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第一回職業解放後篇 その20

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

第一回職業解放後篇 その20

船を使って世界一周、海に潜む魔物のせいでそれも難しいこの星。

だが、それができる神代魔道具かつ迷宮なこの船……ただし金が掛かる!

「【大富豪】になれるぐらい、金があればいいわけだしな……蘇生薬と万能薬を売り捌いて得た金銭って考えると、物凄く悪人な気がしないでもないけど」

そんなこんなで、一度行ったことの無い場所で降りてみようということに。

冒険世界はそれなりに広いので、俺の知らない場所もまだまだ多いのだ。

ちなみにメカドラこと願望機、龍型が眠っていたドゥーハスト王国とリーヴァン大陸も休人が全然辿り着けていない場所の一つ。

そちらはランダムな転移で飛ばされ、見つけ出した者が居るらしいが……死に戻りできるからと、かなり無茶なことをする奴も居たものだ。

「それで『SEBAS』、俺はこの船でどこまで行くんだ?」

《『天の梯子』と呼ばれる孤島です。周囲に強大な魔物たちが生息しているため、辿り着く者がめったに居ない特別な場所です》

「……もしかして、上に行けるのか?」

《はい。その名の通り、天界と地上を繋ぐ場所ともいわれております。ただし、条件が満たされた場合にのみ発生する現象のため、今回は足を踏み入れることそのものを目的としています》

「天界にも、職業を解放できる奴が居るって情報自体はあったからな……『騎士王』は、つまりそこに行けるってことなんだよな」

俺はすでに、ヴァルハラやらオリンポスやらの空に存在する世界に行ったことがある。

だが本来はそちらの方が特殊で、物理的に空の上にあるわけではない。

要するに、座標的にはたしかに空の上にあるのだが、衛星から探しても決して観測されない場所──異層空間として、空の上に存在しているのだ。

それは対を成す地下の世界、冥界と同じことで。

ただ地面の中にあるのではない、いわゆる概念として地下に冥界は存在する。

《この島の情報、そして天界に関する情報は休人たちも多く手にしているのですが、誰が最初に到達するかが争議となっております。目に見える新規コンテンツ、しかし手が出せない現状ですので》

「……そのタイミングで俺が行くって、いろいろと問題になるんじゃないか?」

《すでに一人、融資を募り辿り着いた休人が居ますので。本来、そこから空間系統の術式で誘致し金を得るはずだったのですが……島は転移を阻害する場所でしたので、今なお激しく揉めているようです》

「ま、まあ、前例があるならいいとしよう」

転移阻害のフィールド、この船同様神代魔道具級のアイテムならどうにかなるかもしれないな……ふと頭に鳥居が過ったが、あえて思い出さなかったことにする。

休人の往来が活発になったところで、ロクなことにならない気がするので。

最悪、梯子を降ろされる──なんてことになりかねんからな。