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脱獄遂行 その12

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

脱獄遂行 その12

邪悪深殿 九十層

星敵についての考察は、なんだか危うい方へ向かってしまった。

詳細は『SEBAS』が調べてくれるが、ただ狩られるだけの存在ではないだろう。

「──これは、予想外ですね」

誰かしら守護者が居ると予測していた九十層なのだが、最奥で待つのは──壁だった。

正確には通路が見えるのだが、入ってすぐに分岐点が見えている。

「まあ、要するに文字通りの 迷宮 ラビリンス というわけですが……露骨に[マップ]も使用禁止にしていますね」

これまたあからさまな時間稼ぎ。

前回は魔物をぶつけてきたが、それだけでは無駄だと悟ったのだろう……しかしまあ、これだけで済むわけ無いよな。

《飛行を封じ、使役獣や機械の操作なども使用不可となっているようです》

「たしか、職業能力にもこうした場所に適した地図生成スキルがあったはず。それを封じる手立てがあるからこそ、[マップ]なども封じれたのでしょうか?」

《おそらくは。それに加え──》

「この警鐘。ただ攻略するだけではなく、再び守護者をどうにかした後、転送陣まで向かわねばならない……入り組んだ迷路の中で、短期的に排除するだけでは難しい形で」

先ほどとは違う形で、大量に配置されている逸脱した連中。

その中から守護者を見つけ出し、隠されている転送陣を見つけなければならない。

なお、転送陣は守護者をどうにかするまで見つけられないし、配置された連中も現状では居る場所から動いていないが、おそらく守護者討伐後は能動的に動き回るはず。

今動いていないのは、一度でも俺に捕捉されて守護者ではないと気づかせないため。

逆に俺が捕捉した場合、それを気にしなくていいので普通に追いかけてくるだろう。

「…………まどろっこしいですね。アイテムでの一掃は可能でしょうか?」

《難しいでしょう。旦那様の行動パターンは向こうも得ているはず、使用しているアイテムに全体への干渉が可能なモノがあることも想定したうえで、この場を設けていると思われます》

「水で洗い流す、霧に紛れるなども難しいということですか」

どちらも機構でも組み込んでおけば、実際の迷宮でも対策可能なやり口だ。

探索者連中がそういう荒っぽいやり方をすることも踏まえ、お仕置きがある場合も。

「まあ、配置している方々の関係上、お仕置きまでは無いでしょう……というよりも、彼ら自身がお仕置きとしてその場から動くことも想定できてしまいますね」

守護者の特定はできるだろうが、代わりに乱戦になることは間違いなし…………って、それさっきと変わらなくないか?