闘技大会部門決定 前篇
闘技大会部門決定 前篇
イベント世界 闘技島 ホテル最上階
何だかんだ、幅広いジャンルで行われてきていたらしい縛り有りの部門内容を確認しつつ、『SEBAS』と相談し合い、無事闘技大会内容の投票を終えた。
「──で、決まったのは『開発技縛り』に加えて『特殊耐久サバイバル』……後者、闘技大会要素が無い気がするんだが?」
前者は要するに、俺が前に参加した際に行われていた武技縛りに加えて、魔法などの魔技や装備固有の特殊技などがいっさい使えないというもの。
つまり完全オリジナル、自分で一から構築したモノのみ……あるいは『プログレス』経由で生み出したものなど、要は元からあったシステム頼りのモノ以外で戦うわけだ。
そして後者、『特殊』の二文字が嫌な予感しかしないが、生き残れば勝ちなのだろう。
そういった意味では、バトルロイヤルにそういった要素も無いわけでは無いのだがな。
「開発技部門の方は……まあ、『バトルラーニング』があれば何とかなるか。あと『愚者の石』経由の術式……こっちって、仕様的にどうなるんだ?」
《おそらく問題ないかと。ルールの記述を見るに、 遺製具 レリック なども使えるようですので……どうやら、唯一無二であることが今回重要視されていると思われます》
誰も使えない技、それを見せることが求められているのだろうか。
……この場合は、どちらかというと『魅せる』の方が正しいかもしれないな。
「それで、特殊耐久サバイバルの方は?」
《……かなり強力な魔物が投下され、その中でバトルロイヤルを行うようです。ただ勝つだけでなく、生き残るために工夫を凝らすことが採用要因となったようですね》
「まあ、それはそれで面白いかな? 何より耐久ってのが……『生者』の俺が、それで負けるわけにはいかないな」
死んでも死なない、そんな権能を持っている俺だからな。
そのままやれば楽勝……なのだが、そうはいかないようで。
《旦那様、どうやらそちらの部門において、『超越生者』の権能に制限が掛かっていると思われます》
「……えっ、そんなピンポイントな修正を入れられるのか?」
《修正、というよりは今回の闘技大会の該当部門限定のルールによる縛りです。ダメージ総量、それが一定値を超えた場合は、生死に関わらず強制的に退場となるようです》
「……普通はそんなに生き残るわけが無いんだし、他の休人的にはどうでもいい。でも、それって俺にはかなり効くヤツー」
死後耐久ビルド、という俺に似たスタイルの組み合わせが存在することは、タクマに聞いたことがある。
だがそれでも俺の権能、死後の即時復帰と死亡後の無敵化、加えて無数の[称号]による死後活動時間延長などのチート臭いスタイルには誰も及んでいなかった。
今回のルールで割を食うのは、はっきり言うと俺だけ。
つまり誰も困らない(俺除く)、まあある意味妥当なんだけどさ。