会への招待
会への招待
アイスプル 神・世界樹
第二回探索イベントが終わり、再びアイスプルに戻ってきた俺。
すると、風兎に急かされ急遽神・世界樹を訪れることに。
「いったい何がって……」
「お待ちしておりましたよ、ご主人様♪」
「プログレスか……まさか、何か問題でも発生したのか?」
「いえいえ、ご主人様と『SEBAS』さんにミスはございませんよ。例の組み合わせは一種のバグで……っと、そうではありませんでしたね」
神・世界樹の洞に存在する空間。
そこには依頼されて作った神像が配置されており、擬似的な神殿となっている。
そんな場所で俺を待っていたのは、メイド服に身を纏う──女神。
それも、『プログレス』に対する信仰が生み出した女神プログレスであった。
ある意味、俺と『SEBAS』以上に精通しており、創造神様に委ねた権限の一部で俺たちにはできないこともできる女神。
だからこそ、バグと呼ぶべきナニカについて知っているのだろうが……その件は話してくれないようだ。
「ご主人様、創造神様より伝言があります。これから開催される『懇神会』、それに参加してほしいとのことです」
「えっと……懇親会?」
「『懇神会』、親ではなく神の方です。内容は字の如く、神様同士での交流を行うための場所ですね。ご主人様には、そちらへ赴いてほしいようです」
「……俺、神様じゃないんだが?」
北欧神話のラグナロク(模擬試合)に参戦したことはあるが、アレはいちおう神様で無かろうと参加できるイベントだった。
だが今回、神様同士と言っているのだから人族は邪魔だろう。
……まあ、ラグナロクも『神々の黄昏』だけどさ。
「ご安心を。ご主人様はいわば現人神、問題無く参加できます」
「俺に神様要素あったか? すぐに死ぬ虚弱な神様なんて、『神殺し』の[称号]を得るための攻略ツールにでも載ってそうだろう」
「あはは、まあそうなんですけどね。ご主人様の持つ:DIY:は、創造神様の権能のごく一部ですので。代行者、というような形で参加可能です」
「ああ、なるほど……それなら理解できる」
これまで何度もお世話になってきている以上、きちんと参加条件を満たしているのであれば出ざるを得ない。
わざわざ呼ぶ以上、何らかの意図があるわけだし。
俺としても、他の失名神話(仮)の皆様に会ってみたい。
「では、参加するということで」
「ああ、いつになるんだ?」
「現実換算で一週間後ですね。お迎えに上がりますので、この時間にこの場で待機していてください」
「了解だ」
そう言って、プログレスは消えた。
俺も一週間後に備えて、準備を整えなければ……彼女の言っていたバグとか、いろいろと問題があるんだよ。