第一回プレオープン反省会 前篇
第一回プレオープン反省会 前篇
アイスプル 偽装都市
一回目のプレオープンは無事に終わった。
次の予定を考えなければいけないが、一先ずは指摘点を改善せねばならない。
「──まずはみんな、ご苦労様。幹部の君たちに集まってもらったのは他でもない、先の件についてだ」
『……おい、誰が幹部だ』
「まあ、ノリということで。とりあえず、人化のレベルについて。アレらが例外ということもあるが、やっぱり相手の格が高かったりすると気づかれるみたいだな」
『むぅ、民たちも力になれると張り切っていたのだがな』
現在、都市の住民を演じているのは人化した魔物や作った人形や機械など。
だが先の『超越者』たちによる視察では、彼らがあっさりと正体を見抜いていた。
妖精やら仙人やら、魔物を知り尽くしている錬金術師やら。
何より、鑑定や看破も超一流な『騎士王』が居た。
同じように秀でた能力や権能を持つ者が居れば、分かるだろう。
……何となく、一流の武人や魔法使いなんかも暴ける気がするな。
「元より、人と魔が共存する世界とは広めておくつもりだ。だから魔物だと騒ぎ立てる者が居れば、その者たちに対処することも可能になる。まあ、あくまで保険だけどな」
『実際に街を人族に見せたときの対応が、分からないから困るな』
「そうなんだよな……どれだけ対策をしても影響に出るか、分からない。魔物たちを守るためにも、全力でやらないとな」
世界によっては、魔物をただの素材や経験値としか見ていない者たちや、絶対に殺すべき忌む対象として認識する者たちが居る。
可能な限り排除するつもりだが、それでも擦り抜けてくる連中は居るかもしれない。
そういった者たちが暴れたとき、まったく周囲に影響が無いとは言い切れなかった。
「さて、前回は圧倒的強者だったからこそ、そこまで無茶なことはしなかった。力があるからその責任を持つし、ある程度関係を結んでいたからこそ俺の顔を立ててくれたのもあるだろう」
『では、次は違うのだな』
「そうだな。次は休人、アイツらはこの世界の住民じゃないからこそ固定観念がズレている。魔物を排そう、少なくともそれを正義として認識している連中は抑え込める」
『……居ないわけではやはりないか』
「アイツらの場合、正義感じゃなくあくまでレベル上げに最適だから殺すって考えだ。そこに利が無く、逆に殺さない方が得だって分かれば無茶はしないさ」
ゲームなんかでも、魔物が店を開くようなものはいくらでもある。
そういった部分に寄せてあるから、勝手に勘違いしてくれる……といいなぁ。