現状報告 その12
現状報告 その12
瑠璃の神様パワーで浄化すると、弱った邪神から瘴気が洗い流されるようだ。
結果、完全に神様のアイデンティティを焼失した邪神は、神獣として配下になった。
「あとは後日談ね。神獣……ルルちゃんのことを外で待ってくれていた二つの国の人たちに説明して、それから和平がずっと続くように説得したわ」
「ルル、ねぇ……」
説明やら説得の様子は、復旧したドローンによってバッチリ映し出されている。
どうやら神殿(仮)には、神獣だった頃に崇め奉っていた頃の壁画があったようだ。
おまけにかなりご都合展開で、邪神として崇めようとしていた連中の教本も。
それらを資料として提供しつつ、神獣が回復するための場を設けたいと伝えたそうだ。
普通に信仰されるのもそうだが、瑠璃の配下となった関係で彼女の傍に居るのだが一番効率よく回復する方法となったようで……二つの国もそれを受け入れた。
王族はともかく、家臣たちの何人かが不満そうな顔をしているのも映っていたが……彼らをアズル教団の連中がどこかへ連れ去るとあら不思議、とても協力的になって──
「……これ、何があったんだろうな」
「ダメ、お父さん。世の中には知っちゃいけないこともあるのよ」
「…………こわぁ」
なお、俺の予想は神聖な力の一端。
邪神の浄化云々で考えていたが、洗い流すのは単純な汚れだけじゃないからな……抵抗されても、押し通す力の差があるだろうし。
だが気にしてはいけない。
瑠璃は何も語らずにこりと笑みを浮かべるだけだし、何か知っているであろう舞もあからさまなフラグを語るのみ。
うん、翔よ気持ちは分かる。
お前は純粋なままでいてほしい…………俺は有効さを改めて知れたので、今後に活かそうと思います。
閑話休題 おせんたく
それから復興やら教団に加入したいと志願する原人を捌く光景が映し出され、それに瑠璃が解説を入れていく。
そして、最後の映像。
瑠璃が始まりの街にある神殿に戻り、腕を伸ばしたところで──現れた天使と、その手に握られた一枚の書状。
「果たして、いったいどうなるのか……ToBeContinue」
「なぜに英語……でも、凄い気になる!」
「ふっふっふ、続編を現在絶賛撮影中よ。任せたわ、『SEBAS』君!」
《ドローンの性能を高め、精進します》
まあ、絶対に神様関係のことだろうし。
邪神だった神獣を配下にしたのがトリガーなのか、あるいは……もっと前から目を付けられていたからか。
そういえば、だいぶ前に宗教戦争に勝った的なことも聞いていたし…………いや、思い当たることが多過ぎるな。