都市計画 後篇
都市計画 後篇
魔物の住民たち、その一部にやってもらうことになるこの都市の先住民。
水関係のインフラを整えた俺は、そちらの確認へ向かうことに。
「おおっ……街って感じがするな」
大通りを訪れた俺は、そこで聞こえてくる活気や人々の姿を見て思わず一言。
元々は無人の街だったそこも、今では立派に都市と呼べる光景になっていた。
「人形も混ざっているけど、そこに疑問を持たれるとどうにもならないか……」
多種多様、ということで生物以外の存在も住民として少し入れている。
人形だけでなく、『SEBAS』が創り上げた人造人間なども。
人族を拒んでいるが、何もかもすべてを否定しているわけでは無いし。
現在、多種族に合わせた個体が何体か街の中に放たれている。
「ふむふむ、人化も正常にできていると……さすがに魔法薬で人になってもらおうと、後で不都合が出るからな。きちんと自分でできてもらわねば」
魔物たちの人化はそれなりに難しい。
明確なイメージが必要になるし、維持する集中力や身力も必要となる。
ふとした拍子に人化が解けるようでは、いろいろと問題が起きてしまう。
……特にうちの住民は、超巨大サイズの個体も居るし。
「人化した姿自体は大丈夫、と。竜の鱗やら普通の獣人より特徴が凄いヤツも混ざっているけど、概ね良しとするか」
「あっ、ツクル様!」
「ああ。どうだ、その姿は?」
「やっぱり慣れないですね……二本足で立つよりも、四本足の方が落ち着きます」
「…………やらないでくれよ、ここに居る間は絶対に」
鹿の角を生やした魔物(人化)にそう伝えて、街を練り歩いていく。
演じてみてほしいと言ってあるので、実際やってくれているのだろう。
何人かが食べ物を買ってそれを食べ、喜色満面になっている。
…………それ以外の店は全然売れていないし、店主も屋台に目が行っているけど。
それ以外の店にはあとで人形や人造人間たちを向かわせることにして、『SEBAS』といったん連絡を取り合うことに。
《──旦那様、いかがなさいますか?》
「俺も見て回ったが、普通にやっていく分には問題は見受けられないな」
《それは何よりです。では、次の段階へ移行なさいますか?》
「そうだな、一度一流の目で見てもらってもらうとしよう」
やると決めたからには、いずれは通ればならない道。
非常に、ひじょーに遺憾ではあるが、やはり頼らねばならない。
「『SEBAS』、今は居るか?」
《──ドローンでの捕捉はできませんでしたが、やはり……》
「本当、どうやって見つけ出しているのか」
追跡とかされてないよな……そう思いながらも、探し人が訪れるであろう場所へ転移するのであった。