天空攻防 その01
天空攻防 その01
冒険世界 ???
一先ず、バトル関係の生存系[称号]はある程度集めた。
他にも宇宙やら超高度の話も考えたが、さまざまな観点から無し、ということに。
──なったはずなんだけどな……。
「…………どうしてこうなった」
《──様、──様!》
「ノイズが激しいな……これも対策か?」
風が激しく俺を打ち、その都度何度も死んでは蘇るの繰り返し。
脆弱な体を包む結界は剥がされ、どこからか向けられる殺意が鋭く俺を貫く。
「思い返す……暇はありそうだな。どうせこれで死ぬことは無いし」
恐怖していないわけでも、ましてや心がすでに死んでいるわけでも無い。
ただただ、いつものことかと落ち着いて対処しているだけのこと。
時間はたっぷりとある。
そしてそれは、この後に起き得る事態に対処するため、再度何が起きたのかを思い出しておいた方が良いだろう。
◆ □ ◆ □ ◆
始まりの街
毎度のことながら、俺のトラブルはここから始まっている。
屋台で『騎士王』と共に、串焼きを食べながら……あることを話していた。
「──なるほど、知っていたか」
「というと、やっぱりか?」
「ああ。直接ではないが、情報提供者が居てな……どうやら、やり過ぎたようだな」
「うーん、目立たないように頑張ったつもりではあるんだが。まあ、『万象戯画』と揉めたのがアウトだったか」
星はどこからでも俺たちを見ている。
それは[称号]システムが示していた。
まあ、言うなれば全存在の[ログ]を確認できているわけだな。
生産世界での諍いは、星によってそのすべてが把握されていた。
その情報は各世界へ回され、俺という存在の危険度を示すために使われている。
「……前にも言ったが、私は直接防ぐことはできない。ただし、『生者』の行いに対する正当性は証明するつもりだ」
「つまり、私がどのような対処をしようと、そこに正しさがあれば許されると?」
「…………いや、そこまで言ってないぞ。先に言っておくが、この世界に甚大な被害を及ぼすならば別の案件として私が動かねばならないことを忘れるな」
「…………冗談ですよ。ええ、それぐらいは 弁 わきま えています」
まあ、何かあったら最後の手段としてアトミックなアイテムを使うことも考えたが。
それはある意味、冒険世界すべてを敵に回すモノなのでいちおう封印してある。
「それで、これからどうするつもりだ?」
「一度、試しに外に出てみようかと。ええ、万全の準備はしてあります。保険もございますので、今回で私がこの場に来れなくなることだけはございません」
「……あまり、無茶はするなよ」
「ええ。では、また次の機会に」
こうして俺は、『騎士王』と別れて街の外へ向かった。
それからなんやかんやあって、今に至るのだが──もう少し語るとしよう。