離島計画 後篇
離島計画 後篇
創造した大陸自体に、きちんと仕掛けが施されていることを確認。
住民が内部で活動していても、来訪者に復活不可能な処理をさせることは無くなった。
蘇生薬なども準備してあるので、復活可能な状態でさえあれば何とかなるはず。
……その辺の感覚は、やはり死が不可逆では無いからこそなんだろうな。
「問題は都市のデザインだな……休人はともかく、原人たちが納得のいく形にしておかないと後々面倒なことになりそうだ」
惑星間の転移は主に休人が利用しているものの、原人が使えないわけでは無い。
強者だけでなく、資格だけならば原人の誰でも取ることができる。
ただ、わざわざこれまで生きていた世界を捨てる者は多くなく、有ったとしても極めて稀な例となっているようだ。
「『SEBAS』、どうしようか?」
《技術はやはり情報源となってしまいます。旦那様がこの世界をどのように魅せたいか、それを基に考えるのがよろしいかと》
「どうしたいか、か……偽装的には人と魔物が共存する世界──言わば人魔統一世界みたいな感じがいいな。故に魔物を……住民を害することは罪、そう定義しているように見せつけたい」
《畏まりました……そうなりますと、やはり魔物の種族性質などで可能なレベルの住居、いえそこに人族の知識が加わっているように提示する必要がございますね》
注文さえすれば、あとは『SEBAS』が何とかしてくれるだろう。
建築のプロでも歴史の研究家でも無い俺では、大した案など浮かばないからな。
無理難題でも、『SEBAS』ならば何とかしてくれる──そういった信用をこれまで築き上げている。
とりあえず大陸に着地。
都市建設予定地である大陸の中央辺りで、待つこと数分──『SEBAS』からデータが送信されてきた。
《お待たせしました。ただいま都市設計図の方を送信させていただきました》
「確認する…………おおっ、いいと思うぞ。何というか、休人なら勝手にファンタジーと納得してくれそうな感じだ」
2Dと3Dで送られてきた完成図も同時に見つつ、感想を述べておく。
そしてそれの情報は:DIY:に送られ、現実問題再現可能かが把握可能になる。
「うんまあ、都市国家な分必要な時間はとんでもないが……機械、あと住民の助力があればそれなりに短縮できるらしい」
《私の予想では一週間となっております。そちらの場合は?》
「──三日、だな。ただ、住民無しならその数字だ。さて、どうしたものか」
正直、急いでいるわけでも無い。
その辺は自由なのだが…………そうだ。