、弱いのだ。道理でおかしいと思った。

悪魔に自由意志があるのに対して、天使側だけ無いのは、どう考えても不自然だろう。

不自然と言えば、悪魔側の進化の法則である。

自然に存在するのは、 上位魔将 ( アークデーモン ) が最上位であるような感じなのだ。

永き時を生きる悪魔が、 悪魔公 ( デーモンロード ) にすら進化出来ないのはどういう事だ、と思っていたのである。

そうやって、両サイドのバランスを取っていたのだろう。

出会えば喧嘩になっていたという天使と悪魔。調和を取る為だろうが、何者かが制限を加えたという事か。

恐らくは、ヴェルダナーヴァが。

冥界に、多分一柱はデーモンロードが存在するのだろうけど、それは単なる管理者扱いなのだろう。

生まれたばかりの 上位魔将 ( アークデーモン ) と、ディアブロやテスタロッサといった歴戦の 上位魔将 ( アークデーモン ) とでは、根本的な 存在力 ( カリスマ ) が異なっていた。

それもその筈で、自力進化は出来なくなっていたのだ。

何時からかは不明だが、七つの大罪が揃い封印解除を行わない限り、進化に制限が掛かっていたと思われる。

そう考えれば、俺の配下に 悪魔公 ( デーモンロード ) が何名かいると知ったギィが慌てたのも、納得いく話であった。

天使族 ( エンジェル ) は、天使長である『 正義之王 ( ミカエル ) 』に隷属させるべく、全ての意思は封印されているのだろう。

七つの美徳を揃えたら、制限を受けていた天使の自由意志が解放されるらしい。

だが、天使を受肉させるという方法により、意思ある天使を行使可能になるのか。

先に封印を解除した方が有利になるのは間違いない。

そう考えて、ギィは大罪能力を揃える事を優先していた。と同時に、天使側の能力者を取り込み、天使の封印解除の邪魔をしていたのだ。

そう考えるならば、天使側にも能力解除を目指す集団が居た可能性もある。

いや、待てよ……

天使は意思を奪われて統一されている方が、ルドラには都合が良かったハズ。

となると、天使の意思を奪ったからこそ、そのバランスを取る為に悪魔に制限を設けたのかも知れない。

ルドラに『 正義之王 ( ミカエル ) 』を与えた際に、サービスとして?

まあ、そんな事は今更どうでも良い話だ。

大罪系や美徳系にどういう思惑があったとしても、俺には関係ない話。

悪魔の進化も、既に問題ではなくなっているのでどうでもよかろう。

(問題無さそうだな。よし、じゃあ任せる! あ、待て……)

《了解しました! 早速実行します!! 》

思えば、俺は何度も失敗を繰り返す男。

任せたら駄目だったと、いつも後悔してるじゃん! 何で、ポロっと言ってしまったのか……

俺が止める間も無く、既に準備万端だった"シエル"のヤツは、サクッと能力統合を開始してしまった。

多分、俺がポロっと許可を出す事も、その後、慌てて止めようとする事も、全て予想の範囲内だったのだろう。

恐るべき速度で、応諾し、能力統合を開始しやがった。

待て! の状態で、ひたすら待ち続けてました! とばかりに、凄い勢いで……。

ああ、また恐ろしく吃驚仰天な能力統合を行うのだろうな、そんな諦めにも似た気持ちになったのだった。

さて。

今回の統合は実に快適に、 低位活動状態 ( スリープモード ) になる事もなく終了した。

そりゃあ、そうだろう。

実戦の最中に統合許可を求めてきた程なのだ、もしも 低位活動状態 ( スリープモード ) になるようなら、怒る所である。

完了まで48時間以上経過したのだが、俺はその間、何の問題もなく行動出来たのだった。

(で、どういう感じに統合されたんだ?)

俺のその質問に、我が意を得たりと、嬉しそうに"シエル"が説明をしてくれた。

《まず、『 智慧之王 ( ラファエル ) 』と『 暴食之王 ( ベルゼビュート ) 』を統合し――》

(おーい!! 待て待て待てまて――)

何て言った、今!?

コイツ、サラっと何と口走った? 自分の母体とも言える『 智慧之王 ( ラファエル ) 』を統合に使っちゃっただと!?

何か問題でも? と言いたげな"シエル"に、落ち着いて質問を開始した。

だが、俺の聞き間違いでは無かったようだ。いや、聞き間違いなんて有り得ないのはわかっていたんだが……

まさか、本当に実行しているとは思わなかった。

それから"シエル"先生に問い質し、俺の能力を統合した結果を確認した。

やはり、実行前に確認すべきだったのだ。

統合後の能力は、原型を留めぬ程に変化していたのである。

というか、これを統合と言い張るのだから恐ろしい。いや、統合と言えば統合なんだけど、ね。

ステータス

名前:リムル=テンペスト

種族: 竜魔粘性星神体 ( アルティメットスライム )

庇護:大魔王の庇護

称号:"大魔王"

魔法:〈竜種魔法〉〈上位精霊召喚〉〈上位悪魔召喚〉,その他

能力: 神智核 ( マナス ) :シエル

…思考加速・解析鑑定・並列演算・融合・分離・

詠唱破棄・森羅万象・食物連鎖・etc

究極能力 ( アルティメットスキル )

『 虚空之神 ( アザトース ) 』

…魂暴喰・虚無崩壊・虚数空間・時空間支配・

多次元結界・竜種解放・竜種核化

『 豊穣之王 ( シュブ・ニグラト ) 』

…能力創造・能力複製・能力贈与・能力保存

常用スキル…『万能感知』『大魔王覇気』『万能変身』

戦闘スキル…『法則支配』『属性変換』『思念支配』『未来予測』

耐性:物理攻撃無効,自然影響無効,状態異常無効

精神攻撃無効,聖魔攻撃耐性

結果、こんな感じになった。

スッキリってレベルではない。

自分の母体とも言える『 智慧之王 ( ラファエル ) 』を簡単に消費したのには驚かされたけど、抜け殻のようなものだったのだろう。

シエルにとっては、何の感慨もなく、一切の感傷に浸る事なく作業を行ったようである。

無駄な能力を排除しまくっている点からも、その徹底ぶりが伺えるというものだった。

というか、俺の称号が"大魔王"になっているし、加護は消えて庇護になっている。

加護される側から、加護を与える側になったようだ。

魔王の状態では、ヴェルドラと相互に加護を与え合っていたのだが、最早、それは出来なくなったようである。

"大魔王"については言うまでもないが、配下に魔王が複数誕生した以上、同格ではなくなったのだろう。

秘匿されたようだが、"世界の言葉"により称号が変えられていたようだ。

で、肝心の能力の方だけど、かなり凄まじい事になっている。

まず、一つ目。

『 智慧之王 ( ラファエル ) 』と『 暴食之王 ( ベルゼビュート ) 』を統合し、『 虚空之神 ( アザトース ) 』が生まれている。

『 暴風之王 ( ヴェルドラ ) 』と『 灼熱之王 ( ヴェルグリンド ) 』は生贄にしたようだが、能力だけは継承していた。

召喚能力は消えたけど、時間制限付きで今まで利用もしていなかったので問題はない。寧ろ、解放の性能が向上したようだ。

竜種核化とは文字通り、俺の 刀の核 ( ブレードコア ) へと変じる能力。本人達の了承が必要なのは相変わらずだが、アレは威力が高すぎるし問題ないと思う。

何より、擬似核として、性能のかなり劣化した使いきりの宝珠を作製可能になっている。5%程度の性能だが、十分過ぎるし、かえって使い勝手が良いかもしれない。

後、ヴェルグリンドの灼熱の宝珠も作製可能だし……。

ヴェルグリンドを 刀の核 ( ブレードコア ) へと変じる事も可能だが、多分彼女は了承してくれないだろうし、擬似核は非常に有難い。

何よりも重要なのは、擬似核は竜種解放中でも関係ない点だ。了承を必要とせずに何時でも作製出来るのは、非常に魅力的な能力なのである。

だが、ヴェルドラ達は問題ではない。

真にヤバイのは、統合し最適化された、 虚空之神 ( アザトース ) の能力である。

魂暴喰…捕食性能の強化版。対象の魂ごと吸収可能。

虚無崩壊…原子核の混沌世界の究極的破壊エネルギー。 神智核 ( マナス ) により、制御可能。

虚数空間…隔離すべき対象を閉じ込める空間。『胃袋』+『隔離』の進化版。

時空間支配…意識するだけで瞬間移動が可能。

多次元結界…常時発動の、多重結界。次元断層による絶対防御。

というのが、"シエル"先生の説明だった。

ぶっちゃけ、ここまで強化されるとは思わなかった……。

星風之王 ( ハストゥール ) は何処に行ったんだよ! なんて、突っ込む気力もない。

虚空之神 ( アザトース ) があれば、その他の能力なんて必要ないと思うから。

二つ目が、残り全てを放り込んだような『 豊穣之王 ( シュブ・ニグラト ) 』である。

この能力は、単純に配下の魔物の為の能力のようであった。

能力創造…『食物連鎖』や『解析』により得た情報から、新たな能力を創り出す。

能力複製…得た能力の 複製 ( コピー ) を作製する。

能力贈与… 複製 ( コピー ) した能力を対象に 贈与 ( ギフト ) する。解除も可能。

能力保存…獲得した能力を情報化し、何時でも再現可能。

無駄に容量を食っていた大量の能力を情報化し、スッキリと纏めてしまった。

そして、その能力は再現可能なのである。如何にふざけた能力か理解して頂けるだろう。

配下への 贈与 ( ギフト ) も、簡単に可能になったようだ。だが、これに関しては使いこなせない者や適正の有無もある。

誰にでも最強の能力という訳にはいかないだろう。

そういう所は、シエルに任せておけば良い。魔改造が趣味なのは相変わらずだが、無理な強化はしないだろうから。

今回獲得したのは、以上の二つだ。

だが、統合前よりも明らかに強化されていると思う。

やり過ぎだと最初は思ったけど、 悪徳の意志 ( アンラ・マンユ ) との戦いには必要だと考えを改めた。

キッチリと決着を付けて、平和な暮らしを満喫したいしね。

こうして、"シエル"先生による能力統合は終了したのだった。

俺の能力統合が完了したと同時に、幹部達の進化も終了したようである。

"シエル"先生がそれぞれに適性あるように指導し、最適化させた能力。

やはりというか何と言うか、 贈与 ( ギフト ) の効果も若干影響を与えているようだった。

シオンだけは何故か未だに覚醒の気配が無いけれど、その他の者は無事に覚醒している。

どういう具合になったかと言うと……

まず、ベニマルだ。

名前:ベニマル

種族:炎霊鬼(上位聖魔霊)

加護:大魔王の加護

称号:" 赫怒王 ( フレアロード ) "

魔法:〈炎霊魔法〉

能力: 究極能力 ( アルティメットスキル )

『 陽炎之王 ( アマテラス ) 』

…思考加速・意思統制・光熱支配・空間支配・多重結界

常用スキル…『万能感知』『魔王覇気』

戦闘スキル…『法則操作(熱)』

耐性:物理攻撃無効,自然影響無効,状態異常無効

精神攻撃耐性,聖魔攻撃耐性

上手くモミジといたしたようで、無事に進化出来たみたいだ。

肉体を捨て、完全な精神生命体に進化していた。"竜種"には劣るものの、属性付きの聖霊となっているみたいだ。

当然ながら、能力は大幅に上昇しており、覚醒魔王どころの話ではなく強くなっている。

ゼギオンは肉体を所有している為、相性で考えるならばベニマルが勝利しそうであった。

実質、ベニマル,ディアブロ,ゼギオンが、3 頂点 ( トップ ) という感じに納まったようである。

続いてソウエイ。

名前:ソウエイ

種族:闇霊鬼(中位聖魔霊)

加護: 赫怒王 ( フレアロード ) の影

称号:" 闇の主 ( ダークネス ) "

魔法:〈闇霊魔法〉

能力: 究極贈与 ( アルティメットギフト )

『 月影之王 ( ツクヨミ ) 』

…思考加速・月の瞳・一撃必殺・超速行動・

並列存在・空間操作・多重結界

常用スキル…『万能感知』『隠密』

戦闘スキル…『法則操作(影)』『精神糸』

耐性:物理攻撃無効,自然影響無効,状態異常無効,精神攻撃無効

ベニマルの影として、同時に進化が発動したようだ。

固有の種族ではなくなり、ベニマルの対となる存在になっている。

魔素量 ( エネルギー ) だけ見れば大きくベニマルに劣るものの、強さは中々のもの。

半精神生命体といった感じになっているが、落ち着けば完全にベニマル同様になりそうだ。

多分だが、ベニマルに従属という扱いになるのだと思う。

まあ、態度は今までと変わらないようだし、大した問題ではなさそうだ。

特筆すべきは、"月の瞳"という、情報収集に特化した能力を獲得した事だろう。

ベニマルの能力の影響と、"シエル"先生の補助の賜物である。

これは、監視魔法の上位版のようなものである。自由自在に音声付で世界各地の様子を監視し、映像化可能になっていた。

まさに、諜報活動に最適化したような、万能で頼れる男になっていた。

魔物の国 ( テンペスト ) の情報を一手に任せるついでに、" 闇の主 ( ダークネス ) "の称号を与えたのだった。

ランガ。

名前:ランガ

種族:風霊狼(上位聖魔霊)

加護:大魔王の加護

称号:" 星狼王 ( スターロード ) "

魔法:〈風霊魔法〉

能力: 究極能力 ( アルティメットスキル )

『 星風之王 ( ハストゥール ) 』

…思考加速・天候支配・空間支配・多重結界

常用スキル…『万能感知』『魔王覇気』

戦闘スキル…『法則操作(風)』

耐性:物理攻撃無効,自然影響無効,状態異常無効

精神攻撃耐性,聖魔攻撃耐性

ああ、どこに行ったのかと思えば、『 星風之王 ( ハストゥール ) 』は、ランガが獲得したようだ。

天候すらも支配する、超能力である。まさにランガに相応しい能力だ。

牙狼族という枠組みからは解き放たれて、半精神生命体である風の精霊の上位種となっていた。

あれ、コイツって、物凄く強くなっているのではなかろうか?

ゴブタがランガを使いこなせるのか? それが心配である。

名前:ガビル

種族: 龍人族 ( ドラゴニュート )

加護:大魔王の加護

称号:" 天龍王 ( ドラグロード ) "

能力: 究極贈与 ( アルティメットギフト )

『 御調子者 ( ピエロスター ) 』

…思考加速・不測操作・運命改変・

空間操作・多重結界

常用スキル…『魔力感知』『熱源感知』『超嗅覚』『魔王覇気』

戦闘スキル…『竜鱗鎧化』『 黒炎吐息 ( フレイムブレス ) 』『 黒雷吐息 ( サンダーブレス ) 』

耐性:痛覚無効,状態異常無効,自然影響耐性

物理精神攻撃耐性,聖魔攻撃耐性

魔素量 ( エネルギー ) は大幅に上昇し、肉体能力は以前の比では無い。

『竜鱗鎧化』により、防御力も中々のものである。誇るべきは、攻撃力の高さだろう。

ただし、自力で 究極能力 ( アルティメットスキル ) の獲得には至らなかったようだ。

そりゃそうだ、そんなにポンポン、簡単に獲得されたら此方の立場が無い。

しかし…… 御調子者 ( ピエロスター ) 、ね。

スキルの名前からして、不憫な……

"不測操作"は、相手の意識外の事象を意図的に起こす事が可能だし、"運命改変"は、我が身に起きる不幸を、一日に一度キャンセルするという、出鱈目に高性能なスキルなんだけどな。

まあいいや、ガビルだし。

多分使いこなせないだろうけど、使いこなせるなら 究極能力 ( アルティメットスキル ) を獲得出来ているという話だ。

彼の成長に期待しよう。

名前:ゲルド

種族: 猪人族 ( ハイオーク )

加護:大魔王の加護

称号:" 守征王 ( バリアロード ) "

能力: 究極贈与 ( アルティメットギフト )

『 美食之王 ( ベルゼバブ ) 』

…思考加速・捕食・胃袋・隔離・供給・需要・腐敗・

鉄壁・守護付与・代役・空間操作・多重結界

常用スキル…『魔力感知』『超嗅覚』『魔王覇気』『超回復』

戦闘スキル…『毒麻痺腐食吐息』『全身鎧化』『思念操作』

耐性:痛覚無効,状態異常無効,自然影響耐性

物理精神攻撃耐性,聖魔攻撃耐性

俺の『 暴食之王 ( ベルゼビュート ) 』を劣化させ、色々と組み込んだような能力を獲得したようだ。

守りに偏っているが、腐敗系の攻撃力はかなり高い。

ゲルドにも"シエル"先生の補助効果が出ているな。だが、此方は統合による効果でありゲルドならば十分に使いこなす事が出来そうだ。

進化した今ならば、攻めて来ていた堕天使達くらいの者なら、一対一なら負けないだろう。守りに徹すれば、二人掛かりでもゲルドを倒すのは難しいと思う。

ますます頼もしくなってくれたので、今後も頼りにさせて貰うとしよう。

クマラは、

名前:クマラ

種族:地霊獣(上位聖魔霊)

加護:大魔王の加護

称号:" 幻獣王 ( キメラロード ) "

魔法:〈地霊魔法〉

能力: 究極能力 ( アルティメットスキル )

『 幻獣之王 ( バハムート ) 』

…思考加速・重力支配・空間支配・多重結界

常用スキル…『万能感知』『魔王覇気』『従魔獣』

戦闘スキル…『法則操作(地)』『従魔合一』

耐性:物理攻撃無効,状態異常耐性,自然影響耐性

精神攻撃耐性,聖魔攻撃耐性

時間が掛かっただけの事はある。

惑星にすら干渉可能な超能力を獲得し、半精神生命体である地の精霊の上位種となっていた。

後、自分の配下の魔獣達との合一能力も有しており、侮れない戦闘能力の高さである。

単体なら、12名の幹部の下の上という所だが、全部の魔獣を合一化した場合は、上位に入るだろう。

あくまでも、戦闘経験を積んだら、の話である。

スペックだけみれば、末恐ろしいものがあるんだけどね。

流石は希少種族といった所か、ほぼ本能と本来の直感のみで 究極能力 ( アルティメットスキル ) へと至ったようだ。

"シエル"先生の補助もあったのだろうけど、自力獲得は見事である。

迷宮内最強のゼギオン。

名前:ゼギオン

種族:水霊蟲(上位聖魔霊)

加護:大魔王の加護

称号:" 幽幻王 ( ミストロード ) "

魔法:〈水霊魔法〉

能力: 究極能力 ( アルティメットスキル )

『 幻想之王 ( メフィスト ) 』

…思考加速・時空間操作・多次元結界・

森羅万象・精神支配・幻想世界

常用スキル…『万能感知』『魔王覇気』

戦闘スキル…『法則操作(水)』『支配覇気』

耐性:物理攻撃無効,状態異常無効,精神攻撃無効

自然影響無効,聖魔攻撃耐性

おっと、シエルに教えて貰うまで気付かなかったが、ゼギオンも精霊の上位種にあたるらしい。

属性は水で、立派な半精神生命体だった。という事は、大気中の水分子を凝縮させて、仮の肉体を構築しているって事か?

確かに、 究極の金属 ( ヒヒイロカネ ) は魔素が凝縮した幻想金属のようなものなのだが……

生体魔鋼 ( アダマンタイト ) に変じた外骨格のみ、大切に利用しているという事か。

俺が与えたものでなかったら、脱ぎ捨てて完全な精神生命体へとなっていた可能性もある。

だが、近接戦闘に特化したゼギオンは、今のままでも十分に強いのだ。

人間の肉体は、60%が水で出来ている。

大気中にも水分が含まれているので、限定された空間内は、ゼギオンにとって実に都合の良い戦場となる。

まして、幻想世界という能力により、自分に都合の良い状況を生み出す事も可能。

いやはや、強い訳だ。

今まで見せていた強さは、まさしく片鱗に過ぎなかったという事か。

そんな事を言う俺にしても、勝手に部下の能力を確認出来るというのは、かなりズルイと思うのだけどね。

そういえば、ミストというと霧という意味だ。言いえて妙。

幻影的な意味で付けたのだが、属性的にもマッチする。ラファエル、いや、"シエル"先生は気付いていたのなら教えてくれたらいいのに。

多分、俺が気付いていて称号を与えたのだと勘違いしてそうだ、と思ったのだった。

アダルマンはどうなったのかと言うと、

名前:アダルマン

種族:死霊(中位魔霊)

加護:大魔王の加護

称号: " 冥霊王 ( ゲヘナロード ) "

魔法:〈死霊魔法〉〈神聖魔法〉

能力: 究極贈与 ( アルティメットギフト )

『 魔道之書 ( ネクロノミコン ) 』

…思考加速・詠唱破棄・真理之究明・

解析鑑定・森羅万象・精神破壊

常用スキル…『万能感知』『魔王覇気』

戦闘スキル…『聖魔反転』『死者支配』『即死』

耐性:物理攻撃無効,精神攻撃無効,状態異常無効

自然影響耐性,聖魔攻撃耐性

こんな感じに進化したようだ。

恐らくだが、見た目にしても能力にしても、一番魔王らしいのがアダルマンであろう。

直接戦闘には向いていないが、『即死』という、見ただけで対象を殺す能力を所有している。

抵抗 ( レジスト ) に失敗すれば、即死するのだ。対軍団として、もっとも効率の良い部下であると言えた。

まあ、本人は研究者に向いている。親友だったらしいガドラ老師と、仲良く魔道の研究を行っているようだ。

そうそう、ガドラ老師も 究極贈与 ( アルティメットギフト ) 『 魔道之書 ( グリモワール ) 』を与えられている。

マニアのようなヤツ等だし、その内、完全に真理の究明を成し遂げるかも知れない。

部下であり、同僚であるアルベルトは、完全にアダルマンへと隷属していた。

故に、特殊効果で、 究極贈与 ( アルティメットギフト ) を獲得したらしい。

得た能力は、 究極贈与 ( アルティメットギフト ) 『 不老不死 ( イモータル ) 』…(思考加速・完全再生・従属忠誠)というもの。

魂をアダルマンに預けている為に、肉体が滅ぶ事もないそうだ。まあ、アダルマンが死ねば、一緒に死ぬ事になりそうだけど……

そのアダルマンも不死者なんだけどね。

神話級 ( ゴッズ ) の武具を完全に使いこなすようになって、アルベルトもディーノと互角かそれ以上になっているかも。

ディーノはムラが有りすぎるから、比較対象には向いていないのだが、それはまあ良いだろう。

そして、ディアブロ。

名前:ディアブロ

種族:悪魔神(最上位魔霊)

加護:大魔王の加護

称号: " 魔神王 ( デモンロード ) "

魔法:〈暗黒魔法〉,その他

能力: 究極能力 ( アルティメットスキル )

『 誘惑之王 ( アザゼル ) 』

…思考加速・時空間操作・多次元結界・

森羅万象・懲罰支配・誘惑世界

常用スキル…『万能感知』『魔王覇気』

戦闘スキル…『法則支配』『魅了支配』

耐性:物理攻撃無効,状態異常無効,精神攻撃無効

自然影響無効,聖魔攻撃耐性

やはり、何のかんの言っても、俺の配下の中で最強なのは、ディアブロだと思う。

俺の持っていた『 暴食之王 ( ベルゼビュート ) 』に匹敵する、恐るべき超能力を所有しているようだ。

魔素量 ( エネルギー ) も膨大で、レベルも高く、能力の質も高い。

全て万能な、優秀な悪魔であった。

バトルマニアっぽい欠点があるようだが、ゼギオンと模擬戦でもして欲求を解消すれば良いのだ。

きっと面白い戦いになりそうである。あと、ベニマルもだな。

" 虐殺王 ( キラーロード ) "テスタロッサ―― 究極能力 ( アルティメットスキル ) 『 死界之王 ( ベリアル ) 』――

" 残虐王 ( ペインロード ) "ウルティマ―― 究極能力 ( アルティメットスキル ) 『 死毒之王 ( サマエル ) 』――

" 破滅王 ( メナスロード ) "カレラ―― 究極能力 ( アルティメットスキル ) 『 死滅之王 ( アバドン ) 』――

この3名は、帝国軍との戦いで能力を顕現したようで、既に使いこなしているみたいだ。

俺の考察が正しいならば、永き時を経て溜まりに溜まった経験値を消費して、一気に強くなっているのだろう。

魔素量 ( エネルギー ) もレベルも最高峰なので、能力を使いこなせたならば、大概の敵には負けないと思う。

俺の直属の実行部隊としては、申し分ない戦力なのだ。

そうそう、ついでにヴェルドラさんだ。

名前:ヴェルドラ・テンペスト

種族:竜種(最上位聖魔霊)

庇護:暴風の庇護

称号:"暴風竜"

魔法:〈竜種魔法〉

能力: 究極能力 ( アルティメットスキル )

『 混沌之王 ( ナイアルラトホテップ ) 』

…思考加速・解析鑑定・森羅万象・確率操作・並列存在・

真理之究明・時空間操作・多次元結界

常用スキル…『万能感知』『支配覇気』『人化』

耐性:物理攻撃無効,自然影響無効,状態異常無効

精神攻撃無効,聖魔攻撃耐性

本当に能力が進化していたようだ。

並列存在というのが、一番の曲者である。

俺の中に本体である 心核 ( ココロ ) を残し、魔素により分身体を作製する。それを操作可能なのだと……

迷宮で練習したのが、こんな所で生きて来た。

とは言っても、俺の魔素にて分身を創る以上、2体が限界だろう。

無理すれば、最大4体出せると思うが、ヴェルグリンドを戻した上に、俺の魔素が余裕なしになる。

なので、普通に考えれば2体までなのだ。というか、十分だろ。

分身の性能を劣化させたならば、多数出せると豪語していたが、それは勝手にやってくれと言っておいた。

どうせ、弱体化して泣く事になるのだろうけど、俺の中に本体が居る以上、ヴェルドラさんは無事である。

魔素の無駄使いになるので、止めて欲しいけどね。

そして、進化覚醒も一段落した頃、ようやくクリシュナが到着した。

引継ぎを行い後の事を任せると、俺達は 魔物の国 ( テンペスト ) へと帰国したのだった。