続探索イベント その06
続探索イベント その06
初級:開示の間
一先ず、待機場所に戻った俺。
展開した出店に並べる商品を考えるため、まずは求められる需要を調査することに。
「ここなら、いろいろと分かるな」
メインで攻略する必要がある、『不思議な○○』というエリア。
いくつかの仕掛けを突破する必要があるのだが、そのヒントがここに開示されている。
ヒントに触れることで、UIが表示されて出現条件や以降の展開も分かる仕様だ。
俺はそれを参考に、売れ行きが良くなるであろう商品を探すわけだ。
「……そうだな、やっぱり隠し要素を見抜くアイテムは必要だな。これは大前提だが」
《初級では問題ありませんが、中級以降では若干の戦闘要素もあるようです。謎解きで突破するようですが、防御するアイテムが必要となるでしょう》
「ああ、そういえばそれもあったな。そもそもこの部屋、長時間居れば使えるようになるからな……これを参考にすれば、中級もある程度攻略できるようになるんだよな」
うん、俺は中級に足を伸ばしていないのでさっぱり現状が分からない。
そっちでは『開示の間』は開放していないし、誰もできていなかった。
「条件が変わるのかな? まあ、その辺の調査もやっておきたいが……そうだな、いろいろ試さないと」
初級がただ滞在するだけで貰えたのは、それが初級だったからこそ。
そもそも、長時間の滞在が許されているのはチュートリアルエリアだけ。
だが、中級でも同じ条件は無いだろう。
それを考えるのもまた、このイベントの醍醐味である。
「あとは『プログレス』……これで突破できるかどうかを詳しく知りたいな。この件については──任せていいか?」
《お任せください。人形にインストールし、調査を行います》
「よし、それでいこう。単独での挑戦ができる仕組みで良かった。無機物が、それも個人の所有するアイテムが自分だけのパーソナル的な能力を使うなんて地獄そのものだしな」
自分だけの力、みたいな宣伝がされている『プログレス』。
それをもし、ごくありふれたモブキャラが自分と同じ力で使っていたらどうだろうか。
うん、俺だったらしばらく泣く。
そう考えると、『バトルラーニング』の所有者であるあの娘は凄いな……冴えないモブ休人が使っていても平然としてたし。
…………そこまで卑下しないけど、ただうちの家族と比べるとな。
能力だけ聞けば、「それなんてチート?」と言われるようなものばかりだし。
ともあれ、『プログレス』だけでどこまで行けるか、また本来必要な要素を埋めることができるかなどを知っておくべく、調査を進めてもらうのだった。