魔導世界密入 その05
魔導世界密入 その05
二つ目のリソース、それ関係で一番の問題は極上のリソースが固有種という点。
うちにたくさん居るもんな……うん、だからこそ結界の術式改良を急がねば。
「三つ目の改良の腕、俺の予想としてはそれこそ星の理が関わっていると思うんだが」
《その通りです。術式改良は『八大星魔』とそこに連なる者たち、また神殿やギルドに星から与えられた特別な術式です》
「…………嫌な予感がするな」
《これは純粋に魔に関する技術であるため、生産ではございません。残念ですが、今回は:DIY:の効果対象とはなりません》
やっぱりそうなったか……。
これができれば、それこそ無限の魔力供給でリソースも支払い放題、知識を取り寄せて最強の結界というのも夢じゃなかったのに。
まあ、対象でなければ裏技──別の物を生産中に魔力を供給する、というやり方もできない……さすがに手を加える作業も入ると、強制解除されてしまうからな。
「しかしまあ、ずいぶんと壮大な話だな」
《正確には、改良のレベルが上位のものは、と付け加えるべきなのでしょう。最上位のものは先ほどの者たちが、下位のものであればこの世界限定の【式魔士】系統の職業が必要となります》
「あー、【改魔士】じゃできなかった編纂ができるのか……あれ、上書きはできても編集はあまりできなかったもんな」
《どうにか就くことができても、可能な術式改良に限界がございます。また、術式改良の術式と必要な場がまた別なのも問題です。特殊な儀式場──炉が高度な術式改良には必要とのことです》
話を聞く限り、術式改良にはそれなりに魔力が必要なわけだし。
それを溜め込み、質を上げるためのナニカが必要となるのだろう。
そして、『愚かな賢者』曰くこの世界を支配しているであろう『八大星魔』。
彼らであれば、そんなナニカもまた所有しているはずだ。
「やっぱり殴り込みを…………うん、絶対に問題になるな。とりあえず、その下位の方でいいから術式を知りたいな。それをどうにかできないか『SEBAS』の方でやってみるのはどうだろう?」
《問題ありません。ですが、星の理が関わるものですので、成功率はあまり高くならないと思われます》
「そこは仕方ない……術式を改良する、それ自体は『プログレス』でもすでに何件か発現例が出ているんだけどな」
そう、武技版の『アーツクリエイター』同様、術式に手を加える『プログレス』というのは存在する……が、結界の術式を改良できるほどの性能はまだ有していなかった。
今はまだ無理、それこそ願望機でも見つけて願った方がまだ早い。
……これもこれで、かなり奇跡的な確立になってしまうだろうけど。