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229話 軽い商売をする

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229話 軽い商売をする

ここから先の話は参考にした曲があります、わかるかな?

【ここで戻った】

少女は壁に寄りかかって座り、横に置いたバスケットからもう1つお菓子を取り出そうとしていたところに声をかけたため驚いたようだ

ハル「ごめんね?驚かせちゃったね」

少女「いえ、大丈夫です。お姉さんお1つどうですか?」

ハル「これは?」

少女「これは私のお母さんが作ったリンゴを使ったパイです、美味しいですよ?」

ハル(アップルパイみたいなやつかな?)

「そうなの?じゃあ1つもらおうかな」

少女「1つ銀貨3枚です、3つ買っていただけると銀貨7枚なのでお得ですよ!」

ハル「じゃあ3つ貰える?……はい、銀貨7枚ね」

少女「ありがとうございます」ペコ

そしてハルに3つのアップルパイを手渡した

渡されたものはケーキで言う 3号 直径9cm 程の大きさのアップルパイだった

ハル「ありがとう、邪魔じゃなければ横で食べてもいいかな?」

少女「大丈夫ですよ」

ハル「じゃあちょっと失礼するわね」

そう言って少女の隣へ一緒に座った

ハル「これ邪魔……バイバイーイ」

『無限収納』

今度は座ると腰に下げた刀が邪魔だったので無限収納へ投げ込んだ、ついでに今買ったアップルパイも

少女「お姉さんアイテムボックス使えるんですね」

ハル「うん使えるよ、あなた……?」

少女「私はトワって言います、お姉さんは?」

ハル「トワちゃんね…私はハルよ、よろしくね」

トワ「ハルさんですね……それより早く食べてみてください!」

ハル「わかったわ」

そういうとさっき刀と一緒に投げ込んだアップルパイを1つ取り出して1口食べてみた

ハル「……うん、美味しいよ!」

トワ「ほんとですか?今まで誰にも買って貰えなかったから不安なんですよ」

ハル「え?1回も買って貰えなかったの?じゃあ売れなかった物はどうしてたの?」

トワ「お家で家族と一緒に食べてました」

ハル「そうなんだね、でもどうしてこれを売ろうと思ったの?」

トワ「私のお家はお父さんが冒険者でお母さんはお家で家事をしてるんだけど、お母さんも何かお金を稼ぐ方法を考えたらこれだったの」

ハル「じゃあトワちゃんのお母さんは料理が上手なんだね」

トワ「そうだよ、でもこんなに美味しいのに1個も売れないんだ」

ハル「どうしてだろうね、色々移動して売ってみた?」

トワ「お母さんにあんまり遠くに行っちゃダメって言われてるからいつもここで売ってるんだ」

ハル「なるほどね」

(もしほんとに売れないなら売れる場所を教えてあげようかな)

トワ「もしかしてここって売れないの?」

ハル「この辺屋台が多いしもしかしたら売れないかもね、あとはそもそもしっかりした屋台って訳じゃないからかもしれないし」

トワ「そっかぁ、じゃあ辞めた方がいいのかな?」

ハル「トワちゃんが売ってる数って何個くらい?」

トワ「私が売ってるのは1日20個だよ?」

ハル(1日20個か、孤児院の子達にって思ったけど足りないか、今子供たち約350人くらいいるもんね)

{こんなに子供たちが多い理由は他国からもどこかから噂を聞き付けてやってきているから、これでも里親として引き取ってくれてそこそこ数が減っている}

ハル「それって1日に最高何個くらい作れる?」

トワ「焼くための魔法具がそんなに大きいものじゃないから最高でも100個くらいかな?それにパイの生地を作るのも時間がかかるからこれ以上は無理かもしれない」

ハル「そっかぁ」

(じゃあ材料費とか色々はこっちで出して週4回100個売ってもらおうかな)

トワ「そんなこと聞いてどうかしたの?」

ハル「トワちゃん、私と契約しない?」

トワ「け、契約?」

ハル「そう、私と……いや、正確にはここを収める帝王様とかな?」

トワ「て、帝王様と!?いったいハルさん何者なの?」

ハル「ここの帝王様と仲がいい程度の立場だよ」

トワ「意外とすごい人だったんだ、でも契約するって言っても私だけじゃ判断できないよ」

ハル「じゃあトワちゃんのお父さんとお母さんにもこのことを話したいんだけどこの後いいかな?」

トワ「多分いいと思うよ?」

ハル「じゃあ本人連れてきていい?」

トワ「本人?」

ハル「そうだよ、帝王様本人をね」

トワ「こ、ここにお呼びするんですか!?」

ハル「さすがの私も帝王様抜きで勝手に決められないよ」

トワ「確かにそうだね、じゃあ私はどうしたらいい?」

ハル「呼んでくるからここで待っててくれる?」

トワ「わかった、ここで待ってるね」

ハル「お願い、あと私は用事があるから帝王様だけ来るからね」

トワ「帝王様だけここに?」

ハル「うん、私はちょっと行くところがあるのよ」

トワ「……わかりました、お願いします」

ハル「じゃあ呼んでくるね」

トワ「はい」

そう言ってハルは城の方へ歩いていった