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監獄生活 その10

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

監獄生活 その10

外で星敵相手にエクリが無双中。

今は『造槌』の権能を再現し、自分そのものである闇を媒介に剣を降らしている。

《旦那様、準備が完了しました》

「よし、なら終わらせるとしますか」

光の速さで動く『光天軌涯』。

能力値の向上は“精辰星意”で抑え込んでいたが、それでも速過ぎる速度に手を焼いていた……それも終わりだ。

「──『巧天』で加工した特注品、これで終わりだ」

『!?』

俺の代わりに『SEBAS』が加工し、完成させた黒いアイテム。

それを[インベントリ]から取り出した瞬間、『光天軌涯』が怯えるように震えた。

「『光喰らいの禍玉』、効果は絶大だな」

それはかつて、北欧世界の冥界で討伐した魔物──『星黒輝魚』の素材を用いた品。

彼の魔物は高い光の吸収性を有しており、その性質を利用したのがこのアイテム。

この場に出した瞬間から、辺りがとんでもなく暗くなっている。

夜の薄暗さよりも禍々しく、何も見えない暗黒状態と化していた。

その中でも『光天軌涯』は光り輝いているのだが、だんだんそれも弱くなっている。

その上、速度もまた同じくらい遅いものになっていた……予想通りだ。

「さて、これならイケるな?」

《はい。問題ありません》

「未来予測のデータは充分だし、解除してから──『インストール:ブレイクグローブ』と『撲殺の拳帯』」

時間をたっぷりと掛け、『光天軌涯』の行動予測を済ませてある。

だからこそ、片方の『プログレス』を解除して別の『プログレス』に切り替えた。

壊せば壊すほど威力が上がる、それは現状に最適な代物だ。

同時に装備した『撲殺の拳帯』で物理無効にも多少は干渉できるし、加えて──

「『デッドウェイト』──起動」

『!!??』

もう一つの『プログレス』を起動。

これまでに俺が死ぬことで蓄積していたカウンターをリセットし、その数値分の重力を対象に発動する。

休人、いや全生命体の中でもっとも死にやすい俺の死亡数はこの短時間でとんでもなく高まっており、星敵である『光天軌涯』は身動きが取れないでいた。

それでもさすがは星敵。

強引に光を発し、高まった能力値でどうにか動こうとする……それでも速度はいまいち出ず、先ほどまでの光速とはいかない。

「『光天軌涯』、速ければ速いほど強くなる能力……おまけに発光量に応じたバフもあるのか。うんうん、普通ならどちらかを封じられてももう片方で強化、普通ならここまで封殺できないもんな」

前提として向上を抑える“精辰星意”。

光を封じる『光喰らいの禍玉』、速度を封じる『プログレス:デッドウェイト』と三種類も使ってようやく対等に持ち込める。

先ほどの『修羅』は、まだ人の身であるからこそ抑え込むことができた。

だが、魔物型の星敵は純粋な厄介さから選定されることが多いのだ。

…………っと、そんな風に時間を使っているわけにはいかないな。

まずはこの戦いを終わらせ、考えるのはその後にしないと。