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第三十六話 責任

転生したらチートアイテムが弱すぎて詰んでしまいました — novelba.com · All chapters

第三十六話 責任

「え?これ、え?!」

流石にトンプリーは動揺している。

逆に、俺はなぜこんなにも落ち着いているのかが怖くなってきたわ。

「こ、これが、き、君のノートなのかい?」

「ああ、そうだが」

「どどど、どうしてこんな姿に…」

「ああ、その理由はな…」

そう言って、子供の火遊びから、燃えてしまったところまでを、全て伝えた。

「き、君はいったい何をしたのかわかっているのか?」

まあ、俺が今説明したから、少なくとも当事者の俺が一番わかっていると思うが、流石にこんな捻くれてことを言うことはできないな。

「なぜ、そんな落ち着いているんだ?

今すぐ村長に謝りに行くぞ!」

そう言って、トンプリーは強引に俺の腕を引っ張り村役場に連れて行った。

「村長!すみませんでしたーーー」

「いきなりなんじゃなんじゃ?」

俺らがいきなり役場に入ってきて謝り出したせいで、村長は困惑している。

「こいつ、こいつが、ノートを燃やしたらしいんですよ!」

「何?なんじゃと!」

こいつ言いやがったな!

「もっときちんとした技を早く練習してれば、こうなっても別に良かったんだ。

なのに君は、あんなわけのわからないわことばかり覚えて…」

「しょうがないだろ。

俺はあのノートの凄さ自体、疑っていたんだぞ?」

「くそっ。これなら、僕が見て覚えていれば良かったんだ」

「なんだと?!」

「なんだ?一体ノートが燃えたとはどう言うことなんじゃ?」

「あの、村長。違うんです。俺はただ…」

そうして、村長にもこの一連の話を説明した。

「そうか。そんなことが…」

「本当にすみません。

俺の気が緩んだまでに…」

「とりあえずトンプリー。

お前さんは悪くなかろう。

謝る必要はない」

「そ、それは、」

「そして、そもそもこのノートは、わしらのものでもなかったのじゃ。

わしの村のものを燃やしたのならまだしも、自分のものが燃やされてしまって、他人に怒られるって言うのも、なんだか嫌な話じゃないか?

それに、ただ来ただけの旅人を、勝手に英雄扱いしたのは、わしらが悪いんじゃないか?」

「そ、村長?」

「これについては、わしらの方が謝らなければならんな。

本当にすまなかった」

「いえ、こちらこそ、俺も大切さがあまり分かっていなかことに非があります」

「僕も、すまなかった。

気づけば私は、ノートのことばかりを気にしていた」

「俺も悪かったよ。

何度も注意してくれたって言うのに、俺は気をつけようとしなかった。

結果こうなってしまったんだ。

ここは俺がしっかり謝らなければならない」

そう言い、俺とトンプリーは抱き合い、一度失いかけていた仲を戻すことができた。

「もう、燃えてしまったものはしょうがない。

今は、ノートなしでも襲撃を返り討ちにできる方法を考えておこう」

「俺も、なるべく今までに覚えた技を上手く使えるように、練習しておくよ」

「そういえばさっき、旅人がこの村に来たみたいなんじゃ。

今から村長であるわしが迎え入れに行こうと思ってな」

「では、私も一緒に行きます」

俺も面白そうだから、ついていくか。

この村って俺も含めて結構な頻度で旅人が訪れるんだな。

そうして3人は、その旅人がいる場所に案内された。

「おや?あなたが村長さんですか?

お邪魔しております」

なんとも優しそうな青年だ。

きっと旅に疲れてこの村に訪れたのだろう。

まあ、俺は話すこともないし、技の練習でもしておくか。

せっかくだし、この人に向かってやって、喜ばせてやるか。

「ヒュマントランスペアレント!」

ん、ちょっと待てよ?

よく見ると…こいつ、手に手榴弾を持ってやがるぞ!