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死霊適性 後篇

転生して進化したら最強になって無双します — novelba.com · All chapters

死霊適性 後篇

適格な状態にあっても、適性が足りないということで職業には部分的な制限が発生。

それでも現状でできることで、ということからアンデッド一号君を改造することに。

「あとは“位格改霊”で……っと、これで完成だな」

発動していた:DIY:を解除し、完成した一号君・改を眺める。

見た目は特に変わっていないが、内側の至る所に術式を埋め込んでおいた。

これまではその調整に掛かるコストを気にしてできなかったのだが、【高位死霊士】の能力で可能な改造において、そちらもまた従来のモノよりも大きく拡張されている。

仕上げに擬似魂魄の性能を向上させ、改造は終わった。

現在は仮死──死んでるけど──状態で待機しており、起動を宣言すれば起き上がる。

「──“ 屍動 アウェイクン ”」

『……』

宣言と共に、今回の改造で仕込んだものを体の方で調律して合わせていく。

問題があれば再び停止状態に陥り、無ければそのまま起き上がるはず。

擬似魂魄が改良されたことで、調律の精度も向上している。

しばらくして、緩慢といった速度で一号君は起き上がった。

「言葉は話せるか?」

『……アい』

「返事はできるようになったが、声にノイズが生じるか。詠唱できるようにするなら、もう少し改良が必要だな。席から降りて、直立状態になってくれ」

『アい』

これまたノロノロと動き、手術台から降りた一号君は立ち上がる。

実はこれ、これまでできなかった──いつも床に這いつくばるのがオチだった。

レベリング時は立った状態で呼び出すので問題無かったのだが、席から降りて立つという動作すらできなかった低スペック魂魄が、今や立派に立つことができる。

「……感動度合いは全然劣るけど、うちの子供たちが立った時みたいだ。うん、あれはかなり感動した」

割と早い時期に立ち上がったため、さすがは俺たちの子供だとルリと盛り上がったものだ……なお、昔両親から聞いた自分が立った時期よりも早かった。

まあそれはともかく、一号君にいくつか指示を出してその反応と動作を調べていく。

結果、こちらの指示をある程度自分で理解したうえで動いていることが判明する。

「『プログレス』が発現しない以上、まだ明確な意思が備わっているわけではないと……【高位死霊士】でダメなら、まさか固有職に就かないといけないのか?」

《いえ、理論上魂魄の格さえ足りていれば問題無いはずです。現状を理解できる知性を持ち合わせたうえで、成長を続けていけばおそらくは到達しうるかと》

「まあ、固有職にイケるとも思わなかったからいいんだけどさ……とりあえず、一号君でまた【高位死霊士】の職業スキルを常駐化できるように頑張ろうか。ああ、でもその前に他の職業も試さないとな」

上級職の【高位死霊士】には劣るが、中級かつ【死霊士】から派生した【霊媒士】。

どちらか言えば、霊との対話して力を借りる職業なのだが……使えるだろうか?