現状報告 その02
現状報告 その02
瑠璃とコント染みたことをしてみた。
これから近況の報告会をするつもりだったが、何というかただ始めるのもつまらなかったというか……うん、ノリである。
幸いにして、瑠璃も付き合ってくれたので大満足だ。
息子と娘の評価は……あんまり高くないだろうが、それは説明の方で挽回する。
「それじゃあ、演出込みで説明をするとしますか──『SEBAS』」
《畏まりました》
現実にも限定的に進出している『SEBAS』によって、部屋の機械が掌握された。
照明は仄暗く設定され、プロジェクターが降りてきて映像が投影される。
それは飛ばしたドローンの映像だったり、俺の視界に入った光景だったりと……つまりは『SEBAS』が総編集済みの機械箱庭編動画だった。
「それでは皆さん、暫しの間どうかお付き合い願います。これより始まりますは、魔と科学が交差する箱庭の物語です」
「これ、先にやっておいた方が良かったかもしれない」
「というより、お父さんだけ『SEBAS』がこういうのをやるのってずるくない?」
「ふっふっふ、『SEBAS』のサポートは俺メインだからな。魔道具とかで撮れることは無いだろうけど……翔の場合、パーティーメンバーの了承をちゃんと取ろうな」
ちなみにEHOはそういった撮影などをする際、先んじて設定を弄っておけば許可を得ていない撮影に巻き込まれた時、自動的に容姿がぼやかされるようになるぞ。
プライバシー云々は、やはり現実でも大きな問題になったからな。
……人によっては、容姿をほぼ変えずに色だけ変えるなんてアバターの作り方だし。
まあ、そんな撮影なので原人はともかく休人の映像は一部モザイク付きだ。
ゲートを潜る際の騒動……は省いてから、箱庭に来てからの映像を公開している。
あとは俺と『SEBAS』で、その映像にナレーションを付けるだけ。
…………ただ、俺じゃ分からないことが多いので、大半は『SEBAS』だけどな。
◆ □ ◆ □ ◆
《──こうして旦那様は裏で暗躍した結果、休人たちの手で箱庭を解放することに成功するのでした》
「と、いった形です。これにて、機械箱庭の物語は閉幕となります」
映像が終わり、照明が再びは明るくなってプロジェクターは元の場所へ。
俺たちの説明が終わったところで、子供たちは一息吐いて──
「「いや、ツッコミどころが多い!」」
「えっ、どこが!?」
叫んだ二人に対して、俺はただ首を傾げるだけ…………いやいや、みんなに比べればそこまで派手じゃないと思うんだがな。